応用行動分析ベースの割と最近出た指導法に
PEAK Relational training systemってのがあります。
伝統的な離散試行訓練に加え、刺激等価性ベース、関係フレーム理論ベースのプログラムを満載した大変有用な指導法です。
今回は小学校の特別支援学級での実践報告論文です。
https://gssc.dld.nihon-u.ac.jp/wp-content/uploads/journal/pdf21/21-321-332-Kawamura.pdf
河村優詞 (2020). 知的障害特別支援学級に在籍する自閉症スペクトラム児へのPEAK関係訓練法を用いた授業事例― 般化/転移モジュールによる指導効果および社会的妥当性の検討 ― 日本大学大学院総合社会情報研究科紀要, 21(3), 321-332.
(Teaching for a Child with ASD Enrolled in Special Classes for Intellectual Disabilities Using PEAK Relational Training System
-Effect of Generalization and Transformation Modules and their Social Validity-)
多分、感染症対策で尻切れになった旨をlimitationに書くのは人生で最後でしょう。(と思いたい)
この論文の内外含め実際使ってみたところ、指導効果はガッツリ出るのですが、小学校の教師文化において、あんまりなじみのない方法がたくさんある。教師への研修やらマニュアルやらで、そこのところの普及啓発をどうしていくかが課題になるかもしれません。
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先日、自殺予防週間に関する記事を書きました。
自殺防止関係の研究を少し洗っていると、様々な試みがなされていました。
その中でも目を引いたのは、こちら。
橋の柵を高くすると自殺者が減る、というもの
https://jech.bmj.com/content/jech/50/1/30.full.pdf
つまりは、極限まで追い込まれて死を選択したとしても、柵を上るというわずかな労力を提示するだけで身を投げずに済むことがあるかもしれない、ということ。
死のうとしていても、まだ生と死の迷いの中にいるのかもしれない、ということ。
もちろん別の所で身を投げた可能性を否定可能なものではありません。
でも、一場面で、一時的にであっても、一人の人間が「生きられた」ってことは相当重要なんじゃないかなあって思っています。
無論そこまで至らせんための原因変数の除去は大切。
そういえば、若いプロレスラーの自殺、早くも話題から去ってしまいました。取り返しのつかない大事件、風化させてはならん大問題なんですがね。
例えば「クソリプ」問題、多分被攻撃側の反応で強化されているケースもあるんじゃないかなあ。
学術的なディスカッションなんかは除き、どんな「クソリプ」でもやり返さないでスルー。個人的にはそんな大らかな人になりたいものです。
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日本行動分析学会のホームページで実験動画のまとめが公開されました。
このジャンルを勉強する者としては非常に面白いのでシェアです。
その1
http://www.j-aba.jp/video.html
その2
http://www.j-aba.jp/video1.html
見て思う、、、。
基礎をしっかり勉強せねば、、、。
最近、知覚にすごく興味があって、ヒトの知覚に関しては片手間程度にレビューしていますが、
動物の知覚に関する実験にはかなり多くのヒントがありそうです。
ただ、基礎まで含めるとすごい量なので、レビューが進むのに一体何年かかるやら分かりませんが、、、。
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コロナと学会シリーズみたいになってきましたが、色々な側面から。
日本行動分析学会のホームページに、コロナに関する声明が。
多くの団体にて、コロナで注意することや、メンタル改善方法などがアウトプットされていますが、行動分析学会は一味違いましたのでご覧あれ。
理事長の武藤崇先生より↓
http://www.j-aba.jp/index.html
「こんなときだからこそ、行動分析学」というお言葉。
そうだ、休校つらい、自粛キツイなんていう言語行動は人生の価値に沿った行動じゃない。
そうだ、行動変容だ!これを機に!
筋トレしよう!家タスクをこなそう!文献のレビューの幅も広げよう!毎年年末忙しすぎてできない大掃除も!家での行動の幅を増やそう!
外出後はすぐに風呂に入るために入浴剤に凝ってみよう!
外食しないで家で食事を楽しむために家族でたこ焼きパーティーやらチーズフォンデュ会やらを企画しよう!
行動分析学、やっぱり最高や。
でも、夏休みなくなったら夏の学会行けない、、、俺のポスターが、、、、
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社会教育団体等、学校以外でソーシャルスキルトレーニングの機能を有しているところは意外と多く、仕事とメインの研究の隙間でたまに調べています。
以前、ガールスカウトの活動を見学させて頂いたのですが、優れたシステムがたくさんありました。
例えば、活動の達成等によって「バッジ」が授与されるシステムがあります。
これは行動分析学のトークンエコノミーシステムに近い構造であり、複数の標的行動を含む比較的複雑な活動・課題の完了に対し、「野外料理」「暮らしとまち」「ライフプラン」など、カリキュラム毎にあるバッジを付けることが許されます。
バッジは「技能帯」と呼ばれる勲章ホルダーのような帯とともに身に着けるので、ファッション要素もあるかもしれません。
さらに「バッジをつけているお姉さんは何でもできる↔カッコいい」という構造であるため、バッジそのものにも、獲得された知識や技能にも強烈な動機づけ操作がなされる可能性があります。
また、「テンダーフット」「ブラウニー」「ジュニア」「シニア」「レンジャー」のように年齢に応じた段階構造と各々に向けたプログラムがあり、裁量を広く確保しつつも発達段階に応じた系統的な学習がプランニングされています。特別支援教育の分野における生活単元学習や自立活動との親和性の高いカリキュラムも多数発見。
資格・研修制度を概観すると指導者側の養成システムも相当なもので、非営利事業ながら継続性に優れていることが分かります。
この手の教育システム、公教育と連携させたらすごいことになるんじゃないかな、と思い、ワクワクしています。
※ボーイスカウト関係はどのようなシステムなのか気になります。関係者の方、ぜひお話聞かせて下さい!
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関係者の皆様に感謝申し上げます。
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日本行動分析学会の機関紙、行動分析学研究に論文が掲載されました。
特別支援学級の児童における、書字の正確性向上に関する研究です。
拡大解釈すると、めあての出し方、振り返りの仕方などについてもヒントになるかもしれません。
相変わらずニッチな研究なのですが、現場への有益性をひたすら求めて今後もやっていきます。
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