映画『クリミナル』

2012年10月31日 | 映画の感想



監督: グレゴリー・ジェイコブズ
製作: グレゴリー・ジェイコブズ、スティーヴン・ソダーバーグ、 ジョージ・クルーニー
ジョン・C・ライリー
ディエゴ・ルナ
マギー・ギレンホール
ピーター・ミュラン
ジット・カザン
ジョナサン・タッカー
ジャック・コンレイ
ローラ・セロン
マイケル・シャノン

 プロの詐欺師と青年詐欺師がコンビを組み巧妙な騙し合いを繰り広げる、アルゼンチン映画「NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち」をリメイクした犯罪ドラマ。
 ロサンゼルスのカジノ。ロドリゴは、ギャンブルでマフィアに借金をした父を助けようと、素人ながら釣り銭詐欺を働いていた。そこへ一人の刑事が現われるが、実は彼はプロの詐欺師リチャードだった。そして、彼らは1日だけコンビを組むことに。そんな中、リチャードの妹ヴァレリーを通じ、大仕事の話が舞い込む。それは、大富豪ハニガンへ偽造証券の売り込みに失敗した老詐欺師に代わり、リチャードたちが挑むというもの。こうして、リチャードとロドリゴのテクニックにより、順調に事が運んでいくが…。

★★★☆☆
ここ数年、ご近所のゲオでもっぱらレンタルしていたけれど、TSUTAYAだけ!っていう『キックアス』を見んがために、少し離れたTSUTAYAまでチャリンコをこいで出掛けてビックリ、発掘良品なんてコーナーがあって、ボクにとって幻の名作がズラリ。そんなわけで先週から映画三昧に拍車がかかっている。これもその中の一本。

ボクが書いている映画の感想記録は、ネタバレとかあんまり気にせずに鑑賞記録をつけることを目的に書いているので、ネタバレは気にしていない。だから気にせずにネタを書くんだけども、この映画のようにネタだけで勝負だとやはり書くのは勇気がいるなあ。
とにかく、ボクはこの映画が始まって5分で仕掛けがあるなあと見破ることができた。そして開始10分でラストの大団円場面が浮かんできてしまった。
面白い仕掛けのある映画だけど、この手の映画ではノーマルになっちまった仕掛けなのが辛い。
そしてやっぱりこの映画の評価を低くしてしまうのは、仕掛け人の多さ。こんなにたくさんの人が関わって仕掛けるのは不可能だと断言する。人を騙すとき、それが騙しだと露顕するのは、騙す側の人数の二乗に比例するっていう話がある。つまり二人で騙そうと画策すればばれる危険は4倍になるってわけ。人数が増えれば増えるほど計画を完遂するのは難しいはず。そのへんのところを考えるとストーリーがあまりにデキスギで、素直に驚けない映画だと言える。
この映画、もともとアルゼンチン映画『NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち』のリメイクだそうだ。制作に、スティーヴン・ソダーバーグ、 ジョージ・クルーニーの二人がかんでいるあたり、いかにもいかにもな映画だと言える。


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