
「手口の残虐性は他を寄せ付けずッ!
動機!正体!真相は一世紀たった今も闇の中の謎!
ロンドン中を恐怖のどん底に突き落とした男!
究極の殺人鬼ッ! 切り裂きジャック!!」
「ジョジョの奇妙な冒険」第一部(第三巻)で、石仮面をかぶり吸血鬼となったディオは、ロンドン・イーストエンド・ホワイトチャペル街で犯行を犯していた切り裂きジャック(Jack The Ripper)と出会い、彼を下僕とします。そして
「ジャック・ザ・リパー この殺人鬼はある日をさかいに犯罪をピタリとやめ...謎の彼方に消える...」
「ジョジョ」第一部は、1987年~88年、つまり20年近く前に描かれていますが、1988年は、1888年にロンドンを騒がせた猟奇殺人事件「切り裂きジャック事件」からなんと百周年目の年だったわけです。この偶然が作者・荒木飛呂彦を刺激して、ジャックが作品に登場したのかもしれません。意外とジャックの登場が先にありきで、19世紀末のロンドンという舞台が作品に選ばれたのかもしれないと思います。
近頃この切り裂きジャックのモンタージュ写真がロンドン警視庁で作成され話題を呼んでいます。フレディー・マーキュリーに似ているとの声もありますが、荒木先生描くところのジャックとも雰囲気がよく似ています。背の高い男をイメージしがちですが、身長は165~170cmと意外に小柄。

ところで「ジョジョ」に登場するジャックは、最後の犯行において、同行していた一般の若い女性をホワイトチャペル街で襲っています。女性は時刻が21時になったのに気づき、
「ああ...もうこんな時間! 早くおうちに帰らなくっちゃあ」
と漏らし、
「でもあたし怖いわ...あの...新聞の...あいつが」
と新聞に出ていた切り裂きジャックを思い出します。
「手術用のメスみたいなもので女性ばかり狙うって話よ! 内臓を壁の額ぶちにぶら下げてあったって話を聞いたわ! おお! 恐ろしいッ!」
そして、自分こそが切り裂きジャックだと名乗った男により、メスのような刃物で喉を切り裂かれ殺されてしまうのです。

おお恐ヮ
切り裂きジャックは、その残虐性と犯罪予告など派手な振る舞いで世界的に有名になりましたが、コリン・ウィルソンの著書によると、実際に彼の犯行と確実視されているのは5件だけで、被害者の女性はいずれも娼婦という特殊な職業でした。犯行の順に被害者を並べると、次のようになります。
* * *
怖ろしいことに、この記事を書いた頃にイギリスの片田舎で悪夢が現実として甦っていたのでした。ぞぞぞ...
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伝説の殺人犯のモンタージュ 「切り裂きジャック」で英警察
1888年にロンドンで売春婦ののどを次々と刃物で切り、少なくとも5人を殺害した伝説の猟奇殺人犯「切り裂きジャック」のモンタージュ写真を、このほどロンドン警視庁が作成した。
当時の警察はジャックの正体に迫ることができず、事件は迷宮入り。警視庁のスタッフらは今回、過去の資料などを洗い直した上で、最新の捜査技術を駆使。現在の時点でどの程度犯人像に迫れるかに挑戦した。
モンタージュ写真の作成過程は、21日放送の英民放テレビのドキュメンタリーで紹介されるという。(共同)
2006年11月21日 17:06米国東部時間
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切り裂きジャックはこんな顔 ロンドン警視庁が似顔絵
【ロンドン=岡安大助】これが切り裂きジャックの顔だ-。19世紀末、少なくとも女性5人を殺害し、ロンドンを恐怖のどん底に陥れた連続殺人鬼の似顔絵が、ロンドン警視庁の最新技術を使って作成された。21日夜の民放ドキュメンタリー番組で放映される。
AP通信などによると、似顔絵は目撃者13人の証言をはじめとする当時の捜査資料をもとに、顔の復元技術を駆使してコンピューターで描かれた。面長の顔に濃いまゆ毛と口ひげが特徴的だが、猟奇的な連続殺人犯としては「驚くほど普通」(同警視庁関係者)。身長は165-170センチとみられる。
切り裂きジャックは1888年8月から3カ月間に、残虐な手口で売春婦5人を殺害した。新聞社に犯行予告を送りつけるなど「劇場型犯罪」の元祖とされ、犠牲者は最高20人に上るとの説もあるが、未解決のまま終わった。
中日新聞
動機!正体!真相は一世紀たった今も闇の中の謎!
ロンドン中を恐怖のどん底に突き落とした男!
究極の殺人鬼ッ! 切り裂きジャック!!」
「ジョジョの奇妙な冒険」第一部(第三巻)で、石仮面をかぶり吸血鬼となったディオは、ロンドン・イーストエンド・ホワイトチャペル街で犯行を犯していた切り裂きジャック(Jack The Ripper)と出会い、彼を下僕とします。そして
「ジャック・ザ・リパー この殺人鬼はある日をさかいに犯罪をピタリとやめ...謎の彼方に消える...」
「ジョジョ」第一部は、1987年~88年、つまり20年近く前に描かれていますが、1988年は、1888年にロンドンを騒がせた猟奇殺人事件「切り裂きジャック事件」からなんと百周年目の年だったわけです。この偶然が作者・荒木飛呂彦を刺激して、ジャックが作品に登場したのかもしれません。意外とジャックの登場が先にありきで、19世紀末のロンドンという舞台が作品に選ばれたのかもしれないと思います。
近頃この切り裂きジャックのモンタージュ写真がロンドン警視庁で作成され話題を呼んでいます。フレディー・マーキュリーに似ているとの声もありますが、荒木先生描くところのジャックとも雰囲気がよく似ています。背の高い男をイメージしがちですが、身長は165~170cmと意外に小柄。


ところで「ジョジョ」に登場するジャックは、最後の犯行において、同行していた一般の若い女性をホワイトチャペル街で襲っています。女性は時刻が21時になったのに気づき、
「ああ...もうこんな時間! 早くおうちに帰らなくっちゃあ」
と漏らし、
「でもあたし怖いわ...あの...新聞の...あいつが」
と新聞に出ていた切り裂きジャックを思い出します。
「手術用のメスみたいなもので女性ばかり狙うって話よ! 内臓を壁の額ぶちにぶら下げてあったって話を聞いたわ! おお! 恐ろしいッ!」
そして、自分こそが切り裂きジャックだと名乗った男により、メスのような刃物で喉を切り裂かれ殺されてしまうのです。

おお恐ヮ
切り裂きジャックは、その残虐性と犯罪予告など派手な振る舞いで世界的に有名になりましたが、コリン・ウィルソンの著書によると、実際に彼の犯行と確実視されているのは5件だけで、被害者の女性はいずれも娼婦という特殊な職業でした。犯行の順に被害者を並べると、次のようになります。
①1888年8月31日 娼婦 メアリー・アン・ニコルズ(42)犠牲者5人のうち最初の四人は40代の女性ですが、最後の犠牲者だけは20代の若い女性で、「ジョジョ」の内容と一致しています。荒木先生、調べてたのかな。と思ったりもしましたが、彼女だけは家の中で殺されていました。作中で女性が話した額縁に架かって内臓は、他ならぬメアリー・ジャネット・ケリーのものだったのです。
②1888年9月8日 娼婦 アニー・チャップマン(47)
③1888年9月30日 娼婦 エリザベス・ストライド(44)
④1888年9月30日 娼婦 キャサリン・エドウズ(43)
⑤1888年11月9日 娼婦 メアリー・ジャネット・ケリー(24)
* * *
怖ろしいことに、この記事を書いた頃にイギリスの片田舎で悪夢が現実として甦っていたのでした。ぞぞぞ...
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伝説の殺人犯のモンタージュ 「切り裂きジャック」で英警察
1888年にロンドンで売春婦ののどを次々と刃物で切り、少なくとも5人を殺害した伝説の猟奇殺人犯「切り裂きジャック」のモンタージュ写真を、このほどロンドン警視庁が作成した。
当時の警察はジャックの正体に迫ることができず、事件は迷宮入り。警視庁のスタッフらは今回、過去の資料などを洗い直した上で、最新の捜査技術を駆使。現在の時点でどの程度犯人像に迫れるかに挑戦した。
モンタージュ写真の作成過程は、21日放送の英民放テレビのドキュメンタリーで紹介されるという。(共同)
2006年11月21日 17:06米国東部時間
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切り裂きジャックはこんな顔 ロンドン警視庁が似顔絵
【ロンドン=岡安大助】これが切り裂きジャックの顔だ-。19世紀末、少なくとも女性5人を殺害し、ロンドンを恐怖のどん底に陥れた連続殺人鬼の似顔絵が、ロンドン警視庁の最新技術を使って作成された。21日夜の民放ドキュメンタリー番組で放映される。
AP通信などによると、似顔絵は目撃者13人の証言をはじめとする当時の捜査資料をもとに、顔の復元技術を駆使してコンピューターで描かれた。面長の顔に濃いまゆ毛と口ひげが特徴的だが、猟奇的な連続殺人犯としては「驚くほど普通」(同警視庁関係者)。身長は165-170センチとみられる。
切り裂きジャックは1888年8月から3カ月間に、残虐な手口で売春婦5人を殺害した。新聞社に犯行予告を送りつけるなど「劇場型犯罪」の元祖とされ、犠牲者は最高20人に上るとの説もあるが、未解決のまま終わった。
中日新聞
ジャックのモンタージュの件は初耳でした。
コリン・ウイルソンというと「殺人百科」でしょうか?(さらっと斜め読みしなしてないですが)
19世紀末のロンドンはまさに魑魅魍魎が跋扈していて、ある意味面白いときだったんだろうな、なんて思います。「ロンドン・ダンジョン」に行くと、これでもかと忌まわしい現場が再現されてますし、建物の中が19世紀末を意識して作ってるようでした。
しかしともたびさんの引き出しの広さには改めて脱毛、じゃなくて脱帽です。
ロンドン・ダンジョンって面白そうですね。
ブログに載せて下さい。
こういうのはイギリス人好みなんでしょうか?
イギリス人観光客の多いマルタに行ったときも2、3見つけました。ともたびは台湾で凄いのを見てきたのでいずれ特集しようと思ってます。
「殺人百科」?という本は確か実家においてあった筈。ユリイカの青土社から出ていた本ですよね。他にもオカルトとか超自然現象をとりあげた「~百科」というのがあったはず。
今回参照したのは、「コリン・ウィルソンの殺人ライブラリー」全4巻からで、青弓社の本です。神田の日本特価書籍小売部で四巻まとめて買ったような気がします。ここは品揃えがマニアックで新刊が安くてお奨めです。
先日、道を歩いていたら、探していたサンリオ文庫の「ラスプーチン」が新聞といっしょに捨ててあって、思わず持って帰りました。青弓社の本によると、切り裂きジャックはロシアのラスプーチンがイギリスを攪乱するために送りこんだという説もあるそうです。