ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

Love is Not a Fight

2012-12-01 18:14:18 | 日記

  今期のリーグ戦の最終戦、ホームでのレイソル戦は、大迫の見事な二得点でアントラーズの勝利で終わった。順位は11位。アントラーズ

始まって以来の二桁順位。今日の試合内容を見ている限り、5・6位くらいにはなれたサッカーはしていたと思う。スカパーの中継で、チャンス

を作る回数は、J1の中でアントラーズがトップらしいから、やはりチャンスを作っても決められなかったこと、ここ一点取れば・・・・という試合を

逃してきたこと、あとは何故か相手チームの巡り会わせが悪かった・・・・などの原因で、11位という結果に終わったように思う。

 しかし、負けがこんでいても、ジョルジーニョの解任というのは、本当に意外だった。どうもフロントも来期もやらせる気でいたらしいから、彼が

言うように、家族の成長を身近で見守りたいという理由以外にも、もしかしたら何かあったのかもしれない。

 

 今日の試合内容に関しては、細かく書かないが、大迫の二得点、特にジュニーニョのうまい動きで相手を振り切ってあげた絶妙のクロスに

頭でうまく合わせて、後ろの方向にコントロールして決めたヘディングシュートは、素晴らしかった。大迫はヘディングは以前は少し弱い所

があったが、今日のゴールはなかなか真似のできない見事なヘディングシュート。久しぶりの中田が入った守備もしっかり守って、レイソル

に決定機を作らせなかった。特に全体としていい出来というわけではなかったたが、やはり11位のチームのサッカーではない。サンフレッ

チェと三連戦しても二勝くらいできそうに思った。

 

  感動的だったのは、試合後のジュルジーニョのサポーターに向けての挨拶。彼がどんなにアントラーズを、鹿島の地を、サポーターを、

サッカーを、そして人間を愛しているかが、ビンビン伝わってくる素晴らしい挨拶だった。彼がこれほど、雄弁だったのをテレビで見たのは

初めてだ。ジョルジーニョはサッカーの監督してだけではなく、政治家にもなれそうなくらいの雄弁で熱のこもった話し方をする。見ていて

心が熱くなった。感極まって眼に涙が浮かんでいたジョルジーニョの姿は、本当にかっこ良かったし、素晴らしい人格を持っている人だなと

感動しながら見ていた。

 

 「私の心をこの地に埋めていきます」・・・・・こんなことを言ったように思うが、心の底からそう思っているのが、ひしひしと伝わる、忘れがた

い挨拶になった。この一年でアントラーズから去るのは、本当に惜しい。今年は選手の個性は十分に把握したものの、もう一つ完全に勝ち

切るスタイルと、勢いを続けて見せることはできなかった。しかし、ほとんどのサポーターはジョルジーニョにこのまま続けて欲しいと、願っ

ているだろう。彼自身が言ったように、また機会があったら、鹿島アントラーズの監督として戻ってきそうな、そんな感じを受けた。

 

 いつもの試合後のインタビューでは、あまりカメラを見ないでそっけない感じで淡々と試合経過を振り返るジョルジーニョだが、今日は

全く違った。カメラから一回も視線をはずすことなく、熱い口調でアントラーズを去る理由を語っていた。彼は休日は聖書を静かに読む

のが好きだそうだが、内側で燃えているものの熱さの温度はものすごく高い。今日は全人格を賭けて、アントラーズサポに向かって語り

かけているようで、ジョルジーニョという人間の本当の姿を見たような思いがした。実に魅力的な男であった。

 

 ガンバ大阪とヴィッセル神戸が、J2に陥落した。ヴィッセルに移籍した野沢、田代、そして伊野波は、今日は何を思っているだろう。

神戸に来て良かったと思っているのか、それとも後悔しているのか?彼らがいなくなったのは、アントラーズの低迷の一因とも言えるだろ

が、ヴィッセルが彼らが思い描いていたようなチームではなかったか、最高の補強になったといわれたヴィッセルが、J2に落ちるというの

は実に皮肉だ。この三人は来期もヴィッセルでやるつもりなのだろうか?伊野波あたりはどこかのJ1チームに誘われれば、すぐに行って

しまいそうに思えるが・・・・・・

 

  来期は誰が指揮官になるのかはわからないが、次第に新たなアントラーズのサッカーの形は見え始めている。かつての黄金期を取り

戻すまではもう少しの辛抱だと思う。後は天皇杯で何とか優勝して、ジョルジーニョを送り出してあげたいものだ。

ジョルジーニョ監督、本当にどうもありがとう!

また是非、鹿島アントラーズに戻ってきてください!

 


 

 

 千香子   「ジョルジーニョ監督、やめちゃうの!」

 岩政    「ああ・・・・・・信じられないよ」

千香子    「何かあったの?あなたが何かしたんじゃないの?」

岩政     「ジョルジーニョは、人格者だからね」

千香子    「人格者だって、いろんな問題はあるわよ」

岩政     「彼は完璧な人格者」

千香子    「あり得ないわ・・・・・・彼は女性に興味はないの?」

岩政     「ああ、サッカーにしか興味がない人だ」

千香子    「うそよ!可愛い子と手をつないでいたの見たの」

岩政      「え!ホント?まさかそれが理由じゃないだろうな・・・・・・」

千香子     「いがいにそうだったりして」

岩政      「彼は家族を大事にしているのさ。成長する姿を見たいらしい」

千香子    「あなたと違うわ・・・・・・」

岩政      「え!俺だって子ども大好きだよ、良く知ってるでしょ」

千香子    「あなたナビスコで優勝してもらったお菓子、みんな食べちゃったでしょ!」

岩政      「ああ・・・・・虫歯になるといけないからね」

千香子    「今日は監督かっこよかったね」

岩政      「ああ、俺もウルウルきたよ」

千香子     「あなたが47になったらあんな風になるの?」

岩政      「・・・・・・・・・たぶん・・・・・・それはない」

 

あとは天皇杯を応援していきましょう!

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