特別支援をカガクしたがるカワムラのブログ

応用行動分析学(ABA)、障害福祉、特別支援教育など、個人の考えとして書きます。ブログは極めて気楽な執筆態度です。

夏の学会発表予定②日本特殊教育学会

2023年07月26日 | 研究
今年の日本特殊教育学会の大会で発表します。

タイトルは
「多範例訓練による特別支援学級在籍児童の語彙指導 ―単語順が異なる文の音読による見本合わせ課題への転移―」
です。

まず、ベースになる前駆的な研究として、行動分析学研究にて印刷中の「シークエンス間の等価関係成立を活用した特別支援学級における音読指導―見本合わせおよび口頭表出への転移―」という論文があります。

これは、同じ内容の短文を二つ用意し、一部の単語を別の単語に入れ替え、それを交互に音読したら、入れ替えた単語間のカードの見本合わせができるようになったりした、って研究です。ある文の音読とその平易版の音読だけで語彙獲得が進むって便利!

例えば
・魚の種類を調べた
・魚の種類を調査した
という二つの文の音読をすると、
調べた⇆調査した、という二つの単語間の等価関係が成立したりします。

しかし、授業文脈で、ある文とその解説文を読むことを想定すると、語順なんて揃ってるはずがない!

そこで、語順がバラけてても大丈夫なのか方法がほしい!
だからやってみた!

という発表をします!


夏の学会発表予定①日本自閉症スペクトラム学会

2023年07月25日 | 研究
今年の夏は学会発表とシンポジウムと論文と講演と‥フルマラソンのようです。

日本自閉症スペクトラム学会の大会が8月の19日、20日にありますが、そこで発表します。

タイトルは
「自閉症スペクトラム障害児における「ゴミ」「使える物」への弁別反応形成-「十分な例」の指導による刺激般化および順向連鎖化によるゴミ捨て・収納の指導-」
です。

・ゴミを捨てる練習をしたら、何でもかんでも捨てるようになった。
・物をしまう練習をしたら、ゴミでも収納してしまう。

こんなところに対応するためには、ゴミとそうでない物を弁別して反応する必要がある。しかしながら、これがゴミって言い切るには、ゴミって多様な形をしている。

弁別反応を形成し、例の数を増やして刺激般化を促し、さらに連鎖化で捨てる・収納するってのができるようにしました。


お時間ありましたら見に来て下さい!

8月5日みんなラボ第5回勉強会!演題決定!

2023年07月15日 | 障害児、障害者、特別支援教育
8月5日のみんなラボ(地域障害児教育研究会)の演題が決まりました!

北海道から国立大の教授に学級経営とPBSについてのお話をいただきます。
また、私からはシリーズ講座の第二回です!
任意参加のゼミ類も本格的に動き出して来ました!

初参戦の方も大歓迎!
お申し込みはこちら!

日時 :月5日(土)13~18時

参加費:無料

会場 :ソレイユさがみ セミナールーム1

    (JR橋本駅近く)


【全体コンテンツ】

・学術講座「行動分析学に基づくポジティブ支援-よりよい人間関係を育む学級経営-」杉本任士先生(北海道教育大学大学院教育学研究科 高度教職実践専攻)

・シリーズ講座第2回「~消去バースト・機能的アセスメント・選好査定~」テキスト4~6章 河村優詞(八王子市立宇津木台小学校・環太平洋大学)※テキストが無い方は当日配布します。

・交流会「固定:絵本・読み物」「通級:場面緘黙」「医療機関連携」

【任意参加コンテンツ

 ①若手ゼミ

 ②学術研究ゼミ(出版事業・保護者研修事業)

 ③フリー情報交換

※懇親会「居酒屋ゼミ」(こちらも任意参加です)

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ご質問やリクエストなどありましたら、遠慮なくメール下さい!
お申込み、お待ちしております!

みんなラボ
河村