トイレットペーパー騒動、スーパーの反撃

先日、トイレットペーパーがスーパーの棚からなくなっていたのを見て何で買い占めるんだろうと不思議だった。
すぐにでも買わないと手持ちのロールがなくなる、という人ならいざ知らず、不必要に何パックも買う人の気が知れない。
全ては不安感から来ているんだろう。
しかもそれはトイレットペーパーが中国で作られているからなくなるとのデマ、大嘘が発端。
デマを流した人の一人が特定され会社が謝罪、本人にも然るべき処分を下すとのことなのでデマを流した罪は重かった。

このほかにも原料の紙が大量に増産されるマスクに使われるのでトイレットペーパーに回す分がなくなるとか、
メーカーがマスクの増産で忙しいからトイレットペーパーが作れなくなるというデマまで飛んだ。

しかし、トイレットペーパーはほぼ国産で、原料もマスクの原料となる紙とは別物。
メーカーも違うのでマスク製造が忙しくてトレペが作れないということもない。

ということで早晩店頭在庫切れは解消されると思うが、直近のトイレットペーパーの売り切れは
製造や在庫より流通の問題らしいですね。

トレペは結構かさばるので、急には流通量を増やせないらしい。
スーパーでも在庫に場所を取る上、配送のトラックの数に限りがあって、一日の配達料が限られるので、
毎日のように入荷しているらしい。

しかしデマゴギーを発端とする異常な需要増によって棚が空になると、さらに危機感をあおってしまうし、
転売をもくろんだり、ただ不安だからという理由で必要もないのに大量に買う人間が出てさらに品不足になる。

これに対抗してスーパーではこれでもかとトレペを山積みして購買欲を逆に萎えさせるという反撃に出た。
この付近ではイオン東雲店とイトーヨーカドー木場店でトイレットペーパーが山積みになっているそうだ。
イトーヨーカドー木場店では特設コーナーが作られ、売れても売れても次から次へと継ぎ足されていたそうだ。
イオン東雲店では「お一人様１０個まで」と明記して山積み。
こちらでも売れても売れても次から次へと品物が積み上げられていたそうだ。

大家族でトイレットペーパーを大量に消費するご家庭もあるだろうし、本当に必要で買った人はともかく、
不必要に大量に買った人はびっくりだろうし、転売をもくろんだ人は顔面蒼白かも。