轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

メルセデスベンツ Cクラス

2014-11-14 19:12:00 | MercedesBenz & smart
助手 「今年のカー・オブ・ザ・イヤー、デミオに決まりましたね。」

所長 「そうらしいの。デミオがイヤー・カーならワシも文句はないわ。」

助手 「言えてますよね。魂動デザイン、スカイアクティブに、新しいクリーンディーゼルと、どこを取っても魅力的ですし、ホント最近のマツダのクルマって、素晴らしすぎますね。」

所長 「まったくじゃな。」

助手 「けど、投票では最後までCクラスと争ってて、最後の最後で逆転勝ちの接戦だったみたいですよ。」

所長 「ふーん、そうか。ま、Cクラスも評判いいみたいじゃな。」

助手 「雑誌の試乗記を見てもベタ褒めばっかりですよ。」

所長 「そりゃそうじゃろ。歴代のCクラスが出たときの記事で褒めとらんのを読んだ覚えがないわ。」

助手 「かもしれませんね。なんと言ってもベンツの基幹車種ですし、下手なクルマは出せませんよね。それにモデルサイクルが7年と長いですから、一世代違うと進化も凄いですしね。」

所長 「価格を考えても、良くって当たり前じゃろうが。それをデミオのような大衆コンパクトとおんなじ土俵で戦わすんじゃから、選ぶ方も大変じゃな。最後は好き嫌いでしか選べんのじゃないか。」

助手 「かもしれませんね。」

所長 「ま、ワシならデミオじゃな。いつも優等生的なCクラスよりも、今のマツダの勢いの方がインパクトがあるしの。」

助手 「ボクもそう思ってたんですよ。」

所長 「ん・・・。」

助手 「いや、あんまりにもみんなCクラスを褒めるんで、どこがそんなに凄いのか、気になって調べてみたんですよ。」

所長 「ほぉ・・・、で、どうじゃった。」

助手 「実際に見に行ったワケじゃないんですけどね。雑誌とかネットの記事やインプレッションを見ただけですけど、見れば見るほどホントいいクルマですよね。」

所長 「まぁ、そうじゃろうな。」

助手 「コンセプトが『アジリティ&インテリジェンス』って言って、俊敏で賢いって感じの意味なんですけど。」

所長 「どうしてこの手のクルマはみんなスポーティになりたがるんじゃろうな。」

助手 「それがユーザーのニーズだから、なんでしょうね。で、目玉はまずボディの軽量化ですね。アルミと高張力鋼板を組み合わせた『アルミニウムハイブリッドボディシェル』って言うんですけど、とにかく量産車では群を抜くアルミの使用率を達成しててですね、先代と比較して75キロも軽量化してるそうですよ。」

所長 「なんか、プレスリリースをそのまんま読んどるみたいじゃな。ま、軽量化はどのメーカーも取り組んどるし、走行性能はもちろん、燃費や安全面のどの観点から見ても大きく影響するし、外せんところじゃな。で、それで。」

助手 「それでですね。次がサスペンションなんですけど、グレードによって3種類あるんですけど、一番高いのに付いてる『エアマティック・サスペンション』って言うのが、これまた凄いんですよ。なんでも連続可変ダンパーとエアサスを電子制御してて、好みによってコンフォートとかエコ、スポーツと切り替えが出来るんですけど、特にコンフォートの出来が良くって、これまでこのクラスのクルマでは得られなかった、Sクラス並みの重厚な乗り心地を実現してるそうです。」

所長 「ふーん、なんかどっかの記事そのまんまじゃな。前にも言うたと思うんじゃが、雑誌に書いてあるのを鵜呑みにするんじゃなくって、自分で見て考えんとイカンぞ。」

助手 「だって実際乗ってないんですし、仕方ないでしょ。とにかく最後まで聞いて下さいよ。で、次が『インテリジェント・ドライブ』なんですけど、まぁ、安全装備の集大成って感じですかね。」

所長 「ああ、確かSクラスに付いとったヤツじゃろ。」

助手 「そうです。それを惜しげもなくCクラスにも採用してきてるんですよ。で、これがまた凄いんですよ。ステレオカメラとレーダーを使ったヤツなんですけど、30キロ以下でしか作動しないちゃっちぃヤツじゃなくって、作動範囲は7キロから200キロですよ。」

所長 「日本で出せるスピードは全部カバー出来とるというコトじゃな。」

助手 「で、停止出来ないスピードだとしても速度を落として被害を最小限に抑えてますし、もちろん歩行者や障害物にだって作動しますし、あと飛び出しや斜め後ろの死角なんかも見張ってくれるそうですよ。あと真後ろから追突されそうになってもハザートで警告したり、もしぶつかられてもブレーキを強く踏んで玉突き事故を防いでくれたりするそうですよ。」

所長 「ほぉ、賢いヤツじゃのぉ。じゃがなんでもかんでも機械まかせっていうのが気に食わんが。」

助手 「もちろん、もしものときの保険ですよ。どんなに上手いドライバーでも常に100%の状態ではいられませんからね。」

所長 「ま、ワシも、ヒヤッとする場面はよくあるしの。」

助手 「でしょ。もちろんドライバーが自分で回避するのが一番ですよ。だからこそボディの軽量化やサスペンションの質を高めて走行性能を高めてきてるんじゃないですか。そこがベンツとかの欧州メーカーの偉いトコだと思いますよ。これが国産の場合だったら、やれ自動ブレーキが付いたとか、横滑り防止装置だのエアバッグが何個付いてるとか、装備のあるなしの話しかしないでしょ。それもほとんどベンツの性能に遠く及ばないのばっかりですしね。」

所長 「まぁ、国産メーカーもいろいろやっとるんじゃろうけど、お客がどうしてもそういうわかり易いトコしか見てくれんかんらの。それにベンツと比べるのは気の毒じゃろ。値段が違うし、お客の求めとるモンも違いすぎるわ。」

助手 「それはそうかもしれませんけど。で、最後がデザインなんですけど、Sクラスに見間違うようなカッコになりましたけど、これがなかなかいいと思うんですよ。」

所長 「ま、確かにCLSでこの顔が出たときはどうかと思ったんじゃが、見慣れてきたらあんまり違和感は感じなくなってきたのぉ。」

助手 「でしょ。サイドの後ろに向かって下がっていくラインも初めは妙な感じに思えましたけど、今見るとちょっとクラシカルな雰囲気で高級感すら感じますしね。」

所長 「わからんでもないが、ワシは先代のクリーンなデザインの方が良かったがの。」

助手 「ボクも先代のデザインは結構好きでしたけど、新型の方がより重厚なデザインで、ベンツにはこっちの方が似つかわしいと思いますけどね。あと内装は、ボクなんかが文句をつけれるトコなんて、もちろん見当たりませんし、詳しく見れば見るほど、どこにも隙がありませんし、最高のクルマじゃないかって思えてきたんですよ。」

所長 「いいクルマなのは最初からわかっとるわ。そりゃクルマに大金をはたけば、いいクルマが買えるのは当たり前じゃ。コストパフォーマンスも含めて考えんとイカンのじゃないか。」

助手 「もちろん高いクルマには違いないんですけど、内容を考えたら十分納得できる値段なんじゃないですかね。一番安いのだったら419万円なんですけど、消費税抜きで388万円なんですよ。ちなみに先代のCクラスの一番安かったのが、税抜きで380万円、その前の2代目が390万、初代も390万円とほとんど変わってないんですよ。それで装備や内容の進化を考えると逆にどんどん安くなってるんじゃないですかね。もっともさっき言ったエアサスやインテリジェント・ドライブなんかは付いてない素の状態ですけどね。それでも先代と比べると金が掛かってるのは間違いないですからね。」

所長 「まぁ、内容を考えるとこれまでのCクラスの中では一番お買い得なんじゃろうな。あくまでCクラスの中ではじゃけど。」

助手 「正直言って、今までベンツのクルマって自分で買うのを想像したコトもなかったんですよね。いいクルマだとは思うんですけど、お医者が乗ってたり、成金社長とか、怖い系のヒトのイメージとかが強いじゃないですか。どこか手を出しづらい気がして。」

所長 「それはわからんでもないの。ご近所さんの目も気になるしな。急に金回りがよくなったと思われそうじゃし。」

助手 「でしょ。それがAクラスやBクラスなんかが出て、徐々に変わってきてるような気がするんですよ。なんて言うか、お金を出せば誰でもが買えるって思えるようになったって言うか。」

所長 「当たり前の話なんじゃけどな。」

助手 「その当たり前の話が今までそう思えなかったんですよ。ま、偏見なんでしょうけどね。」

所長 「ま、お前に限らず、そう思っとるモンは大勢おるじゃろうな。」

助手 「今回、Cクラスの記事を読み漁ってるうちに、見方が変わってきたんですよ。ほらっ、前に所長が言ってたじゃないですか、『日本で乗るならクラウンが最高かもしれん』って。」

所長 「言ったような気もするの。」

助手 「ボクにはそれがベンツのCクラスに思えるんですよ。」

所長 「じゃったらSクラスの方がいいんじゃないか。」

助手 「いや、Cクラスがいいんですよ。ベンツの他のクルマと比べたら小さいクルマなんですけど、Cクラスだけを見たらこれで十分なサイズだと思いませんか。使い勝手を考えれば日本で乗るならこのサイズが天じゃないですかね。」

所長 「うーん、Cクラスも随分とデカくなったし、不満に思うコトもないかもしれんのぉ。」

助手 「でしょ。それでも高いクルマには違いありませんし、おいそれとは買うワケにはいきませんけど、10年、20年乗るつもりで奮発するのもアリだなって思えてくるじゃないですか。」

所長 「ほぉー、随分と入れ込んどるのぉ。」

助手 「極端な話、ベンツのマークがなくっても買いだと思いますね。」

所長 「しかしお前も変わったモンじゃのぉ。随分と大人びて見えるわ。」

助手 「でしょ、でしょ。自分でもそう思いますモン。なんか今までよりも一歩先が見えるようになったと言うか。」

所長 「そうやってすぐ調子に乗るトコはちっとも変わっとらんがの。」

助手 「・・・・。」


参考資料
メルセデスベンツCクラス(メルセデス・ベンツ日本株式会社)
メルセデスベンツCクラス(轟クルマ文化研究所)


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2 コメント

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貴媒体からの広告リンク掲載のお願い (山田)
2014-11-20 16:56:36
【メルセデスベンツ Cクラス - 轟クルマ文化研究所】運営者 様

初めまして、山田と申します。
様々な分野でのメディア運営や大手企業様のWebプロモーションなどのサービスを提供している会社で勤務しております。
このたび、貴媒体から有料で広告リンク掲載して頂けないかご相談をさせて頂きたくご連絡差し上げました。(相互リンクが難しいため)

弊社は現在、クライアント様のウェブプロモーションをしております。
現時点ではクライアント名を述べることはできませんが、世間一般に名の通った大手企業様です。

そこで、有料契約にて貴媒体からの広告リンク掲載をお願いしたくご連絡差し上げました。
貴媒体は有用な情報を掲載されており、是非広告リンク掲載をお願いしたいと考えております。
クライアントも、貴媒体からの広告掲載・タイアップを熱望しております。

是非、掲載位置や料金等のご相談をさせて頂ければと考えておりますが、ご意向をお知らせ頂ければ幸いに存じます。
誠にお手数ではございますが、ご返信は下記連絡先にご連絡頂きますようお願い致します。
E-mail: ik-web@outlook.com  山田
(メールアドレス自動収集ロボットなどの対策のため、上記メールアドレスには全角の「@」を記載しております。
 お手数ですが、お返信の際は半角の「@」に変更してください。)

何卒宜しくお願い致します。
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Re:貴媒体からの広告リンク掲載のお願い (宇垂)
2014-11-20 19:59:15
山田さん

ネットで検索したら同様の文面が山ほど出てきましたが、世間一般に名の通った大手企業様は手当たり次第に広告リンクを貼りたいようですね。

出来れば相手のブログの内容によって、文面を変えて頂ければもう少し心に響くと思うんですけどね。

ブログの内容に触れてお褒めいただいたのなら、思わずメール連絡してしまうところですが、今回のコメントでは返信する気にはなれませんでした。

もう一度、練り直してみてください。
お待ちしております。
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