轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

メルセデスベンツ SLR スターリングモス

2010-03-19 18:34:59 | MercedesBenz & smart
助手 「所長、ベンツのSLRスターリングモスってご存知ですか。」

所長 「あぁ、なんか出たらしいの。」

助手 「SLRマクラーレンをベースに1955年の300SLRをモチーフにした新設計のフルカーボンボディを載せたヤツで限定75台だそうです。」

所長 「ふーん。」

助手 「ふーんって。SLRマクラーレンでさえ凄いクルマなのに、さらにそれの上を行くって、ホントに何を考えているんでしょうね。で、日本にも2台入ってきたんですけど、いくらすると思います。」

所長 「1億1千万とか言うとったヤツじゃろ。」

助手 「なーんだ知ってたんですか。驚かそうと思ったのに。」

所長 「それはスマンことをしたのぉ。」

助手 「いやいや、いいですけど。」

所長 「朝のテレビで取り上げとったのを見たんじゃ。」

助手 「ボクもそれ見ました、大塚さんが嬉しそうに乗ってたヤツでしょ。それにしても1億1千万って、誰が買うんでしょうね。」

所長 「そりゃ金を持っとるヤツが買うんじゃろ。」

助手 「それはわかってますけど、そうじゃなくってクルマに1億円ですよ。正直、金銭感覚がおかしいとしか思えませんけどね。」

所長 「ま、ワシらの感覚とは違うのは確かじゃな。ブガッティのヴェイロンは確か1億8千万ほどしたはずじゃ。普通の暮らしをしとるモンにとっては一生お目にかかれん額じゃの。」

助手 「普通1億円あったら家を買うとか他に使うコトがあるじゃないですか。」

所長 「すでにみんな持っとるに決まっとるじゃろ。それも何十億の豪邸を。」

助手 「あっ、そうか。」

所長 「それに1億円を持っとるんじゃなくって、何十億、何百億持っとって、1億円なんて痛くも痒くもない、そういうモンしか買えんじゃろ。」

助手 「なんか想像もつきませんね。」

所長 「まったくじゃな。」

助手 「それにしてもあるところにはあるモンなんですね。」

所長 「どれぐらいそういう身分のモンがおるか知らんが、日本に二人ぐらいは間違いなくおるじゃろ。それか博物館やなんかの法人が買うかもしれんの。」

助手 「あ、それはあるかもしれませんね。でももったいないですよね。」

所長 「どうしてじゃ。」

助手 「だって650馬力、オープンカー最速の350キロですよ、それを乗らずに飾っとくなんて、そんなの間違ってますよ。」

所長 「そうかぁ、例え個人が所有したとしてもおいそれと走れんと思うぞ。ましてや最高速チャレンジなんてとんでもないわ。考えてみろ、1億円のクルマじゃぞ、車両保険だけでもいくら掛かるかわかったモンじゃないじゃろ。保険会社も簡単に引き受けてくれるかどうか。」

助手 「それもそうですね。怖くてアクセル踏めませんよね。けど金持ちだったら車両保険ぐらい微々たるモンかもしれませんけどね。」

所長 「じゃが金が入っても二度と手に入らんし、運良く直ったとしても価値は戻ってこんじゃろ。」

助手 「あっ、それもそうですね。」

所長 「公道を走るだけで貰い事故の可能性もあるし、ワシが買ったとしても年に数回しか乗らんじゃろ。あとは厳重に保管して眺めるぐらいしか出来んじゃろうな。」

助手 「高い買い物なのにもったいないですね。」

所長 「そう感じるモンは買わん方がいいじゃろ。」

助手 「買えませんけどね。」

所長 「ま、このクルマに1億以上の価値を見出せるモンしか買わんじゃろうな。」

助手 「正直、1億と聞いてもピンとこないですね。5000万と言われれば5000万に見えますし、2億と言われれば2億に思えるでしょうし。」

所長 「ま、世界に75台じゃし希少価値を考えると、値段云々じゃないのかもしれんの。」

助手 「そんなにいいですかね。」

所長 「ベンツとマクラーレンの組み合わせがこの先あるかわからんし、何よりも今の内燃機関の完成型とまでは言わんが、考えられる限り贅沢にコストを掛けたクルマには違いないじゃろ。」

助手 「確かに今の世の中を見てると、この手のスーパースポーツはいつなくなってもおかしくはないですよね。」

所長 「今後はスーパースポーツと言えども環境に配慮したクルマになって行くじゃろうし、言い替えれば絶滅寸前の恐竜みたいなモンかもしれんの。で、このクルマやヴェイロンなんかは恐竜が栄えた時代の最後に登場した史上最強のティラノザウルスみたいなモンじゃろ。」

助手 「そう考えると1億円も高くないのかもしれませんね。化石じゃなくって生きてるわけですし。」

所長 「そう思うんじゃったら1台どうじゃ。」

助手 「いやいやいや、50年ローンでも無理ですよ。」

所長 「ちなみに50年ローンでキャンペーンの特別金利0.99%が適用されたとして、ボーナス払いなしでは、・・・えーと600回で月々23万ほどか、思ったほど高くないのぉ。」

助手 「そんなっ、・・・100年でも無理ですよ。」

所長 「ちなみに100年じゃと・・・。」

助手 「もういいですって。」


参考資料
メルセデスベンツ SLRスターリングモス(メルセデス・ベンツ日本株式会社)
ブガッティ・ヴェイロン(ニコル・レーシング・ジャパン株式会社)

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2 コメント

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Unknown (くろねこ)
2010-05-05 15:55:52
大塚さんワロス
ドアが開けられなくてパニックになってましたね
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Re:Unknown (宇垂)
2010-05-06 19:03:08
くろねこさん

壊してしまわないかと、見ているこっちがハラハラしました(笑)
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