ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

若さま同心 徳川竜之助(風野真知雄)

2014年12月28日 | 時代劇はミステリー

風野真知雄の”若さま同心 徳川竜之助”全13巻を読み終えた。

この時代劇の面白さは、設定の面白さにある。

まず、徳川という名前の通り、徳川家の一族なのだが、武芸一筋
で秘剣”風鳴の剣”を会得した青年が、福川と名前を変え、八丁堀
の同心見習いをしながら、難事件を解決していく物語だ。

風野真知雄の時代劇には、少々、ユーモアを超えるような時が
あるが、この作品も、かなり、危なく感じるときがある。

たとえば、陰ながら、守る役目として、色っぽいくの一が登場したり、
八丁堀の同心の先輩が、とにかく早く歩けるのを生きがいにして、
一日30KM歩いたり、与力が同心の評価を閻魔帳に付けるのを
生きがいにしていたりとかだ。

また、難事件というよりも、不可思議なしょうもない事件を任せられる
のだが、ふてくされることもなく、見事に謎を解明していくのだ。

もちろん、秘剣を使い、強い敵を倒していくのだが、強い敵も半端
でないくらい強く、決闘シーンも見ごたえがある。

ということで、少々、飽きがくることもたびたびあったが、13巻まで
来てしまった。

尚、これだけ時代劇の小説も読んでるので、”時代劇はミステリー”
というカテゴリーを今回から増やすことにした。

来年の正月には、大江戸捜査網がTVで始まるが、また、時代劇
ブームになるといいなと思う。

 

 

 


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