文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

霞ヶ浦 蓮田での鴨の食害対策

2005-07-10 16:01:36 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会での調査の過程で、この地区の蓮田での、蓮(最終製品はレンコン)の新芽、及び動き回ることでの新芽の押しつぶしなどの、害を防除する目的で、国の助成を得て、蓮田(レンコン畑)に大きな網を張ってしまう動きが急速に出てきました
 この結果、この春に300羽以上と言われる鴨が網にひっかって、死亡等となりました。
これへの対応策を考えるべきです。
 宮城県や北海道庁では、マガンによる麦の食害に関して、県や町、市で独自の条例を起こした
防除対策として成功しています。
 農家の方々への被害の補償策を明文化して、早急に条文化すべきです。
 戸崎地区での消波提のできあがりによって、越冬する水鳥が増加し、その結果として食害のトラブルが生じてきたとすれば、協議会での自然再生事業での、今後の発展形成過程で必ず生じてくる
案件であります。
 地域市町村での、それぞれの条例制定を先行することがあれば、田んぼやレンコン畑での食害等による、生き物と生活者n皆さま方との、トラブル化が避けられると思います。

 従って、霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会でも、湖面が対象だからといわないで、市町村との連携(ここでは土浦市、霞ヶ浦市など)の行政との話し合いの場を持つべきです

 なお当初は、協議会としてよりも任意のメンバー間による意見交換からで良いかも知れません。
 

田んぼの生き物調査プロジェクト ツバメ調査方法の研究中

2005-07-10 15:47:42 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
 本日はツバメ調査をしました。田んぼを横切るツバメの数が、一つの生態系の活性化のシンボルとして重要との観点です。
 6月はじめには330回、前回が76回、今回は2回行って1羽×2です。ツバメがいませんでした。
プロ用の捕虫網(直径40cm幅)で上空を飛ぶユスリカ等(ツバメ野主体的な餌)を掬って見ましたが、殆どゼロ。田んぼの上空に虫がいません。餌がないのでツバメは来ません。
 ツバメの調査方法は田んぼの2点を結んだ仮定の線上を通過したツバメの数をカウントします。
6月の調査では、ふゆみずたんぼ×320、田んぼ上空でのは掬い取りで多数のユスリカ等を採集。慣行水田、5枚調査でも、いずれもゼロ。ゼロでした。
 ユスリカの羽化がどのような条件下で起こるのかを調べる必要性が分かってきました。
 慣行水田では、冬は乾田化で、税体系を思い切り壊しています。夏も稲の緑は豊かでも、田んぼからは生き物が飛びださず、ユスリカやイトミミズなど、基礎的な餌動物が出現しない田んぼと分かってきました。冬だけでなく、1年中生態系が貧弱だと言うことです。

 本日、現場ではまだまだ、この時代に空中散布を行っています。
これから1週間程度で行われるそうです。(7/15~)
白い旗は、ここはふゆみずたんぼで対象外と言うこと。オレンジは電灯線等危険物があるという
印の旗です。

 はやく、生き物と共生できる地域ずくりを目指していますが、前途遼遠です。

 


 

千葉県栄町タイコウチもミズカマキリも、クロメダカもたくさん(05/07/10)

2005-07-10 15:36:14 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 本日は、天気予報で大雨と聞いていたのでゆっくりと起きてみたら何と快晴。あわてて千葉県印旛郡栄町の新海秀次さんの「田んぼの生き物調査プロジェクト」に参加してきました。
 新海秀次さんの1.8haのふゆみずたんぼには、オモダカはじめ雑草が殆ど無く、抑草に見事成功。浮き草もなく、稲は見事に成長中。エルコープの宮城さんが、多数の生き物を網で掬ってくれました(写真)カエル、オタマジャクシ、そしてタイコウチ幼虫(サイズ違い)、ミズカマキリ、他種類多数のゲンゴロウ、クロメダカ、フナ、コイ、ドジョウ等。あらゆる田んぼの生き物調査出の常連がいっぺんに集まりました。

 ここの田んぼは、ふゆみずたんぼ(冬期湛水水田)であり、ご先祖から受け継いで400年の歴史があるそうです。半端な場所ではありません。水は井戸水をくんで供給しています。この冬は白鳥も渡来し、膨大な数の鴨が、冬中飛来していた箇所でもあります。
 さぞかし、美味しいふゆみずたんぼ米が、秋には出来上がることでしょう。


霞ヶ浦湖畔での勉強会と、コブ白鳥の親子に遭遇(05/07/08)

2005-07-10 15:07:36 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 いま、霞ヶ浦での霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会が発足しております。
昨日粗の勉強会が、土浦市と霞ヶ浦市の境目の所に新たに出来上がった、県営霞ヶ浦環境センター内で開催され、協議会公募委員として参加しました。
 その折りに、霞ヶ浦の湖岸で、自然再生事業の対象地域を観察し、調査してきました。
湖岸は殆ど垂直護岸で、波も荒く、折角ワンドとなっている場所でも、堤防まで波があたり、葦の最後の群落も全域が水を被っていますので、崩落も時間の問題。水が赤茶けていて、昨年11月の観察会時点よりも、水面の上昇が生じている実感でした。 大きな問題点です。
 ところが、今回の指定地点の先に、コンクリ製消波提で大きく囲われたエリアがありました。
ここで、霞ヶ浦内水面にコブハクチョウの1家族を発見しました。両親と子ども4羽(やや大きくマガンの大きさ程度)です。思いがけずの遭遇でした。 
 ここにある消波提内のエリアには、随所に柳などの植生が発育し、その一ヶ所で産卵したのだと考えられます。調査したところ、カイツブリ×2(ペア)、オオバン×20+(繁殖の可能性高い)ほかカルガモなど30+、シギ類×10羽。が、この消波提内で観察出来ました。
 ここは、昨年11月の調査で、国内最大級のオオバンの越冬地(1,000羽以上)である事が分かってきましたが、この箇所があっての個体群成立というイメージが浮かんできました。
 蓮田で働いていた母と青年に教えて頂きました。この箇所は土浦市の戸崎地区だと思います
 この箇所が出来てから水鳥がものすごく増えたとの話しも。

 でも、霞ヶ浦湖内で、しかも波の荒い箇所で、コブハクチョウが繁殖出来たとは意外でした。