風野真知雄の”若さま同心 徳川竜之助”全13巻を読み終えた。
この時代劇の面白さは、設定の面白さにある。
まず、徳川という名前の通り、徳川家の一族なのだが、武芸一筋
で秘剣”風鳴の剣”を会得した青年が、福川と名前を変え、八丁堀
の同心見習いをしながら、難事件を解決していく物語だ。
風野真知雄の時代劇には、少々、ユーモアを超えるような時が
あるが、この作品も、かなり、危なく感じるときがある。
たとえば、陰ながら、守る役目として、色っぽいくの一が登場したり、
八丁堀の同心の先輩が、とにかく早く歩けるのを生きがいにして、
一日30KM歩いたり、与力が同心の評価を閻魔帳に付けるのを
生きがいにしていたりとかだ。
また、難事件というよりも、不可思議なしょうもない事件を任せられる
のだが、ふてくされることもなく、見事に謎を解明していくのだ。
もちろん、秘剣を使い、強い敵を倒していくのだが、強い敵も半端
でないくらい強く、決闘シーンも見ごたえがある。
ということで、少々、飽きがくることもたびたびあったが、13巻まで
来てしまった。
尚、これだけ時代劇の小説も読んでるので、”時代劇はミステリー”
というカテゴリーを今回から増やすことにした。
来年の正月には、大江戸捜査網がTVで始まるが、また、時代劇
ブームになるといいなと思う。
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