東京六大学野球で東京大学が76連敗したニュースが話題になりました。
六大学リーグ戦は、春と秋に総当たり(つまり各チーム5カード)で行われる。
各対戦カードは2勝先勝で勝ち点1。
連勝すればそれでそのカードは終わり。
1勝1敗などいずれかが2勝しなかった場合は3試合目が行われる。
引分けもあるようで、最初の2試合がともに引分けとなった場合、
どうするのかはよく知らないが、東大の76連敗の中にも引き分けが2回ある。
そのカードは2敗1分けで連敗継続ということになる。
さて、76連敗の確率を考える前に、東大のリーグ戦勝率について整理しておく。
21世紀、すなわち2001年以降の春/秋リーグ戦の成績は、
通算で15勝269敗4分、勝率は005(正確には約5.28%)
つまり負ける確率95%。(94.72%)
引き分けは連勝連敗記録を切らないが、一応引き分けも入れた勝敗分率は、
288試合中、勝:5.21%、敗:93.4%、分:1.39%
引き分けを考慮するとちょっと面倒くさいので、
引き分けは無視する(=ないもの)として、話を先へ進めたい。
さて、仮に互角の2チーム、A、Bがあるとする。
それぞれの勝つ確率はともに50%。
A、B、それぞれが連勝連敗する確率はともに1/4、25%。
どちらかが1勝して3戦目に進む確率は50%。
第3戦に勝つ確率はいずれも50%なので、
Aチーム連勝:25%、Aチーム2勝1敗:25%、
Bチーム連勝:25%、Bチーム2勝1敗:25%、
結局、A、B、いずれも勝ち点を挙げる確率は50%となる。
さて、実力が互角かどうかはあまり関係ないのだが、
勝つ確率50%のチーム同士の戦いで、連勝/連敗はいずれも25%。
つまり(1/2×1/2)=1/4=25%
これが3連勝3連敗なら(1/2×1/2×1/2)=1/8=12.5%
仮に実力がほぼ均衡しているチームが戦って76連敗する確率は
1/2の76乗=1.3×10の-23乗・・1兆の1千億分の1.3。
10の23乗と言えば物理屋さんや化学屋さんにはなじみのあるアボガドロ数の係数。
あちらは6.022×10の23乗なので、アボガドロ数分の1より小さい。
例えて言えば、およそ100リットルの空気の中の1粒の酸素分子くらいの確率です。
21世紀になってからの288試合、引き分けを除いた284試合での勝率5.28%
あるいは敗率94.72%のチームが76連敗する確率は、0.0162。
おおよそ60回に1回はある確率です。
とはいえこれはかなり少ない。
4690試合して1回ある程度。
年間40数試合だとして100年以上かかります。
76÷288=0.264なので、4回に1回程度あると仮定すれば、
1回あたりの負ける確率は0.25の76乗根で98.2%。
1/2の確率で76連敗することがあるとすれば、99.1%。
100回戦って1回か2回勝てるくらいの確率であれば、
76連敗もままあることと言えるかもしれません。
ところで、そもそもこれだけ力の差があるチームが同一リーグってどうなの、
という疑問がないわけではありません。
たまに勝てる(と言っても100回に1回か2回)チームがいても
そりゃしょうがないかもしれませんが、今のリーグ戦のルールでは、
2勝しないと勝ち点がないわけで、3回戦って2回勝つ=勝ち点の確率は、
○○、●○○、○●○の3パターンだけ。
勝率2%で考えれば、3つ合わせても0.788%、
勝率を1%とすれば、0.03%。
つまり、勝つことがあったとしても勝ち点を挙げるのはほぼ無理。
ちなみに今年の春までの27シーズンで勝ち点を挙げたのは1回だけ。
それぞれ5カードで計135カードで1回ですから、0.741%
万年最下位確定レベルが同一リーグにいるのがおかしいとも思えますが、
そこはそれ、入れ替えの無いメンバー固定のリーグなので、
外部からとやかく言うことはできませんし、
また、過去にはリーグ2位になったこともあるらしいので、
最下位確定と言い切ることはできません。
以上、六大学をどうこうしようという話ではなく、
76連敗を数学的に考察してみたお話でした。
六大学リーグ戦は、春と秋に総当たり(つまり各チーム5カード)で行われる。
各対戦カードは2勝先勝で勝ち点1。
連勝すればそれでそのカードは終わり。
1勝1敗などいずれかが2勝しなかった場合は3試合目が行われる。
引分けもあるようで、最初の2試合がともに引分けとなった場合、
どうするのかはよく知らないが、東大の76連敗の中にも引き分けが2回ある。
そのカードは2敗1分けで連敗継続ということになる。
さて、76連敗の確率を考える前に、東大のリーグ戦勝率について整理しておく。
21世紀、すなわち2001年以降の春/秋リーグ戦の成績は、
通算で15勝269敗4分、勝率は005(正確には約5.28%)
つまり負ける確率95%。(94.72%)
引き分けは連勝連敗記録を切らないが、一応引き分けも入れた勝敗分率は、
288試合中、勝:5.21%、敗:93.4%、分:1.39%
引き分けを考慮するとちょっと面倒くさいので、
引き分けは無視する(=ないもの)として、話を先へ進めたい。
さて、仮に互角の2チーム、A、Bがあるとする。
それぞれの勝つ確率はともに50%。
A、B、それぞれが連勝連敗する確率はともに1/4、25%。
どちらかが1勝して3戦目に進む確率は50%。
第3戦に勝つ確率はいずれも50%なので、
Aチーム連勝:25%、Aチーム2勝1敗:25%、
Bチーム連勝:25%、Bチーム2勝1敗:25%、
結局、A、B、いずれも勝ち点を挙げる確率は50%となる。
さて、実力が互角かどうかはあまり関係ないのだが、
勝つ確率50%のチーム同士の戦いで、連勝/連敗はいずれも25%。
つまり(1/2×1/2)=1/4=25%
これが3連勝3連敗なら(1/2×1/2×1/2)=1/8=12.5%
仮に実力がほぼ均衡しているチームが戦って76連敗する確率は
1/2の76乗=1.3×10の-23乗・・1兆の1千億分の1.3。
10の23乗と言えば物理屋さんや化学屋さんにはなじみのあるアボガドロ数の係数。
あちらは6.022×10の23乗なので、アボガドロ数分の1より小さい。
例えて言えば、およそ100リットルの空気の中の1粒の酸素分子くらいの確率です。
21世紀になってからの288試合、引き分けを除いた284試合での勝率5.28%
あるいは敗率94.72%のチームが76連敗する確率は、0.0162。
おおよそ60回に1回はある確率です。
とはいえこれはかなり少ない。
4690試合して1回ある程度。
年間40数試合だとして100年以上かかります。
76÷288=0.264なので、4回に1回程度あると仮定すれば、
1回あたりの負ける確率は0.25の76乗根で98.2%。
1/2の確率で76連敗することがあるとすれば、99.1%。
100回戦って1回か2回勝てるくらいの確率であれば、
76連敗もままあることと言えるかもしれません。
ところで、そもそもこれだけ力の差があるチームが同一リーグってどうなの、
という疑問がないわけではありません。
たまに勝てる(と言っても100回に1回か2回)チームがいても
そりゃしょうがないかもしれませんが、今のリーグ戦のルールでは、
2勝しないと勝ち点がないわけで、3回戦って2回勝つ=勝ち点の確率は、
○○、●○○、○●○の3パターンだけ。
勝率2%で考えれば、3つ合わせても0.788%、
勝率を1%とすれば、0.03%。
つまり、勝つことがあったとしても勝ち点を挙げるのはほぼ無理。
ちなみに今年の春までの27シーズンで勝ち点を挙げたのは1回だけ。
それぞれ5カードで計135カードで1回ですから、0.741%
万年最下位確定レベルが同一リーグにいるのがおかしいとも思えますが、
そこはそれ、入れ替えの無いメンバー固定のリーグなので、
外部からとやかく言うことはできませんし、
また、過去にはリーグ2位になったこともあるらしいので、
最下位確定と言い切ることはできません。
以上、六大学をどうこうしようという話ではなく、
76連敗を数学的に考察してみたお話でした。
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