お盆の入り

　地方では今日から盆の入り（迎え盆）ですね。




お寺のご住職様が話しておられました。




『お盆というのは、亡くなられた家族だけではなく、自分を中心にピラミッド型に広がるご先祖様を、お迎えし遊びに来て頂く為の行事』との事。




私が学生の頃の話しですが、大学生だった従兄弟が一緒に住んでいた時のこと。
夕方、ご先祖様をお迎えする為に自宅の門でお線香を焚いて仏様の前で手を合わせ終えた時、２階の部屋に居た従兄弟が階段を駆け下りて来て言いました。




『今、お盆のお迎えした』



『今？お迎えしたよ？何で』



『え～！やっぱりそうなんだぁ～』





従兄弟の部屋の窓から部屋の入り口に向かって、白い煙のような？人魂のような？ものがフワフワと入って来て階段の方向へ出て行ったと言う。





『え～～～!怖～～～い』と、皆で大騒ぎしました。



すると輪をかけるように、母が言いました。




『昔、お迎えする方向がその窓の方向だったから、仏様は昔の道を辿って来るんだね』




そんな事を言われては怖くて部屋に行けなぁ～～～い・・・。





毎年、この時期になると思い出しては、お盆にまつわる話しが話題になります。





お盆の時に、家族や親戚が集まって話しをしたり、一緒に食事をしたりすることが





仏様（ご先祖様）への供養になるとの事ですから、怖いなんて言ってはご先祖様に叱られてしまいますよね。



ご先祖様を大切にする気持ちは忘れずに、忙しくても時々はお線香をあげたり、お墓参りをしたいと思います。