小泉農相が、米を5kg2000円で店頭に並ぶように随契で放出すると宣言。
税込み2160円だとするメディアもあったが、目立つのはそれに対する反発というか否定的なコメント。
ほんとにできるのか? という話はまだ分かるが、農家がつぶれるとか、
備蓄米は国の財産だとか、低価格で放出することに批判的な報道が多い。
米を安売りすれば、米農家が困るというが、今米高騰で儲かっているのは米農家なのか。
報道では生産者(米農家)と販売店、消費者の意見ばかり取り上げられるが、
流通、卸はどうなっている。
一部には流通マージン(利益だけではないと思うが)が従来の3倍になっているというのもあった。
今年できる米を高値で農家から直接買い付ける契約が広まっているらしい。
そうなれば農家にも米高騰の恩恵が直接届くわけだが、人件費や流通費の高騰以上の
値上がりは、いったい誰のせいなのか。
誰かを悪者にしたいわけではないが、適正な利益を超えて儲けている者はいないのか。
とても気になっている。
それに、そもそも備蓄米の用途を勘違いしていないか。
備蓄米は確かに国が費用を負担して購入し備蓄しているが、放出されることはめったにない。
米不足に陥った時のためにあるはずだ。
とすればまさに「今」だろう。
じゃあ、米不足にならなかった時の備蓄米はどうしている。
それは買い入れた分と同量を放出している。
しかもほとんどは餌米だ。
保険だと思えばそれも納得するが、保険をかけておいていざというときに使わないなら
何のための保険か。
小泉農相は「買い戻し」をしない方針らしいが、そもそも「買い戻し」は、何のためなのか
余ったら買い戻すから安心して買ってくださいね、というのならわかるが、
一定期間後に売った量と同量を同額で買い戻すからな、とは理解不能だ。
政府に迎合しろとか、口出すなとは全く思っていない。
むしろ、矛盾点や問題点はどんどん指摘してくれたほうが良い。
が、問題点を指摘しないで、否定的な意見ばかり言う、そういう報道になっていないか。
コメ離れより先に大手マスメディア離れになっていきやしないか、危惧している。
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