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日本生態学学会 新潟大会 自由集会でパネラーとして発言(2)

2006-03-28 23:18:40 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
自由集会の概要及び参加者は約60名 盛会でした。開催趣旨は以下
「新多様性国家戦略にて、里地・里山、つまり農村の生態系の変質とその生態系に依存してきた生物に注目が向けられるようになってから、我が国における農村生態系の研究は格段の進展を見せている。例えば、水田生物個体群や群集の動態に関する研究発表は、生態学会をはじめとして、造園学会、農業土木学会、農村計画学会、雑草学会、応用動物昆虫学会、環境情報科学誌など、生物系、農学系、情報系の各分野でなされ、アプローチの間口は分野を問わないほどに広がっている。
 しかし、研究発表や事例報告の場が多岐にわたるにつれ、その情報は蓄積・共有の方向ではなく拡散しつつある傾向にあるといえよう。一例として、昨年企画した自由集会では、水田生態系研究における生態学分野と農業土木分野との研究者間で全く情報の共有ができていなかったことが明らかになった。
一方、「田んぼの学校」の取り組みをはじめとして、近年、各地で地域住民も参加しての生きもの調査が盛んに行われている。各地で記録されたこれらの生きものデータは、精度はともかく、「ある・なし」データが広く公開されれば、生物研究や地域計画において有益な情報を与えてくれるものと考えられるが、全国網羅的なデータベースの作成やシステムの整備はまだ立ち後れているといえよう。
そこで、農村生態系やその保全に関する研究者や関係者にとって有意義な情報を蓄積し、共有化を図るようなプラットフォームについて、研究成果情報と生きものデータベースとの2部構成でその必要性を確認し、具体的なプラットフォーム構築に向けての課題整理するとともに、たたき台となる素案を提案していきたい。」
趣旨説明 嶺田拓也((独)農業工学研究所)
第1部 農村生態系の研究レベルにおける情報共有の必要性とその提案
講演1:大澤啓志(慶応大学)農村生物研究における情報共有がもたらすもの
講演2:村上裕(愛媛県立衛生環境研究所)農村生物調査における研究情報データベースの必要性
講演3:嶺田拓也(農業工学研究所)水田生物研究の情報共有プラットフォーム私案
コメンテータ: 日鷹一雅(愛媛大学) 

第2部  生きもの調査における情報共有の必要性とその提案
講演4:加納麻紀子(農村環境整備センター)「田んぼの学校」からみた生きものデータの扱いとその課題。→ 今までのデータの分析から見えてきたもの   
講演5:浜崎健児(農業環境技術研究所)生きものデータベース構築に向けて必要なもの  → 事例の紹介が主体の話し

講演6:荒尾稔(トータルメディア研究所)生物情報収集のためのプラットフォーム提案  → 京都フオレストでの京都府立大学田中和博教授との経過(パンフレット配布)、東北大学農学部伊藤豊彰様の研究チームとの田んぼの生き物調査プロジェクトでの事例を交えて、最も重要な事項はデータ収集の多様さと、ITインフラの活用、特に携帯電話の利用方法の提案。そしてデータ監査制度の重要さを申しあげました。情報共有化のためには研究者には論文生成や引用に使えるレベルでのデータ管理技術が要求されるが、市民等からの情報では勿論として、そのレベル向上が課題。
 最後にコメンテータとして、農村関係のデータ管理が将来共通プラットフオームを介して1本化する方向性が必要だと強調:岩淵成紀(NPO法人「田んぼ」)から

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