トム wish

人生経験がすこしだけ豊富なトムの日常生活や おもしろ談話などで構成してます。

丸い、という事part-2

2012年09月27日 22時34分16秒 | 日記

 イギリスの航空機は買わなかった日本なのですが

皆さんも大型旅客機に乗って主翼前方部分に座席が当たれば

そのエンジンにはイギリスを代表する、このマークエンブレムを

見ることになります

そうですロールスロイスのエンジンですね、歴史は古く

1900年の初頭に自動車から始まりましたが 今日はパスして

(1904年RR10HP 2000cc)

飛行機のエンジンです ロールスロイスと言う名称には

皆さん馴染みがあるかと思いますけど 

二人の名前が一つになっているって知っていましたか?

(ロールスロイスエンジン)

 

本当のところは3人の立役者がいたのですけど

何故か二人の名前が会社の名前になったようです

ジョンソンという人ですけどね なのでロールスロイスの

あとに敬意を表してハイフンが入ることもあったようです

 

この方がチャールズ スチュアート、ロールスですね、何故か

有名人には富裕層の人と貧困層の人の組み合わせが多いのだと

感じています ロールスは富裕層ですね

(1877~1910)

そしてロイスさん、技術屋さんで 子供の頃は苦労をしています

ロールスより14歳年下です 彼の製作した車が現在のロールスロイス

の基本形となります

(フレデリック ヘンリー、ロイス1933年歿)

イギリスのプロペラ戦闘機で有名なスピットファイアーやアメリカの

ムスタングにも一部搭載されていたマーリンエンジンもRR社製でした

このエンジンなくしてはあの幾多の空中戦での戦果は

成し得なかったでしょう 

(787)

現在の大空にも その信頼性は生かされています そして

RollsRoyce-は世界の空を繋いでいますね。

 


丸い、という事

2012年09月27日 17時14分21秒 | 日記

航空機、旅客機の窓から外を眺めて、大空を実感するかたも

多いのではないでしょうか 

(787のウイング)

しかし、窓の外は空気圧は薄く 気温もマイナス何十度の世界なのです

かたや機内は密封された状態で空気圧がかけられていますので快適ですね

この窓には1平方メートルに最大約6トンもの与圧がかかってています なので

巡航高度を飛行中に 機体に穴が開いたり隙間が出来たりすると 爆発的に

空気が噴出して まるで風船を割ったような事になります

 

(デハビランド社製 コメットMK)

1950年代にイギリスにはコメットというジェット旅客機がありましたけど

就航まもなくして事故が頻発しました 戦後間もないころなので 今のような

調査機関もなく原因が特定できずにいました

何度かの離陸の失敗や その他の事故はありましたが大事故にはならなかったのです

プロペラ機からジェット機への転換期でもありパイロットも未熟なのが原因でした

 

しかし、最初の大事故が空中で起きました それは空中爆発の様相を呈していて

事故の被害者の解剖をしてみると 鼓膜が破れていたり肺が潰れている状態での

死亡が確認されました つまり急減圧が起きたということなのです

(787の機内 美しいですね)

 

イギリス政府は国家予算を投じて原因の究明に当たりましたが それでも

原因が判らない日々が続きました 現在ではよく聞かれる言葉の

金属疲労という所に たどり着く頃には また何機かが墜落していましたから

世界の航空会社は発注をしたものの不安を隠せません 日本の航空会社も

最後には発注を取り消しています 以来イギリス製の航空機は一度も

日本では採用されていませんね

 

(787型機の窓)

原因の一つに窓の形がありました コメット機は視界をよくする為に

角型の窓を採用していたことが角の部分の金属疲労を誘発したのでした

これはコメット機の水槽実験で与圧をかけた度重なる実験で判明したのです

現在は楕円形の窓になり圧力を均等にかける事により金属疲労を防ぎ

より安全になっていますが 

この事故の教訓を生かした結果なのです

「こんな、デザインや!」などと言わずに

お子さんに「何故窓が丸いのか?」を聞かれたら教えてあげましょうね

 

 

 

 

 


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