宮城県 再生エネ複合施設完成 電力と熱供給 大崎

2015-03-24 08:32:17 | 自然エネルギー

再生エネ複合施設完成 電力と熱供給 宮城県大崎市

大崎市が同市田尻の加護坊温泉さくらの湯の敷地内に建設していた市太陽光発電・木質バイオマス複合利用施設の完工式が19日、現地であった。


式には伊藤康志市長、宮崎博之県北部振興事務所長、市議会関係者ら50人が出席。地域林業の振興や温室効果ガスの削減などに効果が期待される施設の完成を祝った。

加護坊温泉の熱源となる木質バイオマスボイラーは出力550キロワット。大崎地域で生産される間伐材チップを燃料に用いる。加護坊温泉では源泉の加熱や床暖房に年間38万リットルの灯油を消費していたが、今後は5万6千リットル程度に減らせる見込みだという。

災害時に外部からの電力供給が停止しても、出力30キロワットの太陽光パネルと蓄電池を活用して木質バイオマスボイラーを稼働させ、温泉施設に必要量の電力と熱を供給できる。
加護坊温泉は東日本大震災に際して被災者の避難所となり、石巻方面に支援に赴く人たちのベースキャンプにもなった実績がある。複合施設の完成により、災害への対応力強化も期待されている。