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宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

自然の不思議

2015年06月22日 00時49分19秒 | Weblog

忙しくて… という言葉も書き飽きてしまった。それに天気は年々ひどくなる。久々に上がったみかんの丘には青空が広がっていた。このまま晴れてくれればと願いたくなるが、そうはいかない事を天気図は教えてくれていた。
実は忙しい中丘に上がったのにはいくつか目的が有った。一つには竹取庵の東側に植えてある3本のオリーブの木に実が生っているかどうかの確認。そしてそのそばに植えているラベンダーがちゃんと咲いているかどうかの確認だ。

オリーブは植えてから3年近くになる。ほとんど何も考えずに植えたのだが、花が咲く頃になってオリーブは自家受粉しないのを知った。つまり、いろんな種類のオリーブが一斉に花を付けるときだけ、虫が花粉を運んで実を実らせるのだという。3本のオリーブは植えて2年間、全くバラバラの時期に花を付けていた。これでは実が付かない。どうしよう、また新しい苗を買って来ようか。そう思っていたが、今年になってなぜか3本の木が一斉に花を付けた。まさか3本が話し合いをした訳では無いだろうに二房ずつではあるが同時に咲いたのだ。生き物の不思議。以前ある生物学者に聞いた「植物はお互い根で話をする」という話を思い出した。だからその花が実になったかどうか知りたかったのだ。僕の肩の丈ほどになったオリーブの枝を探していると、あった。実が付いている。

実は全部で5つ。たった5つだが、みかんの丘に実った初めてのオリーブだ。この3本がどうして開花のステージを揃える事が出来たのか知りたかったが、それは知らないほうが良いのかも知れない。
オリーブのそばに植えたラベンダーも風に茎を乱されながらなんとか咲いている。ツンとした香りに惹かれて、アゲハが蜜を吸いに来ていた。蜜ならいくら吸ってもいいが、卵をミカンの葉の裏に産み付ける気だ。これもオリーブの不思議と同じ自然の営みの一つだ。

 

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新入り

2015年05月25日 01時47分35秒 | Weblog

仕事は山のように溜まっている。それでもこのまま休み無しで働いていたら気が変になる。そこで今日の日曜日、無理やり休んでみかんの丘に上がった。丘一面満開という風景は諦めていたが、それでも丘にはまだ甘い香りが漂っていた。確かに丘のところどころに白い花びらが見える。しかしほとんどの枝が緑色の小さな実をびっしりと付けていた。

もちろんこれがみんなみかんになる訳では無い。もう少しすると自然摘果が始まり、実の3分の2がバラバラと落ちてしまう。それでも当たり年には多すぎる実が残る。それをこれまでは少しずつ手で落として元の実の20分の1くらいにしていた。ただ、今年僕は本当に忙しい。おばさんの娘さん夫婦も新しく作ったブドウのハウスなどの農作業に追われていて、摘果は出来ないだろう。そうなるとまた、力の無い木が枯れてゆく。まあ、それも自然の摂理なのかも知れない。

実は、今日無理やり丘に上がったのにはもう一つ訳が有った。新しいカメラを試したかったのだ。小さいほうのカメラCANON EOSkissX4はまだドックに入っている。カメラ本体が悪いのではなく、いつも使っている標準ズームレンズのマイクロモーターに問題が有るらしい。だからと言う訳では無いのだが、二つのカメラとは別にコンパクトデジカメ、通称「コンデジ」を買うことにした。惑星の撮影にはコンデジのコリメート法が有利だと、教えてくれた人がいたからだ。
コンデジはものすごい数が市場に出ている。どれにしようかと物色していて、「星空モード」というマニアックな機構を搭載したカメラを見つけた。CANON PowerShot G7Xだ。この星空モードには不思議な機能が付いている。「星空インターバル動画」。カメラを空に向けてシャッターを切るだけで、自動的に日周運動で星が動いてゆく様をGIF動画で撮ってくれるというものだ。正直言うとこれに惹かれて手を出してしまった。このほか、星空バックの記念写真を撮る「星空ポートレート」や「星空夜景」「星空軌跡」など、開発スタッフに天文マニアがたくさん居るキャノンならではの発想だ。
と言う訳で丘に上がる前にカメラ店に寄って手に入れた。

今日は朝から青空が広がっていた。ひょっとしたら満天の星になるかも知れない。重いカメラバッグは家に置いて、新入りのG7Xだけを手に丘に向かったのだが、空はなかなか思うようにならない。夕方になって雲が広がってしまった。

竹取庵の機材の仲間入りをしたカメラの星空デビュー。力いっぱいの天体写真を撮らせてあげなければ。そう思って家に帰っては見たものの、何か撮りたい。そこで、星空に少し似ているホタルを撮ってみようと思いついた。自宅から2キロ足らずの場所にホタルの保護地域が有る。ちょうど今シーズンだ。
行ってみるとたくさんの人が来ていた。そこに交じってカメラを構える。そこで三脚を持って来ていないことに気付いた。それだけではない。取扱い説明書も持って来なかった。たくさんあるダイヤルを使い方も分からずに暗闇で回す。悪戦苦闘の末、なんとなく使い方が分かってきた。結局カメラ感度500、シャッタースピード8秒、絞り1.8と、すべてフルマニュアルで撮影。三脚無しにしてはどうにか撮れていると思う。左側が明るいのは車のヘッドライトだ。

家に帰ってここにアップするためにホタルの写真のサイズをいじっていてなんとなく悲しくなった。ああ、星が撮りたい。ホタルには悪いが、僕は君たちを撮るためにこのカメラを買ったんじゃない。それに、確かに丘を下りるとき空には雲が有ったが、時が経つにつれて晴れ間が広がり、ホタルを撮っている間、靄の中ながら月や金星、木星、土星が見えていた。ああ、丘に残っていれば良かった。

今日アップした写真は、G7Xそのものを撮ったもの以外すべてPowerShotG7Xで撮りました。下から二番目の写真。太陽を入れ込んでいるのに暗部がちゃんと写っている。しかもゴーストが最小限に抑えられていて空の色や雲の形もきちんと撮れている。この写真はリサイズとトリミング以外全く画像処理していません。コンパクトデジカメもずいぶん進化しています。

 

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一分咲き

2015年05月06日 00時53分08秒 | Weblog

天気予報はゴールデンウィークの大半が晴れだと予想していた。しかしそのど真ん中が満月で、星の写真を撮るのには適していない。だからカメラを持って丘に上がるのはあまり乗り気がしなかった。それに前半は家の用事に追われ、4日は仕事。残す休みは2日しかない。と言う訳で今日はカメラを持って丘に上がった。小さいほうのカメラはレンズを含めてメンテナンス中。そこで車に積んだのは持ち歩くにやや嵩張る大きいほうのカメラだ。

丘に上がってびっくりした。一週間ほど前にまだ小さかったみかんのつぼみがもう大きく膨らんで、桜で言うなら一分咲き。丘にはそろそろ甘い香りが漂い始めていた。開いた花に、さっそくお客さんが来ている。

アブならまだ良いが、ハナムグリやカメムシ、カミキリの類は勘弁して欲しい。今年もまた害虫駆除に追われるのだろうか。そう言えば竹取庵の手前でおばさんの娘さんに出会った。ブルーベリー号のお礼をしきりに言う。しかしお礼を言いたいのはこちらだ。
「動きますか。」と聞くと
「ちゃんと普通に動くよ。」との返事。
ふと見ると、繁みの奥に薬剤のタンクを積んだブルーベリー号が居た。もう働いている。彼もきっと喜んでいるだろう。

今日のみかんの丘は五月晴れ。ただ、なんとなくもやが濃い。聞けばPM2.5と黄砂がかなり飛んできているという。昔は初夏になると青空が広がっていたように思う。最近は空がはっきりしないまま梅雨に入る。

今夜はどうだろう。このまま晴れてくれるかな。と言ってもこの靄。それに月齢は17だ。ほとんど何も撮れないだろうけれど。

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本日晴天なり

2015年04月30日 00時10分49秒 | Weblog

されど霞多し。

ブルーベリー号の行く末を見届けた気がしてほっと安堵。なんとなく大工仕事も観測デッキの整備もする気になれず、丘をフラフラと歩いてみた。目の前の海にもう牡蠣筏は無い。漁船が東側にある島の間に持って行ったのだ。その向こうの島は霞が掛かってほとんど見えない。立夏はまだだから、これは一応「春がすみ」と言って良いのだろうか。

丘を眺めてまず感じるのは、今年のみかんの木が驚くほどたくさんの花を付けていることだ。蜜柑は一年ごとに表年と裏年を繰り返す。だから今年みかんの花が多くても驚くことではないが、今年の花は確かに一昨年よりも多い。

ああ、この忙しいときに、ことしもまた害虫の駆除に追われるのか。いや、本当に大変なのは僕じゃない。実質的に丘の作物を管理しているおばさんの娘さん夫婦だ。ひょっとして、今年はこの駆除にブルーベリー号が活躍するんだろうか。そうだと嬉しい。彼は車齢の大半をこの丘で過ごしてきたのだから。

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さよならじゃなかった!

2015年04月29日 10時59分02秒 | Weblog

本当はこの書き込みは19日の夜するつもりだった。しかしいろいろと忙しくて、写真がアップできたのは今日の未明。それでもどうしても書いておかなくては。ブログはWeb log ウェブに載せる「日誌」だから。


 

竹取庵は木造だ。だから普通の日曜大工では使わない大きな梁や柱も使う。その材料はホームセンターだけでなく、業者専用の材木店でも調達してきた。それを運ぶのがみかんの丘の力持ち「ブルーベリー号」だった。
この青い助っ人が来たのは2001年の6月。年を取って運転が怪しくなった親族の、農作業用の軽トラをもらってくれないか。目の前からいなくなれば諦めるだろうという事だった。

軽トラはこの時すでに車齢が5年を過ぎていた。確かにあちこちぶつかって擦れや凹みが出来ていたが、それでも塗装にはまだ艶が有った。この車に「ブルーベリー」の名を与えたのは、丘に特別な思いを持っていた友人だった。青いからかっこよくブルーインパルスはどうかという僕の提案を一笑に付して、かわいいフォルムだからと名付けたのだ。

それから14年。梁を運び、柱を運び、レンガを運び。時には生コンまで運んで竹取庵の建設に大きく貢献した。彼が居なければ、この天文台はとても建たなかったのだ。ただ、20年近い車齢を重ねたブルーベリーは空調のダクトが風化して割れ、排気管も穴だらけ。最近はエンジン音も怪しくなっていた。
来月には車検の時期を迎える。もう終わりだな。寂しいけれど別れる時が来たんだ。丘から自動車会社に持っていく最後のガソリンを入れるために丘を降りようとした時、たまたまおばさんの娘さん夫婦に出会った。挨拶のついでに事情を話すと
「えぇ、まだ動くが。もったいない。」
「でもボロボロですよ。」
「そんなこたあない。あの良かったらうちの農作業に使わせてもらえんでしょうか。」
車検は受けない。廃車にしてプレートも返納する。しかし、この丘の敷地の中だけで本当に動かなくなるまで使いたいという事だった。

別れると覚悟を決めていた車とさようならしなくて済む。丘に上がればこれからもブルーベリー号に逢える。ガソリンスタンドに向かいながら、握るハンドルが暖かかった。

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桜が待っていてくれた

2015年04月18日 23時35分58秒 | Weblog

前にブログアップしてからちょうど3か月。今回は本当に体が壊れるかと思った。仕事がまるでラザニアのように折り重なって、いくら考えても一日24時間ではこなし切れない。どうしようかと思いながらもコツコツ片付けてゆけば何とかなるものだ。ようやく一昨日すべて終了したが、最後は徹夜の連続だった。

そして、今日こそはとカメラを準備して丘に上がろうとしたのだが、朝また仕事の電話が入って出発が遅れ、午後は高校の同窓会の会合が有ってさらに先延ばし。丘に上がれたのは4時もかなり回ったころだった。

もう桜は無理だろう。今年は見逃した。そう思いながら到着してみると…

咲いている。まだ残っている。いや、頑張って残ってくれている。4本の枝垂桜のうち、早咲きの2本はもう若葉だけになっていたけれども、残りの2本はしっかり花びらが残っている。僕を待っていてくれたのだ。遅まきながらの花見。なんだか嬉しかった。

おばさんと3か月も来られなかった理由を話し、番犬太郎とも再開を喜び合った。そうこうしているうちに日が暮れる。今夜は晴れるかな。ただ、天気予報は思わしくなかった。
案の定、一番星は見えたものの、次の星が現れるころには西の空から次第に雲が迫ってくる。

仕方ないか。今日ここに来られただけでもめっけものかな。心と体がほぐれていくのがはっきり分かった。この春から仕事が一段と忙しくなっている。今までほど来られないかも知れない。ただ、僕の帰るところはここしかない。だって、ここは僕にとって宇宙(そら)に続く丘だから。

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堪りかねて

2015年01月13日 00時31分37秒 | Weblog

家の事、仕事の事、お付き合いの事、いろんなことが重なって、長い長い間星空を見上げる事が出来なかった。前に星の写真を撮ったのは10月の下旬。それから2カ月半も経っている。もう限界だった。この三連休もすべて予定が入っていたが、そのしがらみからようやく抜け出した今日の午後、今日こそは絶対に星を撮るぞと決めてカメラのバッテリーをチャージ。丘に着いた時は夕暮れが近かった。

撮るものは決めている。地球に接近して5等級を超えたと言うラブジョイ彗星だ。久々に竹取庵の屋根を開け、準備に掛かる。気がかりなのは空にまばらに散らばる雲だった。

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表札を付ける

2014年11月17日 23時04分00秒 | Weblog

みかんの丘周辺の人たちはほとんどが僕の天文台の存在を知っている。ただ、その建物の名前を知る人は少ない。おばさんの話では、みんな僕の事を「天文台さん」と呼ぶのだそうだ。ある時竹取庵の電力量の通知が来ていない事に気づいて問い合わせてみた。すると、電力量は毎月記録しているが、表札と郵便受けが無いので記録紙を置けないと言われた。そう言われれば竹取庵には表札も郵便受けも無い。今までそれで困る事は無かったが、付けてみようかな。

と言う訳で頑張って作る事にした。まず、表札の板をホームセンターで調達し、久しぶりに硯を取り出して墨を擦る。年賀状ソフトのフォントをお手本にして、板に筆で書いてみた。もちろん書家ではないから一発で書ける訳が無い。輪郭を鉛筆で薄く描き、その中を面相筆を使って塗ってゆく。これを提灯屋と言うんだと、子供の頃祖母に教わったのを思い出した。
少し気に入らないが、まあ良いか。書いた板にニスを塗り、竹取庵の東に生えていた細い雑木の幹で作った枠を上下に付けてみる。今日は時折小雨。仕方なく作業は竹取庵北側の増築部分の中ですることにした。

ラッカーと違ってニスは乾きが遅い。ようやく乾いたパーツを組み立てた頃には外が薄暗くなっていた。ドアの横の外灯の下に小鳥の形のフックを取り付け、出来上がった表札をぶら下げる。自分で言うのもなんだが、ちょっと雰囲気が有るような気がする。ステンドグラスのドアに比べて少し位置が高いかな。また明るいときに調整しよう。

後は郵便受け。実は、ニスが乾く間にみかん畑の傍で汗を流した仕事が有る。その成果で郵便受けを造ってみようか。出来るかな。デザインはどうしよう。

やっぱりものを作るのは楽しい。

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超巨大黒点

2014年10月25日 02時07分17秒 | Weblog

少し前からネットで騒がれていた。テレビでも紹介されていた。太陽に巨大な黒点が出現したと言う。2年前の5月にも大きな黒点が現れたが、今度の物はその倍近くある。早く撮影したい。しかし撮影できるのは当然昼間。と言う訳で、晴れ渡った今日、平日にもかかわらず休んでしまった。大工仕事はしない。すればきっとシャッターチャンスを逃す。そう決めて竹取庵の屋根を開けた。しばらく放置していた太陽撮影用の望遠鏡に火を入れる。久々の出番だ。アルミ蒸着フィルターに錆が出てコントラストが落ちていたが何とか使える。今回は黒点をはっきりさせるためにアンバーのフィルターを使ってみた。結果はまあまあかな。いつかはHαフィルターを使いたいが高価すぎて手が出ない。

文句なしの晴天は久しぶり。靄もほとんど無い。こんな天気はひょっとすると今年初めてかも知れない。それほど今年は天気が悪かった。これならきっと落日が見られるだろう。あれだけ大きいときっと肉眼で見える。そう思いながら夕暮れを待った。

そして…

見える。写真に写し取れたのは日没直前だったが、肉眼ではもっとずっと前から見えていた。黒点の形もはっきり分かった。超巨大黒点の撮影。何とか目的を果たしたが、空に雲が出る気配はない。このまま帰る手は無いだろう。機材は一式持ってきている。

 

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牡蠣の筏の季節

2014年10月20日 00時55分02秒 | Weblog

今日の日曜日、みかんの丘は朝からさわやかな秋晴れ。少し靄の掛かる海に今年も牡蠣筏が現れた。海の穏やかな入江や島影で過ごしてきた筏は、種付けから3年たった秋、台風の季節が過ぎるのを待って漁船に曳かれながら外に出る。潮の流れが少ない場所では大きくなった牡蠣が窒息してしまうためだ。筏は日を追って数が増える。そしてここから見た海が筏でいっぱいになる頃牡蠣は出荷のシーズンを迎える。

実は昨日も丘に上がって大工仕事をした。空は今日よりもずっと澄んでいて絶好の撮影日和だった。そんな日に何故か飲み会。後ろ髪を惹かれる思いで丘を後にした。そのリベンジと、今日は思い付く撮影機材をすべて持って来ている。ただ、日本を覆っていた移動性高気圧は東に去ろうとしていた。この好天は夜まで続かないだろう。

案の定午後から靄が濃くなり始め、夕方近くには怪しげな筋雲も現れ出した。やっぱり駄目かな。大工仕事をしながら空が気になった。

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そろそろ色づく

2014年09月28日 01時39分52秒 | Weblog

しばらくぶりに上ったみかんの丘。風はすっかり秋だ。今年の夏の天候は悲惨だった。米の作況指数がマイナスだと言う。昔なら飢饉になるところだ。丘のみかんも虫や病気にずいぶん傷められたが、それでも早生の木がそろそろ色付き始めていた。畑を見回ってみると、また何本か駄目になりそうな木が有る。いつも世話をしてくれるおばさんの娘さん夫婦も、今年はブドウのハウスが忙しい。それにこの天候だ。自然に抗うのは並大抵ではない。

大工仕事を一段落させて外に出てみると、期待した通り晴れ間が広がっていた。

今月は大切なチャンスを二度逃している。今夜こそ撮らなければ。長い間ちゃんとした星の写真を撮れていない。もうずいぶん前から僕は本来の自分らしさを失くしていた。イライラもピークだ。星が撮れないと言うと、運も有りますからね、と同情してくれる人が居る。でも違う。もちろんいい写真は撮りたい。ただ、僕が撮る天体写真なんかよりはるかにきれいな写真はネットでいくらでも見られる。そうじゃない、僕はこの丘で星と繋がっていたい。僕が星の写真を撮るのは、ここで星と繋がっている、その証拠が欲しいだけなのだ。

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秋の気配

2014年09月07日 22時35分31秒 | Weblog

最近星仲間に会うと、話題は決まってお天気。今年の天候不順は、悲しいと言うよりももう呆れ返る。前に天の川を撮ってから一カ月半。一度もちゃんとした星空に出逢っていない。だから今日の天気図を見てもあまり期待はしなかった。期待はしなかったが、それでもと、車にカメラバッグ一式を積んで丘に上がった。

白雲をいっぱいに散りばめた空。その白が時間とともに青空に置き換わってゆく。あれ、晴れるのかな。大工仕事の途中、時折外に出て首を傾る。そして夕方近くにはとうとう地平線を除いて秋晴れに換わってしまった。そう、秋だ。丘のみかんの実もずいぶん大きくなった。おかしな天気が災いして病気や害虫にやられた実も多いが、それでもしっかり太っている。つまんでみると弾力が感じられた。なんだか頼もしさを感じる。

明日は中秋の名月だと言う。晴れるだろうか。仕事が有るので晴れても丘には上がれないだろう。もし今夜晴れたら撮ってみよう。

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かろうじてサソリ

2014年07月21日 05時08分26秒 | Weblog

最後にブログを書き込んでから50日も経ってしまった。もちろんその間には大工仕事を何度もしたし、みかん畑の周囲の雑木刈りもした。しかし空が晴れてくれなければ書き込みができない。今日も家の用事を済ませて遅くに丘に上がり、届いていた西側の窓を組み立てて取り付ける。

東側と違ってこちらは直付け。作業は思ったより早く終わって、室内の土台を組みに掛かった。4分の1出来上がったところで陽が暮れる。取り付けたばかりの窓からかろうじて落日が見えた。晴れないだろうか。

天気図だけは見た目、太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げて西日本を覆っている。いつもの年なら青空が広がるところだが、今年は上空に寒気が居座っていて地上の気流が安定しない。気象台は雷雨を予想していた。それでもと撮影機材一式が入ったバッグを一応持ってきている。
組みあがった部分の土台にコールタールを塗り、さらに下地床の裏にもべっとりと塗布して固定する。時々窓から外を見るが、星らしきものは全く見えなかった。作業が一段落したので道具を片付けて外に出てみる。西の空に二つ並んでうっすらと見える輝星はスピカと火星だろうか。南天のサソリは尾の先が靄に隠れている。

 

畑の端に三脚を据えて2枚撮ったところでこれも見えなくなった。やっぱり諦めるしか無い。竹取庵の灯を消して鍵を掛け帰路に就いた。家に帰ってみると夕方の土砂降りで庭に池が出来たと言う。この春に排水を完璧に仕上げたと思った庭が溢れた。これは夏晴れを予告する梅雨末期の雷雨だろうか。それとも夏場の不安定な天候の予兆だろうか。

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みかんの丘のシンフォニー

2014年06月01日 23時20分46秒 | Weblog

昨日はそれでもカメラを持って上がっていた。しかし天気予報とは裏腹に夕方から曇。だからと言う訳ではないが今日はカメラを忘れてしまった。丘に着いてから気付いたのだが、まあ良いか、どうせ晴れないだろう。そう決めて昨日の続きの大工仕事に取り掛かった。それにしても暑い。これでは熱中症になりそうだ。仕事をさぼる言い訳を見つけ、居間で一服しながらコーヒーを片手に鳥の声を聞く。
毎年鳴き声が微妙に変わる歌の下手なウグイスたち。木々の間を行き来するシジュウカラ。やかましいヒバリ。澄んだ声のホトトギス。目の先の電線に留っているホオジロは、丸ノコの騒音がしようが鑿をたたく音がしようがお構いなしにさえずっている。

お花畑と小鳥たち。もちろんみんな一生懸命生きている。初夏を演出するつもりなど毛頭無いのだろうが、傍にいる僕にはこの子達の奏でるシンフォニーが至福の時を与えてくれる。と言う訳でゆっくりし過ぎて気が付くと4時を回っていた。大工仕事に戻る。今進めているのは増築部分東側の軒を付ける作業だ。桁に掘り込みを入れて垂木をはめ込んでゆく。屋根を載せた鋼鉄製のレールが邪魔で仕事がはかどらない。とうとう5時を回ってしまった。

空はいつまで経っても晴れそうに無いし、晴れても撮るカメラが無い。今日はもう帰ろう。また来るからね、それまでどうぞお元気で。みかんの丘の演奏家たち。

 

今日の写真は携帯端末にくっついているカメラで撮りました。また、ホオジロは前にファミスコ60に繋いで撮ったものを使いました。

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お花畑

2014年05月31日 23時05分17秒 | Weblog

何となく晴れた週末、いつものようにみかんの丘に上がった。先週も感じたのだが、このところの丘はまるでお花畑だ。これでは丘の主役がみかんなのか野草なのか分からなくなってくる。先週はホトケノザの花盛りだったが、今日はこの可愛らしい花が一面に広がって風にそよいでいた。何の花だろう、古い野草図鑑を引っ張り出して調べてみたが載っていない。おかしいな、無いはずはない。この花は我が家の周りでもあちこちで目にする。そこでWebで探してみた。

そして見つけた名前が「マツバウンラン」。この名前を先ほどの野草図鑑の索引で探してみたがやっぱり見つからない。それもそのはず。この草は北アメリカ原産で、比較的最近日本に帰化した植物だというのだ。日本で確認されたのは1980年頃だそうで、その後一気に広がり、今では東北以南の各地で見られるという。
放っておいて良いのかな。それとも駆除しなくちゃいけないのかな。ただ、在来種と言われる植物でも、きっと昔どこからか入って来たものが多いだろう。前から居た種と仲良くやっていくのなら、これはこれで良い様な気もする。

 

 

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