青森駅から東京駅までの歩き旅を終えてしまい
とりあえず書くことが無くなってしまったので、、、、
私が大好きな作家、宮脇俊三さんの本のことを書こう。

宮脇俊三さんは2003年に亡くなられたが
鉄道に関する紀行文の名作をたくさん書いた方である。
「時刻表2万キロ」とか「シベリア鉄道9400キロ」
「乗る旅・読む旅」「中国火車旅行」などは何度読み返しても面白い。
軽妙な語り口でユーモアがあり文章に無駄が無い。
鉄道に関してだけでなく土地の文化や地理についても博識なのに
それをさらりと嫌味の無いタッチで書いてあるのには感心させられる。
雑誌の編集長をしていた時代に休日を利用して、
日本の(当時の)国鉄の全線を完乗したのを本にしたのが「時刻表2万キロ」なのだが、
ひとりで列車で旅をして、乗った路線を塗りつぶしていったのだそうだ。
本を出版してから「完乗したことを証明することが出来ないのではないか」という人もいたらしい。
確かにひとりだけでの旅だし、各駅でスタンプをもらうわけじゃないからね。
宮脇俊三さんは”時刻表”の愛読者だった。
そして時刻表からその時代を読み取る名手でもあった。
私はこのひとの本で鉄道の旅の楽しさを教えてもらった。