TPP大筋合意、農業者の不満噴出

2015-10-16 11:15:31 | 農業

TPP大筋合意、農業者の不満噴出

全国農業協同組合中央会(JA全中)などJAグループは15日、3年に1度の全国大会を東京都内で開いた。出席した安倍晋三首相はあいさつで、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の大筋合意について「国益にかなう最善の結果を得ることができた」と成果を強調した。だが、参加者からはやじが飛び、来賓の農業団体幹部が合意内容の不服を指摘するなど農業者の不満が噴出した。

安倍首相は「TPPで多くの国で農産物の関税がなくなる。日本のさまざまな食品が世界に広がるチャンスでもある」と指摘。その上で「政府全体で万全の対策をまとめ、実行していく」と述べ、大筋合意への理解を求めた。

一方、JA全中の奥野長衛会長は「生産現場では不安の声が広がっている。予算措置など万全な対応が不可欠だ」と強調。大会では、TPPの大筋合意を踏まえ、農業・農村を守る万全な対策を政府に求める特別決議を採択した。



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