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プレSE、「少額訴訟」 第三章 その2

2008-03-29 09:30:19 | 趣味
御厨は、これから新橋に行くので昼飯を食べている時間がありませんと言い、
他の部長たちとは別行動を取った。

日元アイシスの小田原事業所の横には、
神奈川中央交通、通称、神奈中のバス停が併設されていた。

事業所は従来のバスの路線の停留所から大分離れており、
また坂の上にあったので不便だった。

そこで、国府津駅からの直通バスを設定してもらっていた。

この経路では日元アイシスの出退勤しか乗車が期待できず採算に乗らないため、
日元アイシスが最低運賃保障をしていた。
つまり、路線バスの収入が採算ラインを下回った場合、不足分を補填するのだ。

バス停は、観光バスが切り返さずにUターンできるほどの大きさを持っていた。
十二時十五分発のバスが既に待っていた。
バスには御厨の他は交替勤務だろうか、午前中で帰る社員が二名乗っているだけだった。

朝夕は社員で満員となるため、駅からの直通であったが、
昼間は地元の方々が乗車できるように各駅停車になっていた。
しかし、途中から乗り降りする人はそうそういるものではない。
この日も合計4人が乗降しただけだった。

御厨は無言でバスに揺られて国府津に着いた。
国道からほんの少し入った国府津駅の駅前広場は、
神奈中のバスが数台停められる広さではあったが、
会社のバス停のほうが広かった。

国府津駅は、東海道線の海岸沿いにあり、駅から湘南の海を望むことができた。
また、同時に御殿場線の終着駅でもある。
山北方面からの連絡ルートになっているのだ。

うまい具合に快速アクティーがやってきた。
朝夕は湘南ライナー、新宿ライナーとして定員乗車の特別車両だ。
それが昼間は回送も兼ねているので普通乗車券で乗れる。
御厨は迷わず二階に向かった。
屋根のカーブが窓にまで回り込んではいるが、二階のほうがずっと快適だ。

御厨は、駅前のコンビニで買ったおにぎりを食べ、
ラジオを聴きながら時間を潰した。

電車が新橋についたのは一時半過ぎだった。

***

関連図書(プレSEの活躍、国税庁の受注戦を描く)

「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
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