本書は、ノンフィクションである。実際に起きたことが、
忠実に描かれている。
しかし、前半のスリリングな展開は、ミステリー小説に
負けない面白さだ。
しかも、題材がエボラウイルスだ。アフリカで
多くの死者を出したのは、まだ、記憶に新しいが、実は、それ以前の
話のようだ。
したがって、大量に死ぬのはモンキーになる。モンキーが媒体と
なって、人間にも伝染するのか。空気感染するのか。などが
描かれていく。
前半の面白さに比べて、中盤から後半にかけては、すこし、中だるみ
というか、退屈な展開になる。てっきりエボラウイルスに感染してた
と思われた人が違っていたり。しかし、本当は感染していたが、
それほど致死的な症状にならず、自然治癒したのか?などなど。
最後に、著者自ら、最初にエボラが発見された洞窟に探検に行くところ
など、正直言って、取材だけでは物足りなくなった著者が興味本位的に
行ったとしか思えない。
ということで、前半が最高に面白かったの対して、後半は、やや、
不満が残ってしまった。
しかし、もうひとつ、大きな発見があった。この本を手にとったのは、
好きな作家のダグラス・プレストンと間違えたせいだが、実は、ダグラス・
プレストンは、このリチャード・プレストンの弟だったのだ。
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