夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

寒い一日

2022-10-07 04:38:28 | つれづれ
今日はとても寒い一日でした。

これから作業場はまた寒くなるなあと思いましたが

あ、そうか。工房引っ越すので

もう極寒の中の作業はしなくてもいいんだなあと。

今度の工房は、壁にこれから断熱材入れたいと想います。

実は格安のエアコンを手に入れてもらいました。

壁にそのためのスペースを開けたいと考えております。

電源は十分に確保しましたし

複数の機械を同時に稼働しても全然問題ない状態にしました。
今までは

電圧かかると電気が消える。(笑)

負担かかってました。

限界。

当地に羽根布団と夏布団しかないので

毛布等買わないといけないことに気づきました。

石油ファンヒーターは一台ありましたが動くかな?

工房用の石油ストーブも一台ありました。

壁の工事は作業しながらコツコツしていこうと考えております。

室外機置き場とかも、確保。

手がかじかんでお湯につけながらのあの作業とようやくさよならできそうです。

まるで修行だねえと笑われてましたが

ストーブつけて0度とか

洒落にならない寒さ。

夏は暑く冬寒い冷暖房から

ちょっと暑さも京都よりはマシですし

寒さも穏やかなので助かります。

年と共にキツかった気温との戦い。

ようやく身体に優しい環境になりそうです。

もう、大きな作品作業するとき、小さな作品みんな片付けなくていいんだなあと。

並べて同時に作業台分けて置けるわけです。

これはもう画期的です。

いちいち2階に片付けたり下ろしたりしなくていいし

作品撮影BOXも2階まで作品上げて撮影してまた、おろして、というと過酷な事をしなくて良くなるのです。

細かな木を収納するスペースも考えております。

試行錯誤はあるでしょうが

いろんな工夫ができることはすごい前進だなあと思いますし

何より

ホテル林立とマンション林立で

木工作業うるさいと言われる環境に、なってしまった今

昔はうちのあたりは織り屋さん町家が林立し

帯を織る機械の音がどこからもしていた準工業地域でしたので

うるさいと言われる環境ではありませんでした。

町家は壊されていき

全部マンションです。

風景は変わりました。

さみしいですが仕方ありません。

工房の目の前は

市バスの路線変更により

修学旅行生さんたちや、観光客の皆さんが、入り口にまで溢れてますし。

なかなか大変。

アロー便出すにも市バスに遠慮しながらとなりました。

玄関前にバイク置けたのに

それにより置くとすぐに駐禁で9000円罰金です。

バイクも置けなくなりました。(笑)

駐輪場借りなければ家の前にバイクさえ置けなくなり

家の前も早晩

自転車置いても市のトラックに積まれる羽目になるでしょう。

一瞬で持っていかれます。

観光地なので。

今は植え込みの中に隠すように置いていますが。

昔から住んでいて生活あったのになあとふと思ってしまいますが。

町家がなくなる訳ですね。(笑)

町家に駐輪場とか駐輪場ってないのになあとふと思ってしまいますが

これも時代ですし仕方ありません。

うちも母が亡くなれば取り壊しです。

この辺の立ち並んでいた京町家は

もううちだけでしたが

消える運命。

美しい甍の並ぶ景色は切り取られコンクリートに囲まれ

雨水はコンクリートから全て流れ込む事になりました。

うまく甍の並びで雨を避けていた空間は消えてしまいました。

通気は悪くなり自然素材でできた町家の壁はどんどん崩れ始めました。

呼吸できないから。

夏はあれほど涼しかった町家の中は

コンクリートで三方囲まれ

暑い環境に変わりました。

これも時代ですし仕方ないです。

町家の保全には本当にお金がかかりますから

ぽつんと一軒残ってもどうすることもできません。

鍾馗さん(しょうきさん、町家の屋根の上にいる守り神)だけが

家を守っておりますね。

軒先に鍾馗さんの、並んでいた昔は懐かしい。

京都の町家は鍾馗さんに守られて来ましたけど

鍾馗さんも珍しくなりました。

町内でもうちだけになりました。

おくどさんのあった裏まで続く通り庭。

織り屋町家の特徴。

大きな大屋根は高くてそこには二階はなく太い松の梁が町家を守っております。

周りは元々は漆喰の土壁。

これが夏の涼しさの元でしたが

コンクリートで囲まれてから通気悪くなりボロボロと崩れて参りました。

時代の終焉です。

寂しいですがうち一軒で保全等できません。

一度建ったコンクリートのマンションらは元には戻せません。

美しい大屋根の連なる京町家群は

私の心の中に

思い出として連なっております。

私のふるさとの風景です。

もうおしまい。

マンションで通りから大文字山も見えづらくなりました。

大文字山から西に衣笠山を臨み

夕日はそこに沈んだものです。

美しかった。空は広かったです。

そこに市電が走ってた。

パンタグラフの、火花をパチパチって時折させて。

広島に参りますと今でも走ってるそんな電車。

思わず懐かしくなりますね。

町家群と市電はとても美しい景観でした。



これは広島八丁堀で出会う京都の市電。

音も懐かしい。

時代と共に消えるのは

仕方ない。

穏やかな優しい風景を、心に持てる自分は幸せだなあと想います。

富山とか岡山とかでももそうですが

たまに路面電車に乗りたくなるのはそれでかなぁ?(笑)

長崎市内で古い車両と出会い

乗ったときは嬉しかったです。

あの音がいいなあ。

お出かけしたときまた

路面電車乗りたいな。



でも

風のあとりえは

京風の和洋折衷

大正ロマンみたいにしたいなあと。

うまく言えないけど

それなりに優しい雰囲気になればいいかなあ?

コツコツです。

夢をつくる場所ですから。

土地に合わせることも大切。

気候風土はその土地のものですから。

その気候風土に逆らわない事が大切です。



さて

あとりえの近くの海から見える姫島。

フジバカマが咲いてくる季節

毎年春と秋には

数千ものアサギマダラが、やってきます。

6月でしたか

季節終えたはずのアサギマダラが1頭、新工房に飛来しましたが。


想えば

アサギマダラをたくさんたくさん見たあの日に

風のあとりえと、出会いました。

蝶が導いてくれた場所。

美しい蝶が乱舞していたあの日に。









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2 コメント

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Unknown (のんちゃん)
2022-10-07 20:06:52
しょうきさん 今知ってるのは
上七軒にみかけるだけです
寂しいんsぁq
返信する
Unknown (tokinoneiro-orgel)
2022-10-07 21:01:42
各町家に鍾馗さん必ずおられましたね
返信する

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