特別支援をカガクしたがるカワムラのブログ

応用行動分析学(ABA)、障害福祉、特別支援教育など、個人の考えとして書きます。ブログは極めて気楽な執筆態度です。

ウクライナ・戦場・自閉症・PTSD

2022年03月05日 | 障害児、障害者、特別支援教育

ウクライナについて、戦地の子ども達が教え子と重なってきっついですね。

この職についてからこの手のことに弱くなりました。

 

自分に何ができる訳でもないんですが、避難後の子どもケアについて、いろいろ調べてしまいます。しかし戦地、自閉症、PTSDの三つとなると、文献が全然無い。

戦場に関する物ではありませんが、自閉症スペクトラム児における東日本大震災の外傷後ストレス反応および抑うつについて論文がありました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/stresskagakukenkyu/34/0/34_2019005/_pdf/-char/ja

 

熊本地震の時にも検討されていました。

https://klc.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=342&item_no=1&page_id=13&block_id=17

 

これ以外にも調べましたが、自然災害や事故に関しては避難後の心理的ケアそ方法やそれにつながりうる研究がたくさん出ていますが、戦地対象は国内文献がほぼ更地?かもしれません。(やっている人いたらすみません)

災害であれば海外でも支援した資料などがあるのですが…当たり前だけど、戦地だと現場に近づけないってのは大きいんだろうな…

 

海外文献ではこんなものが。インドの文献?ですね。

OGPイメージ

Children in Conflict Zones

The nature of war has changed dramatically. Today

PubMed Central (PMC)

 

 

やっぱり紛争地域ではまず生存。避難後の心の問題を気にするのは私の平和ボケの甘ったれかもしれません。

Protecting women and children in conflict settings

Children and their families urgently need better evidence, better care...

The BMJ

 

心理的な点もそうですが、生き延びられてこそ。

ウクライナで犠牲になる子どもがこれ以上増えないことを願ってやみません。

 

 


ウクライナの特別支援教育

2022年03月05日 | 障害児、障害者、特別支援教育
子どもは避難が進んでいるものと信じたいところではありますが、自閉症児らが爆音に怯えているんじゃなかろうかという点もまた心配ですね。
また、避難できていたとしても過酷さは残るでしょう。以前に国内の台風の時にあったように、避難所で迫害を受けていないことを祈るばかりです。

 

ウクライナの特別支援教育について。

 

ウクライナのMTU のサイト。※ここでも現在寄付を募っています。

SPECIAL NEEDS — Mission To Ukraine

             

Mission To Ukraine

 

 

こちらも参考になるかもしれません。ウクライナのインクルージョン。ユネスコのサイトですね。

https://education-profiles.org/europe-and-northern-america/ukraine/~inclusion

 

和文ではこんなものも見つけました。これは個人サイトでしょうか?

http://www12.wind.ne.jp/wgk/UKR.html

 

・小学校に就学する年を選べる

・留年が続くと特別支援学校に転籍となる

・年齢に無関係に学力相応の学級に入る

・特別支援学校から一流大学に進学する子もいる

 

大分こちらの感覚とは異なる制度のようです。

また、特別支援学校が昼夜開校とのこと。働きながら勉強する子もいるのでしょうか?

 

教育全般について、人権擁護上、かなり課題が多いようです。↓の資料の7をご覧ください。

OGPイメージ

CRC総括所見 ウクライナ(2) - ARC 平野裕二の子どもの権利・国際情報サイト

総括所見:ウクライナ(第2回・2002年) 第1回(1995年)/第3回・第4回(2011年)OPSC(2007年)/OPAC(2011年)...

CRC総括所見 ウクライナ(2) - ARC 平野裕二の子どもの権利・国際情報サイト

 

 

いずれにしても、教育ってのは確実な生存あってこそなんだよな…と改めて認識させられました。