You Tubeを開いたら、11/6頃ドイツ・ワイマールで開催された第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクールの本選の動画が一番上にアップされていたので、何の気なしに観ていたら、日本人が2位を獲っていました。
1位は該当者がいなかったので、事実上の優勝となります。
東京音楽大学3年生の嘉屋翔太(かや しょうた)さん、21歳。
おめでとうございます。
このコンクールは、フランツ・リスト音楽大学(1872年創立。作曲家自身がその創設を計画)が母体となり実施されているコンクールで、概ね3年に一度行われているそうです。リストの国際ピアノコンクールは、リストの故郷ハンガリー・ブダペストでも行われています。
第1位 該当者なし
第2位 Shota Kaya 嘉屋翔太(日本)
第2位 Shota Kaya 嘉屋翔太(日本)
第3位 Valentin Magyar(ハンガリー)、 Rune Leicht Lund(デンマーク)
嘉屋さんは、他に聴衆賞とサン゠サーンス最優秀賞も受賞しました。
ショパンコンクールのように、予選過程のビデオ映像はないので、嘉屋さんが何を弾いてきたのか不明ですが、ファイナルに残ったのは3名のみ。
嘉屋さんのファイナル演奏曲は、リストの「死の舞踏-『怒りの日』によるパラフレーズ」(Totentanz - Paraphrase über "Dies irae")
最初に演奏したハンガリーのValentin Magyarも同じ曲です。
2番目に弾いたデンマークのRune Leicht Lundは、リストのピアノ協奏曲1番変ホ長調。
オーケストラはシュターツカペレ・ワイマール。
使用ピアノはヤマハ。
同じ曲を弾いたMagyarの繊細さを感じる演奏とは逆に、嘉屋さんの演奏は力強さが際立ちます。ピアノの独奏部分が多い曲ですが、オーケストラとの掛け合いが上手いですね。
嘉屋翔太さんの略歴ですが、開成中学・高校を経て、東京音楽大学ピアノ演奏家コース・エクセレンス3年に特別特待奨学生として在学中。第8回三善晃ピアノコンクール(2018)特別部門で第1位、第43回ピティナ・ピアノコンペティション(2020)Pre特級金賞、その他受賞多数。
これからも実力を伸ばして、頑張ってほしいです。
動画の最後の方に授賞式と、嘉屋さんによるシューベルトのアヴェ・マリアの演奏があります。 (1:57:45)
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