夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

本当に本当に

2023-12-04 06:22:39 | つれづれ
私のようにながーい下積みを経験した人間にとって

10年とか20年とかの

バイトしながらの下積みはあっという間でしたが

昨日はお客様たちが

独学でのおるごーるつくりについて話をされる機会があり

ふと思い出しておりました。

いろんな皆さんが続々と来てくださり

「岐阜がこれで最後なんて。」

「本当に他の所決まれば連絡してね」

真剣に皆さん言ってくださるお顔を見てると

涙が出そうでした。

担当の方も帰り際

お礼とご挨拶をしましたら

「長い間本当にありがとうございました。どうかお元気で❢」

その方も定年で。

顔を直視しにくくなりました。

いろんな思い出が浮かびます

来年7月の閉店までもう伺うことはないので本当に帰り道は何となく感無量になりました。

私の創作はまだまだこれからも続くわけですが

この岐阜での経験も

重い作品達を社長やこの担当の方等が

外販に回られたときのこととか

ホテルに作品持ち込まれたり

いろんな事を思い出しました。


以前豊橋ほのくにが閉店の時も

その時のお客様は今でもおハガキや写真くださいますし

本当に温かい交流が続いています。

FBのプロフィール写真に私の作品と共に写ってる方とか。

涙が出てきます。

いろんな出会いが力になり

また創作のエネルギーになります。

いよいよ次の段階

そう、次の段階。


メルヘンは次の段階に入ります。

「芸術の世界に年齢とかはない」

その通りで。

90歳過ぎてデビューした方とか実際見ていますから

デビューも引退も具体的にはないし

誰かが与えてくださるわけでもない。

「ゴールのない修行みたいなもんだ」

と、今日また話された。

その通りだろうなあ。

特別華やかなこともなく

結構地味で

目立たない

けれども飽きることもなく

それでも

おるごーる作り出した頃

まずは夢を見た。

それは初めは自分の夢。

作品の中に自分の夢を投影させていました。

それから何年も経つと

今度は

作品自体が夢を帯びるようになる気がします。

作品の側からの視点が加わります。

そして次の段階に入ります。

まだまだできないことだけど

今度は作品が夢を生むという

作品自体が夢を生む舞台となって行くことを望んでいます

デザインを研鑽し

構成をひらめき

毎日毎日コツコツするのは

特別な才能や資質というものではなくて

自分の中に眠る小さな芽を

ひとつひとつ

水をやり育てるくらい地味なことだねと話していました。

まだまだこれから

その目当てに向かい歩みを始めていきます。



作品が夢を帯びて夢を生む存在になっていくなんて

簡単ではないし

とんでもないエネルギーを内在させなきや出来はしない

それでも身体が勝手に動くようなもので

理屈も理論もないんですけど。

感覚とか勘みたいなもので。

それに向かいまた毎日毎日積み重ね



できるかなあ?

でもやりたい

そんな事を考えながら

帰路に着きました。



今日夕方まで個展はございます

岐阜の皆さん

本当にありがとうございました。

また

名古屋とかに参ります折には

是非お立ち寄りくださいね

ありがとうございます
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