ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

プレSE、「少額訴訟」 第八章 その1

2008-05-18 11:05:40 | 趣味
第八章 詰め

八月も末に近い月曜日の朝、御厨の席の電話が鳴った。

「はい、御厨です。」

「もしもし、木下ですけど。」

「ああ、久し振りだね。どうしたの。」

木下、かつて御厨と同じ事業所だったこともある人物だ。
今は特に仕事上の付き合いはなくめったに電話することもない。

「山田さんのお父さんがなくなったんですけど、ご存知ですか。」

「えっ。ホント。知らないよ。今始めて聞いた。」

山田とは、木下と同じ時期にやはり同じ事業所にいた人物で、
御厨の1年先輩、プレよりは開発を中心にやってきた。

今は、川崎事業所で設計部長をしていたはずだが、
こちらも最近あまり付き合いはない。

「訃報が回り始めたとこかな。
 まだ社内の掲示板にはあがってないと思いますが。」

「ちょっと待って。今確認する。」

御厨は、グループウェアの総務からのお知らせの掲示板を開く。

弔事には、会社規程で弔休が認められている。
予測がつく場合もなくはないが、たいていは突然訪れるもので、
仕事を中断して休むことも多く、届け出は必須である。

弔事の告知は、弔意を表すほか、関係者知人などへ
葬儀などの日程や場所の連絡にもなる。
文章は定型的なものとはいえ、掲示板に載せるには時間がかかり、
やはり直接伝わってくる方が早い。

会社はそのほかに社長名による弔電、弔慰金を出すほか、
地元支店の総務から、お通夜や葬儀のお手伝いを出すことも多い。

部長クラスの弔事となるといろいろと手間もかかるし、
実家が離れている場合、何かと手が要るものだ。

***

関連図書(プレSEの活躍、国税庁の受注戦を描く)

「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
セブンアンドワイ
楽天ブックス

その他オンライン書店で。

*** (c) All copyrights of this contents reserved by KGR 2008 ***

***

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 速報、MLB、5/17、松坂大輔、... | トップ | 試写会「ナルニア国物語 第... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

趣味」カテゴリの最新記事