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宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

高気圧に誘われて

2016年11月11日 22時45分36秒 | Weblog

高気圧が近づいていた。今夜は間違いなくすっきり晴れる。月は明るいが、それでもせっかくの休みだ。行かない手は無い。という訳で丘に上がったのは午後2時頃だった。11月も半ばなだけに日差しはずいぶん傾いていて、昼下がりにもかかわらずあたりが夕暮れのような色宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org合いだ。丘のみかんもずいぶん赤く見える。今年はみかんが豊作で、どの木にもたわわに実がなっている。時折間引いてきたが、それでも枝が折れそうなほどに実が付いていた。しかも今年はここにきて雨が多く、木に付いたまま腐っている実もあちこちに見られる。

先週丘に上がった時にはまだ葉が緑色をしていたこのネーブルの老木は一週間のうちに枯れてしまった。自分でつけた実を持ち堪えることが出来なかったのだ。実はほとんど熟れているように見える。でも食べたら多分渋みが有る。可哀想だけれどこのまま置いておくしかない。

今日ここに来たのは2台のカメラのテスト撮影が目的だった。一つは上の写真を撮ったコンデジCANONG7X。もう一つはちょうど1年前に手に入れた赤外線改造カメラEOSkissX6iだ。ハサミを手に、間引きを兼ねてみかんの収穫をしながら夕暮れを待った。

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苗木を植える

2016年10月30日 23時23分40秒 | Weblog

今年はみかんの表年。丘のみかん達は文字通りたわわに実を付けている。こんなになるまでに何度か間引いてはみたが、それでも枝によってはブドウの房のように実を付けているものも多い。これでは木が傷んでしまう。いや、すでに傷んだと言うか歳と言うか、この畑にはたくさんの実を持ち堪えられずに枯れた木も多い。毎年補充をしなくてはならないのだが、去年は忙しすぎてそれが叶わなかった。今年はなんとか余裕を作って苗を植える。

植える苗は2年生の早生品種2種と柚子1種の合わせて11本。夕方から仕事が有るので昼前には植え始めた。まず直径50センチほどの穴を掘って中に水を入れ、その上に蛎殻の粉を注いで発酵牛糞を入れる。そして苗を差し込んで周囲に土を八分目まで落とし込んで苗を固定し、腐葉土を載せて土をかぶせる。植え終わったら水をたっぷりと掛けて出来上がり。大変だと思っていたが、2時半ごろには苗を全部植え終わった。4時には職場に行く約束だ。そろそろ店じまい。九州から四国にかけて伸びる停滞前線のおかげで空は曇ったまま。まあ、晴れていれば後ろ髪を引かれるのでこのほうが良いか。

次に丘に上がるときにはカメラを持って来よう。

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お題は「星空の雨傘」

2016年08月08日 01時09分42秒 | Weblog

今年も天文教室の日がやって来た。元々は世界的なコメットハンターだった故本田実さんの観測所が有る岡山県吉備中央町で、観測を継続させてもらうお礼にと始めた観望会だった。やがて星が見えない時の用意に観望会前の天文工作を始める。担当は言い出しっぺの僕。
子供たちの頑張る姿を見るのが楽しい天文工作だが、毎年春先になると何をしようかと苦しむ。今年思いついたのはプラネタリウムのアイデアからひねり出した「星空の雨傘」だった。傘を開くと観望会の夜8時の星空が広がる。しかしアイデア先行のプログラムは、形にするに従って材料代もアイテム数も過去に比べて大きく膨れ上がった。ここまでの参加費を出して来てくれる人なんかいるだろうか。不安に思いながら募集をかけたが、地元の小学校が一枚加わった事も有って思わぬ盛況となった。在校児童60人余りの小学校で三分の一を超える子供が保護者とともにこのフロアーに集まる。

金網と歯ブラシでアクリル塗料の天の川を描き、穴を開けた星の型紙に黒の油性マジックで星のポジショニングをする。果たして小学生に出来るだろうか。途中で放り出さないだろうか。そんな心配も杞憂に終わる。子供たちはまる3時間、おしゃべりも無く黙々と星を貼り続けた。日暮れまでにはほぼ全員が夏の夜空が広がる雨傘を完成。みんな達成感を顔に表していた。

休憩の後会場を小学校の校庭に移して望遠鏡を広げる。45センチニュートン、28センチシュミットカセグレン、15センチと10センチの双眼鏡。準備ができる頃に地区の人たちが子供連れで集まって来た。今年は本当にコンディションの良い夜空が無かった。なのに今夜に限って鮮やかな星空が頭上に広がる。それは昼間に作った雨傘の内側に描かれたままの光景だった。



本当は毎日の仕事と天文教室の準備で疲れ切っていたが、薄暗がりの中で聞こえる歓声を耳にすると、さあ来年はどんな教室にしようかと、気持ちだけが先に走っている自分に気付く。

 

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菱形の北の窓(2016.06.26)

2016年08月03日 20時37分22秒 | Weblog

増築部分の北側の壁をどうしようかと迷ったけれど、せっかく北の空が見えるのなら小さくても窓を開けようと思い至った。おととしの9月の事だ。形は菱形。小屋束の補強に入れた左右の筋交いと屋根の垂木の間を開けて窓にして、そこにはめ込みのガラスを入れる算段だ。ステンドグラスも考えたが、それでは星が見えない。その菱形窓がようやく形になって来た。

壁下地も北側だけは何とか出来上がったし、あとは化粧壁を張るのが先かガラスを入れる用意をするのが先か。天井の造作もあってここから先はまだ決めていない。相変わらず仕事が忙しいし、恒例の天文教室もある。ゆっくり考えなければ失敗する、と自分向けの言い訳を思いついて帰宅。相変わらず星が撮れる空は来ない。

 

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お花見日和(2016.04.02)

2016年07月31日 11時15分08秒 | Weblog

竹取庵の周りの枝垂桜が今年もいっぱい花を付けてくれた。忙しさの隙間を狙って、今日の土曜日に竹取庵前のテラスで花見をする。ゲストはもちろんおばさんたち一家だ。春らしいうららかな日差しの中をおばさんは娘さんの押す車いすでやって来た。聞けば家の横の道で転んで顔を打ち、足を痛めたという。おばさんはもうすぐ95歳になる。娘さんが毎日来てくれるとは言え一人暮らしだし、あまり出歩かないほうがと言うと、「そうしたら動けんようになるが。」と笑った。その顔が腫れて痛々しい。

みかんの丘は薄雲が有るものの風も穏やかで、本当にお花見日和。今晩写真が撮りたいところだが、今月から日曜日にも仕事が入って来た。夕方には帰っておかなければならない。それに観測デッキはあのスズメバチ騒動の後片付けも終わっていない。もう少し。もう少しの我慢。この山を越えれば時間に余裕ができる。  といつも自分に言い聞かせる。

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パッチワークの内貼り(2016.02.28)

2016年07月25日 00時56分04秒 | Weblog

竹取庵の外壁は、おじさんの要望でログハウス仕様になった時から防腐処理した2×6の米松を使っている。その板と板の隙間をコーキングして断熱のグラスウールを置き、それを挟むように内装の下地材を張るのだが、これまではルーフィング材の破れから雨漏りするためにこの作業が出来なかった。屋根が葺けて雨が漏らなくなったので内装作業を一気に進めることにする。部屋の中にはこれまでの作業で余ったコンパネの切れ端がそこらじゅうに立て掛けられて邪魔になっていた。捨てるのはもったいないほどの大きさ。というわけでこの際何とか全部消化することにした。おかげで壁一面がまるでパッチワークだ。見た目に不細工だが、まあいい。どうせ内装材を上に張るのだから。

屋根が出来たためにやらなければならなくなった作業が外側にもある。外壁の防腐処理がしてある米松も、時とともに色が褪せてしまっていた。内装作業に飽きて外に出て、今度はクレオソートを塗る作業に入る。クレオソートは後で臭いが体から取れないほど強烈だか、その分防腐効果も高い。そう思いながら塗っていったのだが、屋根の内側が複雑で思ったより時間が掛かり、何ばかりも進まないうちに日が暮れかけた。

今日はこのあたりにしておこう。外壁材はクレオソート、それを支える土台の木はコールタールを塗る予定。それに土台を支えるブロックの事業にもレンガタイルの外装をしなくてはならないのだが、それはまだ先かな。空はちっとも晴れない。今日もまた星は狙えなかった。


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屋根の仕上げ (2016.02.21)

2016年07月23日 11時28分58秒 | Weblog

竹取庵の北側に寝室を建て増しし始めて3年余りが経っていた。屋根にルーフィングを敷いてからでも2年だ。そろそろ屋根を葺かなければ屋根地が傷んでしまう。そこでガルバリウム鋼板とい名の、元の屋根と同じ材料を取り寄せて作業を始めたのだが、広いところは良いとしても軒先などの加工には専用の機械がいることが分かった。そんな機械を買うくらいなら業者にお願いをしたほうがはるかに安くつく。というわけで、以前屋根を作ってもらった鉄工所に頼んで板金屋さんに来てもらうことにした。
やがて「屋根が葺けたので確認をお願いします。」というメールが鉄工所から届く。『作業は平日なのでこちらは立ち会えない。電源コードは外に出しておくから』と電話をしてわずか一週間後のことだった。

日曜日を待って行ってみると、見事に屋根が出来上がっている。当たり前か、プロだから。8年前に仕上がった南側の屋根と色がわずかに違うのは仕方がない。数年も経てばきっと同じ色になるだろう。これで雨漏りの心配をしなくても良くなった。あとは内部だ。そう思いながらぼーっと竹取庵で過ごしているうちに日が暮れた。

昼間空を覆っていた雲は夕暮れには少なくなったが、空全体に靄が掛かって、その中を月齢12の月が昇ってくる。星の写真など撮れたものではない。それに手元には屋根の完成を記録するためのコンデジG7Xしか持っていなかった。それでもと撮ったのが上の1枚だ。(もう1枚はホームページのトップに使いました。)

仕事に追われる中星の写真など夢でしかないが、大工仕事だけは何とか進めていかなければ夢が夢で終わってしまう。

 

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ブログ再開

2016年07月22日 11時17分20秒 | Weblog

長い間書き込みが出来なくなっていたこのブログが、なぜか今日突然使えるようになった。
理由は分からないが、深くは追及しないことにした。

失われかけていた時を後追いしてここで記録を続けることにする。

このブログが使えなくなっていた間、記録を続けるためにホームページを立ち上げてみた。

URLはここ

http://taketorian.org/

今後はブログとホームページの両方をアップしていくことになりそうだ。

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蜂の巣その後

2015年08月24日 11時34分21秒 | Weblog

17日にキイロスズメバチの巣を撤去して6日が経っていた。もうそろそろ覗いても良いだろう。そう思いながら上がったみかんの丘には青空が広がっていた。透明度は良くないが、撮影は十分に出来そうだ。小さいカメラとコンデジを持って来ているが、今夜はゲストがやって来る。日暮れまで居ることは無理かもしれない。

竹取庵の周囲を回って蜂の羽音がしないことを確認し、恐る恐るドアの鍵を開けた。一階の居間や通路のあちこちに蜂の死骸が落ちている。そっと観測デッキに上がってみると、そこには天文教室に使う赤道儀を大慌てで持ち出した時放置した機材がそのまま転がり、床には蜂の死骸や巣のかけらが一面に散らばっていた。

業者の人がセットしてくれた粘着板には20匹以上のキイロスズメバチが貼りついていた。「板に数匹の生きたスズメバチを付けておくと、その蜂が出すSOSのシグナルを聞いた仲間の蜂が次々にやって来て捕まるんです。」彼がそう言っていたのを思い出す。粘着板の傍には業務用の昆虫忌避剤が吊り下げてある。

観測デッキの片付けと掃除は今度に回して、一階増築部分のコーキングに手を付けた。本格的なログハウスは壁板と壁板の間を苔で埋めると言うが、ホームセンターにはコーキング剤という便利な物が有る。

部屋の中に西日が差し始めた。時刻は5時。そろそろ片付けなければ夕方までに家に帰れない。空は相変わらず晴れている。外に出てみると南の空に月齢9に近い月が掛かっていた。

せっかく晴れているのに。幽月にそう不服を言われながら丘を下りる。今日も星は撮れなかった。

 

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居候退治

2015年08月17日 23時28分52秒 | Weblog

お盆期間中はずっと仕事だった。それが明けた今日、スズメバチ退治を依頼した業者と合流して丘に上がる。巣を発見してから二週間が経っていた。まずは二人で竹取庵に入って巣を確認。巣は明らかに一回り以上大きくなっている。蜂の羽音も確かに前より大きい。良く見ると、巣の途中に何か所か出入り口が作ってあった。

巣の状態を確認した業者の男性は、これなら巣の撤去にそれほど時間が掛からないと教えてくれた。どんな装備か気になって尋ねると、スズメバチ専用の防護服が有るという。見せてくれたのはまるで宇宙服のような白いコスチュームだった。さすがにミツバチ用のネットガードとは違う。

これなら大丈夫ですねと言うと、いや、このままではやられます。と言いながら下に長袖の厚手のシャツを着てその上にコスチュームを着込み、さらにゴムの手袋をはめた。この人は今までに9回も刺されているそうだ。防護服を貫く蜂がたまに居ると言う。9回無事でも10回目が大丈夫とは限らない。私が上に登ったまま降りてこなかったら会社に連絡してください。と言い残して、笑いながら観測デッキに通じる階段を上がっていった。冗談じゃない、僕も行きます。というと、下の階の隙間からなら写真も撮れますよと教えてくれた。

巣の撤去にはまずネズミを捕るときのような粘着ボードを使う。それで巣の周りの蜂をからめ捕るのだ。そのあと彼は巣に直接殺虫剤を吹き込み、静かになったところで、巣に袋をすっぽりかぶせて屋根裏からもぎ取った。その間わずか3分。やっかいな居候はあっという間に一網打尽となった。

作業の後見せてくれた袋の中には5層になった巣と、その中の幼虫。そしてその幼虫を育てていた働き蜂が居る。巣を取り去った後には強力な殺虫剤を塗り、さらに虫よけをぶら下げて、スズメバチが近づけないようにしてくれた。一週間は観測デッキに入れない。せっかくのお盆明け休みだが、星の撮影はお預けとなった。こいつらのせいだ。

 

 

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とんでもない居候

2015年08月04日 22時52分42秒 | Weblog

濁っていた空は夕暮れが近づくにつれて薄雲を含んできた。これでは星の撮影は難しい。今日は帰るかな。
温度調整のために開いていた観測デッキの南の妻を閉じて階段を降りようとしたとき、ふと頭の上が騒々しいのに気が付いた。なんだろうと見上げると、屋根裏の合わせのところに黒くて丸い影が有る。それは紛れもなくスズメバチの巣だった。

直径およそ15センチ。高さは20センチほどだろうか。二週間前土星を撮影した時には見かけなかったと思うが、僅かな日数でここまで頑張ったのだろうか。褒めてやりたいが、居候としてこれほど迷惑な奴はいない。一度下に降りた後、EOSkissX4を手にもう一度階段を上がった。巣のアップをきちんと撮るためだ。そしてフラッシュ撮影をして判ったのは、こいつらが悪名高いキイロスズメバチだという事。

こっちに敵意が無いと分かっているのだろうか、それとも巣作りに忙しいのだろうか。いくらフラッシュを炊いても僕の方には目もくれない。そう言えばこの前から、竹取庵に入るとなぜかスズメバチの死骸がいくつも転がっていた。きっと巣作りの場所を物色していたのだ。

やれやれ、この休みが無い中でスズメバチ退治までしなくてはならないのか。同じ居候でも、何年か前に同居したジョウビタキ君とはえらい違い。まったく迷惑千万だ。

 

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猛暑の月曜日

2015年08月03日 23時38分42秒 | Weblog

このところの日本列島は連日とんでもない暑さに見舞われている。そんな中で行われたイベントのお蔭で土曜日は出勤。その代休として今日の月曜日を休んだ。竹取庵に寒暖計は無いが、丘は明らかに30度を大幅に上回っている。ただ、竹取庵の周囲は海からかなり涼しい風が吹いていた。
前の作業から二週間が経って、そろそろ二度目の草刈りの作業をしなくてはと思いながら丘を巡る。みかんの実がピンポン玉くらいに膨らんでいた。

あれだけ風に吹かれた割には傷みが少ない。ただ、摘果を怠ったせいでどの枝にもブドウの房のように実が付いている。何とかしなくてはと思いながらも、遅れている大工仕事を進める方を選んだ。初めに造った建物の北側に増築している寝室部分が、いつまで経っても出来上がらない。仕事が忙しくて休みが激減したためだった。今日は仮の板のままになっていた北壁の一部を完成。

少し気が楽になって、床の下地板にコールタールを塗る作業に入ったが、その作業の後、観測デッキでとんでもないものを見つけてしまった。

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天文教室

2015年07月26日 12時27分11秒 | Weblog

山あいの公民館に今年も何組かの家族連れが集まった。ほうき星や新星の探索家として知られる本田実さんが晩年観測所を置いたこの場所で天文教室を始めたのは1997年のことだ。初めは夜の観望会だけだったが、天気が悪いと空振りに終わってしまう。そこでいつの頃からか、昼間に天文工作をして夜晴れたら観望会をする事になった。工作もミニ望遠鏡から始まって今では惑星儀が定番になっている。

発泡スチロールの球に、合成ゴム系のシートに印刷した惑星表面の画像を貼り付けていく。この画像はNASAの画像を元に、僕が家のパソコンで作ったものだ。天文教育が目的で、かつ利益を求めない。その上で元画像の出典元を明記する。そうすればNASAの画像が使えるという話を聞いた事でこの作業が実現した。
工作には子供だけでなく、かなりご高齢の方も参加して下さる。今までに火星、地球、月、土星の4種類を作ってきた。今年は木星だ。NASAから探査機の撮影画像として発表される写真はみんな鮮やかで赤みが強い。しかし地上から望遠鏡で見た木星はもっと穏やかで地味なものだ。見た目の通り。このコンセプトに従って、僕が笹の葉と呼んでいる惑星画像は比較的おとなしいものになった。

いつものことだが、女の子たちはきちんと丁寧に作っていく。男の子は途中で飽きて作成途中の惑星儀でボール遊びを始める。笹の葉の切り方も貼り方もいい加減だ。それでも1時間半もすれば出来の良し悪しは別として全員がソフトボールより少し大きい惑星を手にする事が出来る。その嬉しそうな顔を見ると、忙しい中で画像処理をした大変さを今年も忘れることが出来た。ただ気になるのは、毎年少しずつ子供の数が減ってゆく。ここで星を教えた子供たちも、進学期を迎えると地区から出て行ってしまった。

日が暮れると公民館前に並べた観測器具で観望会が始まった。いつもなら星仲間が望遠鏡を持ち寄るのだが、今年は日程が合わなくて僕一人だ。28センチシュミットカセグレンと10センチの双眼鏡が出番を迎える。観望の対象は月齢9辺りの月と、輪がいっぱいに開いた土星。工作教室には姿を見せなかった地区の人たちも現れて、楽しんでくれた。

二つの機器に星を導入しながら解説をしてゆく。記録としてこの一枚を手持ちで撮影するのがやっとだった。特に今年は、28センチの望遠鏡に携帯やスマホを近づけての月面撮影が人気。みんなには喜んでもらったものの、僕自身が一枚も撮っていなかった事に気付いたのは、午後9時半を回って帰路に就いた車の中だった。

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台風11号の被害

2015年07月19日 01時56分27秒 | Weblog

4年ぶりの直撃だった。しかも今回は台風の足が異常に遅い。すぐにでも丘に上がりたかったが、仕事が有るのでそうもいかない。どうぞ無事でと、激しい風音を自宅の寝床で聞きながら一夜を過ごしたのが昨日の未明。やっと連休を迎えて丘に上がったら、竹取庵の周辺は雑草に覆われていた。

これも刈らなければと思いながら建物の様子を見てみたが、外から見たところでは増築部分の屋根のルーフィングが一部めくれているだけだった。早く屋根を葺かない報い。秋の台風シーズンまでには何とかしなくては。
そう思いながらドアの鍵を開けて驚いた。一階居間の東側の掃出し窓が開きっぱなしだったのだ。

台風はみかんの丘の真上やや西を通過している。上の雨雲レーダー(気象庁ホームページより引用)でも分かる通り、風雨は南東から叩きつけていた。もろだ。窓の近くに置いていた合板のちゃぶ台が水を吸って膨れ上がっていた。天板の上にはまだ水が残っている。すぐ横のオーディオは大丈夫だろうかと思ったが、湿っている状態では動作を確認する勇気が無かった。床板も水を吸って膨らんでいた。

仕方が無い。毎日の仕事に追われて気がそぞろだったとは言い訳にしかならない。気を紛らわすためも有って外の草を刈る事にした。日曜日に買った電動の草刈り機が威力を発揮する。およそ2時間で竹取庵の周囲の雑草は何とか片付いた。

 

 

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意を決して

2015年06月23日 00時06分05秒 | Weblog

昨年吹き荒れた強風で、2トンもある竹取庵の屋根が一瞬だが2センチほど持ち上げられた。ストッパーが無かったら飛んで行ってしまったかも知れない。その後一見無事に見えた観測デッキだったが、屋根裏にくっ付く様に直立させていた口径45センチの反射望遠鏡かぐや姫が、持ち上がった後落ちてきた屋根に叩かれてわずかに歪んだようだ。どうしても光軸が合わない。
姫がここに鎮座して6年。長年の取り回しのお蔭でトラスの塗装はあちこちで剥がれ、トップリングも凹んでいた。独自設計が自慢の主鏡セルも一部不具合が出ている。それに加えて強風によるダメージだ。そこで意を決してかぐや姫を改造することにした。赤道儀化への第一歩でもある。

と言う訳で、とりあえず耳軸上部の半分を外すことにした。外す時に判ったのは、鏡筒の前後3か所に取り付けている遮光リングのアクリル板が風化している事だった。かぐや姫が陽に曝されることはめったにない。風化は潮風と経年が原因だろう。

ここまで作業して空を見ると予想通り雲が西から押し寄せていた。頑張っても星空は望めない。明日は仕事だし、明るいうちに帰ろうか。デッキの妻を閉めて丘を後にした。ふもとの農地では麦秋が終わって田植えが進んでいる。仕事にかまけているうちに季節がまた一コマ風景を変えていた。

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