Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

グリーン島行き船内における化学連鎖反応

2006-12-23 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
ヨーロッパの旅先で某旅行代理店の方と知り合った縁で、混み混みだったオーストラリア・ケアンズ往復のフライトを手配して頂いたことがあります。しかしフライト料金は貯まったマイレージを宛ててもらい、宿泊ホテルに至ってはすべて自分で手配してしまったので、そこの代理店には殆んどメリットが無かったに違いない。と少し反省しております。

ケアンズには、早朝暗いうち、というか夜中に着いたので、船着場近くのホテルのロビーで仮眠させてもらい、朝出発の船でグリーン島に一泊旅行に出かけました。ケアンズから比較的近く、オプショナル観光の目的地としても人気の高い珊瑚礁の小島です。この島には日本企業が経営するリゾートがありまして、というか日本企業経営のリゾートくらいしかないらしく、そのためか船内は日本人観光客によって占拠されているといってよい有様でした。

当日は早くから海が荒れ気味だったので、Tomotubby は船酔いを恐れて、乗客に出発前供されるセルフサービスの朝食を控え、代わりに備え付けの酔い止めを貰って呑みました。悪い予感は的中するもので、遠海に出ると船はジェットコースターの如く縦揺れしました。耳障りにも思えた海外で聞く日本語の喋り声が消え、船内は沈黙に包まれます。この沈黙が暫く持続した後、船内は一転して阿鼻叫喚地獄に早変わりしました。アルバイトらしき日本人職員がエチケット袋、つまりはゲロ袋と紙ナプキンを持って船内至るところで走り回っていました。船室には嘔吐物の匂いが漂い、それが新たな嘔吐を呼び起こします。俗にいう「貰いゲロ」ですが、いまだかつて目にしたことのない規模で貰いゲロの連鎖が繰り広げられていました。まるでゾンビが増えていくように。吐寫物の匂いというのは、吐寫物から気化した分子が鼻腔内の臭覚細胞と化学反応することで認知されるのだ。などと考えていると、こちらまで気分が悪くなってきたのをよく覚えています。臨界点に達しそうになったとき、窓外に島影が見えました。危うくゾンビになるところでしたが九死に一生を得て、自分ではHPが高まったように感じられました。

つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿