お母ちゃんが亡くなって、20日ぐらいがたち、仏壇のお花も落ち着いて飾れるようになった頃。。
私たちが住む街に雨が降り続いて、ある日の朝、水が一気に押し寄せてきました。
私のお店は床上浸水で水没し、3日間水が引きませんでした。。
かろうじて、電気は通じ、水圧が弱くて唯一出た水道は庭の蛇口だけ。。
水が引いてから自宅に戻ってみたら、自宅にも、水が押し寄せた跡がありました。。
毎朝起きたら暗いうちから、水汲みをするという生活を2〜3週間ぐらい続けました。
大変でした。。もし、体の弱いお母ちゃんがいたら、水道がまともに出ない埃だらけの街ではとても守れなかったと思いました。生前、お母ちゃんは
「私の葬式はちゃんとしてね。」
とよく言っていたから、ちゃんと見送れたから、これで良かったんだと初めて思えました。
塞翁が馬、です。←私はこの言葉が好きです。
その後、ちょっとした奇跡がありました。そのうちのひとつ。
私の家の鍵穴が土砂に埋まり、なかなか入らなくて、半泣きになりながら、水洗いしたりしていたら、急に!
「鍵穴スプレー」がコロコロと転がってきたんです!
お母ちゃんだ!と勝手ながら思いました。ずっと味方同士でいようねと約束したコト守ってくれてるーと思いました。(*^^*)
そして、毎日毎日掃除や復旧作業を続け、皆様に助けていただき、10月1日のコーヒーの日にカフェを復旧オープンすることができました。
本当は、お母ちゃんもいなくなってもう頑張れないよ、店辞めようとお父ちゃんに訴えたけど、街の為や、お客様、スタッフの為に頑張ってみました。
今ちょっとだけ安堵感でいっぱいです。お母ちゃんが教えてくれたコーヒーの幸せをできる範囲で伝えられるよう、やれるところまで頑張ってみるよ。
なんとかなる。なるようになる。きっと。