Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
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「阿妹茶樓」でお茶を選ぶ (九分小吃食べ歩き2の1)

2005-02-09 | 九分、台湾のポジターノ!?
レトロな建物の立ち並ぶ豎崎路にあって、「阿妹茶酒館」の独特な外観は特に目をひきます。赤い提灯をめぐらせ、大きなガラス窓を持つこの木造建築は、最近ではパッケージ・ツアーのポスターやパンフレットの表紙でも目にするようになり、今や台湾を代表する風景になった感があります。

赤い紙が貼られた門をくぐり進むと、正面に大書された「悲情城市」の文字が目に飛び込みます。壁には大きなお面が架けられ、おばあさんとおじいさんの並んだ赤い写真のポスターが貼られています。ここから上りの階段がありますが、そこには客引きがいて、建物の入口に呼び込まれました。入口の右側(山側)はレストランなのですが、まだディナーには早い時間なので、今回は左側(谷側)にある茶藝館「阿妹茶樓」の方に入店しました。「阿妹茶樓」店内はレストランに比べて暗く、静かな落ち着いた雰囲気です。家具には竹のインテリアが使われています。時間が遅いせいかお客さんは少なく、Tomotubby は一番奥の角の席に案内されました。窓越しに海が見えます。後で気づいたのですが、この席は茶藝館で最も眺めの良い席なのでした。


「阿妹茶樓」からの眺め。雨の九分もまたいいものです

暫くして、赤い服を着た女性がやってきて、竹でできた巻物のようなメニュー(菜単)を見せ、流暢な日本語で説明してくれました。そこには台湾で採れるお茶がずらりと並んでいます。お値段の標記の「四、五、六、七、八、九」が「肆、伍、陸、柒、捌、玖」となっていて、判読しながら、さっき食べた「芋圓」の値段が 35元だったことを考え合わせ、お茶の値段が如何に高いか、口あんぐり状態になりました。一番安いお茶の葉でも「芋圓」の10倍以上します。そのうえ、お茶の葉とは別に、お茶を入れるお湯に一人当たり 100元を払い、別メニューでお茶請けまでオーダーしないといけないのです。


お茶の菜単

しかし、せっかく、はるばる九分まで来たのだから、ここで台湾茶藝の真髄を見極めないで帰るわけにはいかない。Tomotubby は半ば使命感から、高額茶葉をオーダーする決心をしました。実は、この店では日本人に対して一番高い「梨山烏龍茶」を薦めるという裏情報を得ていたのですが、幸い彼女のお薦めのお茶は「高山金萱茶」でした。「凍頂烏龍茶」も捨てがたいのですが、「狐女の願望・凍頂烏龍」より、「青春夢・高山金萱」の方が Tomotubby にはふさわしいに違いない。いったい「狐女」って「キツネ憑き」のことだろうか。よくよく見ると「狐女」でなかった。「孤女」でした。あはは。しかし「孤女の願望」って意味深ではないですか。