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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
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自由の女神 (と フリーメーソン)

2007-03-02 | RUGlad2BInAmerica?
NY旅行記はこれからリバティ島にある「自由の女神」へ向かうことになります。よく知られているように、昨年御年120歳を迎えたこの巨像は、120年前の1886年にフランスがアメリカ合衆国独立百周年を祝って贈ったマリアンヌの像です。マリアンヌはルーブル美術館にあるドラクロワの絵でも有名ですが、自由主義のフランス共和国を人の姿で表現したものです。



パリのセーヌ川にも「自由の女神」が立っています。これがNYの像のオリジナルかと思ったら、アメリカが返礼としてフランス革命100周年を祝って贈ったものとのことです。この事実は、アメリカの独立が1786年、フランス革命が1789年と同時代の出来事だったことを気づかせてくれます。

パリの「自由の女神」は、1998年から1999年にかけて「フランス年」を記念して日本に貸し出され、東京のお台場に立てられていました。現在、お台場で見ることのできる「自由の女神」はレプリカで、本物をパリに返却後にフランス政府公認のもとでフランスにおいて造られたそうです。

調べていると、NYの「自由の女神」は、フランスの「フリーメーソン」がアメリカの「フリーメーソン」の同胞たちに贈ったという記述を目にします。石工職人の組合を起源として、自由・博愛・平等をうたう友愛的な秘密結社である「フリーメーソン」は、旧約聖書を儀式に用いることからユダヤやオカルトを連想させ、陰で政治や経済を操ったり戦争を起こしているのではないかと、陰謀説が何度ともなく噂されています。

「自由の女神」に関していえば、フランス革命の指導者の多くがフリーメーソンの会員で、アメリカの歴代大統領のうちの18人が会員らしいので、これは強ち嘘とは言えないな。と思いました。いえ、嘘どころか、以前女神像に設置されていたという銘板には、次のようなメッセージとメーソンのシンボル「コンパスと直角定規とG(Great Architect of the Universe の頭文字)」が載せられていたそうです(今は銘板は取り外されているそうです)。

AT THIS SITE ON AUGUST 5, 1884. THE CORNERSTONE OF THE PEDESTAL OF THE STATUE OF "LIBERTY ENLIGHTENING THE WORLD" WAS LAID WITH CEREMONY BY WILLIAM A. BRODIE, GRAND MASTER OF MASONS IN THE STATE OF NEW YORK GRAND LODGE MEMBERS, REPRESENTATIVES OF THE UNITED STATES AND FRENCH GOVERNMENTS, ARMY AND NAVY OFFICERS, MEMBERS OF FOREIGN LEGATIONS, AND DISTINGUISHED CITIZENS WERE PRESENT THIS PLAQUE IS DEDICATED BY THE MASONS OF NEW YORK IN COMMEMORATION OF THE 100TH ANNIVERSARY OF THAT HISTORIC EVENT.

「自由の女神」の正式名称は "LIBERTY ENLIGHTENING THE WORLD" つまり「世界を啓発する光」ということで、宗教や国家を超えた「統一された世界政府」によって「新世界秩序」を築き上げようとする(そのためには戦争も辞さない)「フリーメーソン」の思想とも合致しているように思えます。

アメリカでは、レーガン、パパ・ブッシュ、クリントン、ブッシュと会員の大統領(クリントンは準会員らしい)がずっと続いており、そのせいなのか 9.11テロ後、今も続く「自由の女神」の警戒態勢は尋常なものではありませんでした。リバティ島行きのフェリーに乗る際、さらに自由の女神の台座に上るツアーの前と二度に亘り行われたボディ・チェックは、飛行機に乗る際に受けたもの以上に厳しいもので、アメリカ国家権力がいかにこのシンボルを大切にしているのかがよく判りました。



そういえば、日本のカルト、オウム真理教がフリーメーソンを敵視していたそうですが、今日は教祖・麻原彰晃 52歳の誕生日でした。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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グリーン経済成長 (鉄鋼材料エンジニア)
2024-10-29 08:18:56
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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