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ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

「感染者は発表数値の10倍」の愚

2020-06-28 00:35:09 | 観察
アメリカで抗体検査をしたら、ウィルス感染(経験)者は1割ほどで、実際の感染者は統計の250万人ではなく、
2000万人に上る可能性があるとの報道があった。

日本でも国会で野党の幹事長が専門家に対し、実際の感染者は10倍20倍いると言うことですか、と詰め寄り
正直言ってわからないと言っているのに、質問に答えてないと非難したことは記憶に新しい。

まだ欧米で感染が拡大する前に某局で元県知事のコメンテイターが中国の感染者は発表の10倍、と
根拠も証拠も示さずに語って不安を煽ったことを私は忘れない。

マスコミにしろ、国会議員にしろ、実際の感染者は発表よりずっと多いことで何を示そうと強いるのかわからないが
それらについて今更どうのこうのいうつもりはない。

感染の初期段階ではどこに感染者がいるかわからない、検査されていない感染者が10倍もいる、なんて思うと、
いつどこで自分が感染するかわからない、世の中危険が一杯だと心配になってくる。

しかし、今現在の状況で感染者の実数は10倍と言われても、感染防止にあまり意味があるとは思えない。
「隠れ感染者」ともいうべき新型コロナウィルスに感染しながら表面化していない人が10倍いるとしよう。

何故表面化していないかと言うと、無症状だったか、経過観察しているうちに直ってしまったからだと思われる。
無症状、もしくは軽症のうちに感染を拡大させる/させたリスクはあるものの、被感染者が高齢者や持病のある人など
免疫力が低い、もしくは弱っている人でなければ、大半は感染しても同じように軽症または無症状で知らないうちに
直る/直ったと言うことになる。

もしそうであれば、感染者の9割は無症状/軽症で知らず知らずのうちに直ってしまう/しまった、ということ。
体調を崩し検査して陽性が判明し、入院ののち亡くなった人の率、すなわち死亡率は5%強だが、隠れ感染を含めると
実際はその1/10、0.5%程度と言うことになる。

中には重症化して隠れ感染のまま亡くなる方もいただろう。
この時期例年より突出して死亡者数が多いのはそのせいだという人もいる。
仮にそういう「隠れ感染死」を含めた死亡者が倍だったとしても、実際の死亡率は1%程度と言うことになる。

最近の感染者増は、多くが接待を伴う飲食店の集中的な検査により発覚しており、その大半が軽症または無症状とされる。
感染者数が実際にはもっと多いと言えば言うほど、実際には感染しても大したことはないと言っているようなもの。

そもそも感染者の大半は軽傷で済むという。
もとより感染がなんぼのもんじゃ、とか、仮にかかっても風評被害とか嫌がらせに動じない人たちにとっては
感染者が多いと言うことは、実際はより危険度が低いと宣言しているようなものではないのか。

感染経験者が4割から6割ぐらいになれば集団免疫で逆に感染は広まらないとされる。
リスクのある人への感染は心配だが、無症状/軽症のままであればむしろ集団免疫獲得に寄与してるとの
開き直りは否定できるのだろうか。



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