僕はあまりJ-POPは聞かない。ミスチルの曲さえそんなに知らないくらいだ。でもこの少年と言う曲は、強烈に覚えている
る。NHK-BSでやっていた、あさのあつこ原作の「バッテリー」の主題曲に使われていたからだ。テレビドラマもあまり見な
いのだが、このあさのあつこ原作のテレビドラマは毎回見るのが本当に楽しみだった。このミスチルの音楽が流れる最初の映像で
なぜかウルウルしてしまうのだ。
中学のときは野球部だったとはいえ、この手の上下関係が非常に苦手で体育会系の人間が出てくるドラマは悪い思い出が蘇るの
だが、このドラマはなぜか非常に惹かれた。才能はあるものの自己中心的で心を開かない、原田巧君のキャラクターに中山優馬君
が本当にぴったりで、あの年齢の純粋さや揺れ動く心境が実にうまく描かれていた。原作のあさのあつこさんの小説がいいのだろ
うが、脚本やスタッフの総合力の高さが感じられるドラマだった。
彼のボールを初めてまともに受けられたのが、キャッチャーの永倉豪君だった。彼の原田君にのめりこんでいく心境や、反発心
もうまく描かれていて、見ていて胸がキュンとなるというか、気恥ずかしさも覚えながら、中学生時代を思い出していた。僕も
ピッチャーをやっていたのだが、一年上の先輩はプロに入り、セーブ王になった。しかし二年後にはプロの世界から消えていた。
彼に買ったばかりの新品のバットで、ボール代わりに石ころを打って、新たしいバットが穴だらけにされた時の怒りはいまだに
忘れない。
投手には絶対にいい女房役が必要だ。その存在なしには投手の出せる力は半減する。いいキャッチャーに恵まれることがいかに
重要か。これはサッカー選手にはあまり関係のないかもしれない。サッカーには野球のような、ピッチャーとキャッチャーの
ような関係は存在しなからだ。GKがある意味、キャッチャーか?しかしいかに決定力のあるFWと言っても、ピッチャーの
存在とはかけ離れている。ダルビッシュやマー君みたいな才能がアントラーズのFWにも欲しい。
日本代表のキャプテンの長谷部誠が、「こころを整える」という本の中で、ミスチルへの愛を正直に書いている。彼にとっての
ベストワンは、「終わりなき旅」だそうだ。この曲の中の、「高ければ高い壁のほうが、登った時気持ちいいもんな」という
言葉が、長谷部の人生の指針だそうだ。今日久しぶりに取り出して読んでみたが、ベストセラーになるだけあってやはりいい本
だ。長谷部誠は実に魅力的な男だと思う。
曽ヶ端 「マレーシア戦、三点は取れよな」
大迫 「ハットトリックは無理っすよ」
曽ヶ端 「あたし、あなたを信じているの!あなたならきっとできるわ!きっとやれる、あたしそう思うの」
大迫 「なんっすか!!!先輩にそんな趣味あったんすか!衝撃受けました」
曽ヶ端 「お前の女房役を演じてみたんだよ」
大迫 「え!え!・・・・・・・それって俺への愛ですか?」
曽ヶ端 「もちろんだよ」
大迫 「男に生まれてきて良かったです!」
大迫、感動して涙を流している。