5年経過した備蓄米は飼料用として放出されるのは確かだ。
しかし、それは備蓄米を低価格で放出して食用米の市場が混乱するのを防ぐためで、
とても日常の利用に堪えないから飼料に回すという意味ではないはずだ。
そもそも動物の餌になるような米ではなく、政策上飼料用に回しているに過ぎない。
これに対して発言者が釈明したそうだ。
「私が言いたかったのは元々安いお米を安く市場に出すのも良いが、消費者からすればいつも食べていたササニシキやコシヒカリなどの値段がもっと手頃な水準になってほしいはずだ。備蓄米を放出するだけでは銘柄米の価格は下がらない」
(産経新聞記事からの二次引用)
この発言を読んだ感想は、この人は普段自分で米を買ったりしないんだということ。
それは、
「いつも食べていたササニシキやコシヒカリ」
の部分に違和感を感じたからだ。
今売られているほとんどのコメはコシヒカリ系の品種で、例えば「あきたこまち」は、
コシヒカリと奥羽292号の交配種。
「ひとめぼれ」はコシヒカリと初星の交配種。
ササニシキはいもち病や冷害に弱く、備蓄米制度が作られるきっかけとなった
1993年のコメ不足の際に壊滅的な被害を受け、作付面積が激減した。
今はその収穫量は少なく、希少米と言われることもある。
関東近辺ではすし店などササニシキのさっぱりした食味を重宝する向きには重宝されているらしいが、
一般に流通しているところを見たことがない。
ササニシキ系のササ結び(東北194号)なども同様で、とてもいつも食べる米とは言えない。
もし、ササニシキ系の米を日ごろ食べているとすれば、さすが政治家。
ササニシキ使用を標榜する高級すし店をよく利用しているからかと思う。
言葉尻をとらえての批判だと思われるかもしれないが、ササニシキをいつも食べていると
発言するようでは、いつも食べているコメのことをよくわかっていないと思わざるを得ない。
先日とある大型スーパーでササムスビを探したが、ササムスビはもちろん、
ササニシキ系のコメは置いていないと言われた。
多分どこもスーパーでもそうだろう。
銘柄米は下がらないというのは多分そうだろう、下がってもわずかかと思う。
高くてもいいから銘柄米を食べたいという人は下がらなくても銘柄米を買うだろうし、
とにかく安いほうが良い人は安いコメを買う。
農相に言うように消費者の選択肢が増えるのはいいことだと思う。
個人的な意見だが、白飯の味は銘柄、産年はもちろんだが、炊き方や炊飯器によって
大きく変わるはずで、炊飯器による味の差を検証するTV番組は多くある。
ただ、マスメディアが、盛んに古い備蓄米はまずいはずとにおわせるので、
味はどうなのか気になる人は多いと思う。
その意味で1kg入りのコメを販売するコンビニはいいアイデアだ。
小分けにするほど経費が掛かるはずなのに、5kgと同じ単価というのも好印象。
ともあれ、6月初めと言われている安い備蓄米の発売を待ちたい。
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