用事を済ませて川越市周りで自転車で帰ってきた。国道沿いを長々と走り、ダルさを感じてきたところで休憩する。
汗をダラダラかいて体力を消耗すると体は栄養を欲しがるものだ。体内では「ブドウ糖がいい!アミノ酸がいい!」と提案されていても、私の頭は「コーラが飲みたい!長澤まさみのガーナチョコが食いたい!スルメをしゃぶり尽くしたい!…」と翻訳され脳を駆け巡る。
家までまだ遠いから補給しても良い。だが水筒は持っているので、おつまみ程度ならば買ってもいいかなと妥協した。
この先は土手の工事の為に一路、住宅に進むように道が続いている。
コンビニに入ってしまえば事は済む。だがそんなにお金は使いたくない。
夕暮れ間近の舗装道を土手と並行して進んでいると、一軒の店が目に留まった。クリーニングなんたらの張り紙。その先に陳列されている品々。
これはまさか!!
駄菓子
腹の空き具合に応じた品々を選べて価格も10円単位という安さ、品々は私に「買って☆」と誘惑しているじゃないか。
誘惑といえば私は東急ハンズに行くと品物の多さと可愛い店員さんに目移りをしてしまう。だが大して悩むことはない。ハンズの品物の多さは当たり前だし、店員が可愛いのも欧米化だと割り切れば気が済む。
しかし!駄菓子屋の買い物はおもいっきり悩むのだ。
それは消費税が無い分、例えば10円、30円、50円、100円、120円、150円、200円という切りの良い金額に収めようとするからである。
ワンコインで二個も三個も駄菓子が買えるというのが真髄。金が無い子供達は品物を取ってみては、やっぱやめたを繰り返す。
学校で算数は苦手だが食い物になると計算はうまい奴、クジ付きばかりを買う一発屋な奴、友達のお恵みを期待して大して買わない奴といった系統が生まれてくるのだ。
因みに120円という数字は、現在の自動販売機でのジュースの値段。「ジュース一本買うくらいだったら、その分駄菓子を買う」という「たら・れば」思考の産物である。
駄菓子屋での買い物には工夫が必要。ドンと大人買いという手もあるが、何円以内と決めると十人十色の買い方を見れて楽しい。たとえ菓子の味が外れたとしても安い値段なので諦めも付きやすい。
駄菓子屋から嗜好・志向が分かってくるのだ。
やきそば屋さん太郎
すっぱくてショッパイ味付けは疲れた体にGOOD。