常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

エレガント

2006年11月16日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
夕げの時間まで残り2時間をきった帰り道、誘惑に負けてファミリーマートへふらりと立ち寄ってしまった。目指すはレジ横にあるはずのフライドポテト。つかつか進みガラスケースから「買って買って!おいしいよ」と訴えていたフライドポテト,チリ味を奪還すべく金で解決しようと踏み切る。その金額ならば仕方がないとレジの人も承諾した。外に出てまず一本、口に放り込む「ううう、うまみー」


僕は高校時代の部活帰り、ファミリーマートのフライドポテトを買い食いするのが日課だった。あの頃、家まで腹が待てないということは、その日はかなり自分を追い込んで練習していたともいえる。肉体ボロボロ精神ボロボロの状態の時は、塩分がきいて温かい物が体に合ったのだ。それがどうしてこうして当店のフライドポテトに繋がったかは忘れたが「細くない!油っこくない!味とホクホク感がたまらない!」という「3ない条件」が、私のハートを射止めたに違いない。

その内CMで中村俊輔が「ぼくもファミマに寄っていた」とぼやくのを見た時、唖然とする。「ファミマ!?」ファミリーマートの略式読みだそうだが、これまでファミリーマートと頑なに呼んでいた自分は一体…。「ファミマ」には当て字があるのだろうか「婦唖味魔」ってか!?これじゃー「放火魔」みたいだなっ


その婦唖味魔の前でぺろりと平らげたポテト。久し振りに美味かった。
ゴミ箱に袋をぶん投げて、チャリに跨った。おおっと忘れていた。
右手の親指、人差し指、中指をペロッと舐め、僅かの余韻に浸りながらフルスロットルで駆け抜けた。

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