3/24(水) 19:35配信 FBS福岡放送
福岡県篠栗町で5歳の男の子が餓死した事件はきのう母親と「ママ友」の女が起訴されました。ママ友が家族を支配し多額の金を搾取していたとされる事件。女の過去を知る人たちの証言から「素顔」の一端が見えてきました。
白むく姿で微笑む女性。20年前の赤堀恵美子被告です。元夫は被告について次のように話します。
■赤堀被告の元夫
「普通にうそつくから」「お金はとにかく好きやけんね」
碇翔士郎ちゃんに十分な食事を与えなかったなどの保護責任者遺棄致死の罪で母親の碇利恵被告とともにきのう起訴された赤堀被告。
「ママ友」の関係だった2人。しかしー。
■「赤堀被告にだまされた」
調べによると赤堀被告は、碇被告の「ママ友」間のトラブルなどを解決するため架空の裁判をでっち上げ、自分の指示に従うよう仕向けていました。
捜査関係者によりますと赤堀被告は「裁判に勝つため質素な生活をしなければならない」などとして、碇被告に対し翔士郎ちゃんに与える食事の量などを無料通信アプリ「ライン」などで指示していました。
やりとりの履歴が残っていて、捜査側は親族ではない赤堀被告に、翔士郎ちゃん餓死の責任を問う証拠の一つとみています。
裁判費用などの名目で碇被告からおよそ1200万円を巻き上げたとされる赤堀被告。地元・大川市の古い知人は、赤堀被告から多額の借金を申し込まれ、いまだに一部しか返済されていないと証言します。
■知人は
「盗聴器を仕掛けられているから ものすごく恐ろしいから、それをとらないといけないから(お金貸して)って」
この女性が赤堀被告に貸したのは340万円以上。返済されたのはおよそ30万円程度にすぎないといいます。
金銭についての話は赤堀被告の元夫の口からもー。
■赤堀被告の元夫
「工場の経営が傾き運転資金が足りないと言われた。最初にお金を貸したのがそれ」「(合計は)4桁いくかいかないかぐらい」
「お金はとにかく好きやけんね」
ことあるごとに金を要求されたという元夫。赤堀被告とは2000年に結婚し、およそ10年ともに生活しましたがその後突然、行方をくらましました。
また、こんな過去も―。
■赤堀被告の元夫
「付き合いだして、3か月か4か月ずーっと偽名だった」
赤堀被告は「ゆか」という“偽名”を使っていたというのです。
■赤堀被告の元夫
「普通にうそつくから」「なぜうそをつく理由がある?って聞いたら、『私恵美子って好かんもん』と」
周囲が証言する「金への執着」と「ウソ」。赤堀被告は翔士郎ちゃんの死について「母親のせい」と自らの責任を否定しています。
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