文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

里山シンポジウム 打ち上げと懇親会が開催されました

2005-07-21 00:32:21 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
里山シンポジウム実行委員会の中心メンバーがほぼ全員集まって、金親会長が経営されるキャンプ場にて開催されました。クヌギやコナラ主体の林間では、ヒグラシのカナカナ……という、セミのすばらしい歌声を聞きながら、夜遅くまで議論と談笑と、今後の抱負等を語り合いました。
 3年目を迎えて、今まで以上に参加メンバー間での親睦と相互信頼と友情が芽吹いてきて、頼もしい限りとなってきました。今年は、里山条例の本来の趣旨からも、委員会としても、総論を語る事から、14分科会での、各論へと発展をしていけるように、お互い頑張りましょうとのエール交換も行いました。千葉県副知事の大槻さんも参加され、本当に気持の良い時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました


千葉県山武市成東・早船地区の里山と谷津田を探検

2005-07-21 00:18:45 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 いやあ、暑かったです。午前いっぱいの探検(まさに!)でしたが、総武用水路に沿っての数キロは、やはりこたえました。里山の木々の中とは5度程度の温度差があります。
 丁度1年半前に、総武用水を除いてほぼ同じコースを歩きました。道の整備も地域の方々がしっかりとはじめていて、大変歩きやすい道となっていました。
 スギとヒノキの植林、そしてシイの老木が多く、結果、生き物はかなり少ない感じです。 蝶の種類も個体数も平均を大きく下回ります。
鳥も同様で、唯一ノスリ(中型の里山の鷹)をみたのと、田んぼの絞り水にはメダカは非常に多かったと言う印象です。
 総じて山は針葉樹ばかりで暗く、田んぼは休耕田化していました。
 でも、地域の方々が道路を整備(ほぼ全部)され、1,000本の桜を植える目標で頑張っていられて、だんだん地域の方々も熱を帯びてきた状況と感じました。
 生き物を増やせる方法をやってみようと言う言葉で、里山も田んぼも1年後はがらっと変わっている事でしょう。子どもやその親たちを巻き込んでいければ良いんですが。面白い里山探検や、田んぼの生き物調査などが組み込まれた、地域の方々が、どこまで本気になるのかによって、相対する自然も、人の側もがらっと変わります。
 自分を大切に、そして何よりも自然との対話のなかで、気持の自律が大事です。自然を見る目が穏やかになります。
 成東・早船地区の谷津田と里山はとても広大なエリアですので、10年、20年、30年のスパンで、こうしたいというイメージを、デザインを地域でまとめていく。
 とくに昭和30年前頃のイメージ再現(航空写真があるとのこと)を地域でしっかりと固めることが出来るかに係わって来ます。
 まず、水の確保、ふゆみずたんぼなどによる田んぼの再生、そして地域の方々の、特に子ども達と父兄の参加。
 竹の問題、野生動物の問題、トキやコウノトリの問題、田んぼ、森林、それぞれの課題別に、必要なときに、お互いに支援しあうことができませんか。
 肝心なことは総論ではともかく、各論に入ったときの相互に支援しあえる仲間達がこれから最も重要な関係ではないかと考えます。
 その点で、今回、午後のミニシンポジウムで語られた中村俊彦さまのすばらしい話しと、その後に桜宮自然公園をつくる会の会長代理になられた所英亮さんにも、今回参加を頂きまして、いまの桜宮自然公園を立ち上げるときの経過と経験を静かに話されました。
 「おもいたったら吉日」「ボランテイアあとから町が付いてくる」というように里山整備の道半ばで殉職したと話された故佐野会長の(所英亮さんの話し)の川柳をもって、事を進めるべきと提言されていました。
 所英亮さんの、実際に地権者主体で里山を再生したプロセスが最も大事なノウハウなのだと、改めて実感させられました。
 参加者には現職の市議も4人、市役所の課長が2人と、どうしても行政ベースでものを考えてきた方々も含まれて。でも木下さんはじめ、強い意欲が噴き出して、これからグランドデザインを、地域の方々が自分で組み立てて行くべきとの意見が強く出ていました。
頼もしい限りです。