私たちは富赤

富田・赤大路地域人権教育推進委員会
(2009年度より名称が変わりました)

2019年「早春ふれ愛トーク」開催

2019-03-08 19:28:21 | Weblog
3月2日社会福祉法人花の会・相談支援センターあじさいの管理者・相談支援専門員の前川時恵さんにお越しいただき、恒例の早春ふれ愛トークを開催しました。

 

 今回のテーマは「地域での教育や福祉の連携を考える」。
障がいのある方への支援ってどんなこと?何ができるのだろう?という課題を軸に、障がいがある無しにかかわらず、全ての人が住み良く暮らすにはどんなことが必要なのかということを、大変わかりやすく、詳しくお話ししていただきました。

 まずは、普段あまり聞き慣れない「相談支援事業所」について説明していただきました。高槻市には市から委託を受けている事業所が11箇所あり、福祉に関するいろいろな相談を受け、必要な情報の提供や助言、援助を行っているそうです。援助のために行政機関はもちろん教育機関や医療機関、法律に関する機関、地域での支援機関等と様々な所とかかわり、解決策をさぐっているところで、前川さん曰く「さまざまなお困りごとを伺い、解決方法を皆さんと一緒に考えていく伴走者」として活動されているとのことでした。ひとりの相談員さんで70人程度の方を担当しておられ、どんなに頑張ってもひとり一人の相談にタイムリーに応えていくことができていないというのが実情と言われていました。

 障がいについては、身体的障がい・知的障がい・精神障がいの3パターンに分類され、それぞれの障がいについての話を聴き理解につながりました。また、実際の事例もあげて具体的な支援のお話しも聴かせていただきました。前川さんは、ひとり一人の支援員ができることは、本当に限りがあると言われていました。

 「自分達のような支援をする人や場所にこられる人は、まだまだ少なく、実際にはもっと深刻な方々がたくさんおられます。そんな相談にこられない方のことを支援できる力は、いまのところ残念ながら自分たちにはありません。その力が地域の方々にはあります。ぜひ、皆さんの周りに困っている人がいたら声をかけてあげてください。障がいのある人も無い人も、ともに暮らし易い地域を作ること、そのことが一番の支援だと考えています。」と、そんな言葉で講演を締めくくられました。

 障がいに焦点を当てお話をしていただきましたが、弱者と言われる人が暮らしやすい地域というのは、誰もが暮らしやすい場所だと思いました。みんなが安心して暮せるまち。そんな地域を目指して、これからも富田・赤大路地域で活動していきたいと、改めて思った講演会でした。

 参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

 

 今回は、前川さんにお話しいただく前に、急きょ有志の事務局メンバーで結成した「TON-AKAバンド」が、『つなげ平和の声を」という人権をテーマにしたオリジナル曲を披露しました。事務局メンバーの綺麗なコーラスが会場を感動の渦へと・・・(笑)

 まるで、「歌声喫茶」のような雰囲気になりました。て、知らんけど!
コメント
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