気ままな広州日記

2011年12月からわんぱく3兄弟を従えて広州で過ごしていましたが、2015年7月に本帰国しました。

広州でのエボラ熱について

2014-10-23 | 広州 日々の出来事
旅行記を書き始めたばかりですが、思うことありちょっと中断。

広州は交易会の真っ最中。
交易会とは毎年春(4月)と秋(10月)の2回開催される貿易展示会(中国輸出入商品交易会)。
世界各地から人が集まって来ます。世界各地とはいえ、夫曰く、中国以外は韓国や、中東からが最も多いのだそう。
その次はアフリカ大陸からでしょうか?

3日程前、広州で交易会に来ている人からエボラ熱の感染者が一人出た・・・という内容のwechatが送られてきました。
交易会には西アフリカ人がたくさん来ている・・・と広州の新聞社が出した内容のような書き方でした。
ニュースにもなっていないし、領事館からの連絡もない・・・と思いつつも、とても怖い気持ちになりました。
そして私も、こんなの本当なら早くみんなに知らせなくては!とうかつにも転送したりもしてしまいました。
冷静な友人が出所らしき新聞を調べてくれた結果、デマだということが分かったのですが、中国人の中でもこの話は一部広まっていたようです。

少し調べたところ、広州ははアジア最大のアフリカ人集落で、20~30万人のアフリカ人が住んでいる。
そのうち合法的な滞在資格を持っているのはわずか3万人前後。不法滞在率は実に90%を超える。
三元里は「リトルアフリカ」との異名で呼ばれ、10万人以上という不法滞在のアフリカ人が住み、地元住民とのトラブルやさまざまな犯罪が起きている。
広州で最もアフリカ人が多い通りは「小北路」・・・など今まで知らなかったことも分かりました。
彼らの多くは中間問屋。そこにアフリカ各国から貿易商が買い付けに来るようです。

つまり、交易会に関係なく、常日頃からエボラ熱が持ち込まれるかもしれない可能性も必然的に高くなると思うのです。
飛行機であっという間に移動できてしまう現在、エボラ熱のような伝染病の広まりも恐ろしくはやいのだと思います。

そして今日、
 エボラ出血熱に関する広州での検査結果(43人全員が陰性。10月22日付当地紙報道)
という領事館からのメールが夫経由で届きました。

 10月22日付けの当地の新聞各紙によれば,陳元勝広東省衛生・計画生育委員会
(省政府内の医療衛生担当部門)主任は,21日,発熱の見られる観察対象者43名はいずれもエボラ出血熱に関し陰性の結果が出たと発表しました。
 また,10月23日午前,広東省の関係当局は当館の照会に対し,現時点において広州市にてエボラ出血熱の感染者が発見されたという報告はないと非公式に述べました。
 なお,10月22日付けの当地紙が報じるその他関連情報は,次のとおりです。
 8月23日以降エボラ流行地域から広州に入境した8,672人のうち43人を対象にエボラの検査を行ったところ,全員陰性で感染者はいない。8,672人全員の経過を観察しており,5,437人は観察期間を過ぎても健康であり観察を解除した。
 
 当館は,関係各局から引き続き関連情報の入手に努めております。


とのこと。
対岸の火事のような気持ちでしたが、いつ身近で起こってもおかしくないんだなと思ったのでした。
正しい情報を得て、冷静に行動できる自分でありたいと思います。


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