農業生産法人 株式会社ムムム自然栽培農場
私たちは3つの無、「無農薬」・「無化学肥料」・「無動物性物質」の安心野菜を栽培しております。
所在地
本社:香川県東かがわ市西村520-1
農地:香川県東かがわ市松崎503-1他
ハウス:香川県東かがわ市白鳥1827
電話番号
0879-25-7717
代表者
山西和雄
資本金
300万円
従業員
6名
農地面積
4.3ha(有効面積3.6ha)
過去10年以上にわたって耕作が行われていなかった耕作放棄地をリースしています。以前は桑畑のため農薬、化学肥料の使用もわずかと考えられます。
ビジネスモデル
①自然栽培による農産物の栽培、販売
②請負耕作
自然栽培にもいろいろなバリエーションがあります。顧客の皆さんのご指定の自然栽培の方法で請負耕作します。顧客の皆さんの相談にものります。この場合、耕作に伴う費用をご負担いただくかわりに、収穫物はすべてお客様のものになります。ただし、当社では収穫についての保証はできません。あくまで顧客の皆さんの自己責任となります。
販路
①会員制による宅配
②レストラン向けの直販
③自然食品店向けの直販
ブランド名
「さぬきのムムム」
三つの無(無農薬、無化学肥料、無動物性肥料)と、思わず「ムムム」とうなるおいしさを意味しています。
http://www.sanukinomumumu.com/
人生三毛作 村山昇作
30年近く日本銀行に勤務した後、帝國製薬に職を得たが、その帝國製薬も去る3月をもって9年間務めた社長を辞し晴れて自由人となった。これまではやらなければならないことを生活の中心に据えてきたが、今後はやりたいことを中心に生き、その結果が少しでも四国の発展につながればと願っている。
このようなことから今回本コラムを担当することとなったが、読者の道標となる自信はさらさらなく、せいぜい「真似(まね)はしてはいけない」という侵入禁止の「道標」がいいところかもしれないが、これからしばらくの間、コラムを通してお付き合いいただければ幸いである。
さて、やりたいことの一つは農業である。ここ7、8年肉なし、魚なし、酪農製品なし、卵なしの純粋ベジタリアンを通してきた結果、農作物には格別のこだわりが生まれた。完全無農薬、完全無化学肥料、完全無動物性肥料の三つの無を追求した末、自分で農業に手を出すことになった。そんな三つの無の農業ができるわけがないと異口同音に周りから言われ、生来の負けじ魂に火がついた。
そう言えば帝國製薬の社長になったときも日銀のエコノミストに経営者が務まるわけがないと言われた。そう言われると燃えるのが私の性格である。この春から自分の畑を借り、そのうえ友人の農業法人を手伝っている。いずれも三つの無を原則とする自然農法である。
こうした私のにわか百姓に対する質問で一番多いのは、「ところで村山さんは鋤(すき)、鍬(くわ)を持ったことがあるのか、本当に耕せるのか」と「農業法人の名刺に書いてあるファームディレクターという肩書は何をするのか」というものである。そもそもエコノミストの観点からみると、農業はほかの産業に比べて分業が少ないのが特徴である。
私の持論に従えば、農業の分業を進めれば、もっと効率があがるはずである。極端に言えば、自分では耕さない農業もあっていいのではないかと思っている。そこで私の肩書の意味するところは、ディレクター=指図する人、口出しする人、すなわち自分では耕さないという意味である。さて、にわか百姓(びゃくしょう)の運命やいかに。(帝國製薬相談役)
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むらやま・しょうさく 1949年、京都市生まれ。同志社大卒。72年に日銀に入り、高松支店長、調査統計局長など歴任。その間、東京大非常勤講師。2002年から、徳島県内に工場や研究所を持つ帝國製薬社長。11年3月に相談役。著書に「目からウロコの日本経済論 金融政策は魔法の杖(つえ)か」(中央公論新社)など。高松市在住。