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映画「Flow」@ユナイテッドシネマ豊洲(2025/3/14)

2025-03-14 23:31:41 | 映画感想
映画「Flow」 2025/3/14、ユナイテッドシネマ豊洲、2番スクリーン。
私の中では、「アカデミー長編アニメーション映画賞」を取ったから、
急遽日本公開が決まった感覚で、事前知識もなく、チラシを取った記憶もないので、
IMDBの同映画の画像を引用させていただく。
トップは同サイトのスクショをリサイズしたもの。
元ネタはIMDB。
FLOW 
引用した日本語版のほか、各国語版のチラシが載っている。


第97回アカデミー賞の長編アニメーション映画部門には、
本作のほかに、次の4作がノミネートされていた。
INSIDE OUT 2(インサイド・アウト2)
MEMOIR OF A SNAIL(かたつむりのメモワール)
WALLACE & GROMIT: VENGEANCE MOST FOWL
         (ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!)
THE WILD ROBOT(野生の島のロズ) 


公開初日、初回上映での鑑賞。
110名のキャパの2番スクリーンは20人ほどの入り。
金曜の午前にしては多い。
それだけアカデミー効果は大きいということか。


映画は、上映時間85分のラトビア製長編アニメーション映画。
セリフ一切なし、聞こえるのは自然の音と動物の鳴き声。
登場人物なし、出てくるのは黒猫、カピバラ、ワオキツネザル、ラブラドルレトリバーと
柴犬、ジャーマンシェパードなどの犬、白鷺の一種、無数の魚、クジラと思しき大型の水棲生物。


冒頭は黒猫が犬の群れに追われるシーン。
逃げていると、前方から鹿の群れが走ってきて、そのあとに鉄砲水が襲ってくる。
猫は何とか難を逃れ、かつての主人が住んでいたと思われる一軒家の2階にたどり着く。
その付近には大きいものから小さいものまでおびただしい数の猫の彫像。
猫の姿を描いたスケッチも置かれているが、人は見えない。

やがて犬の群れのうち、ラブラドルレトリーバーが猫を見つけ、近づいてくるが、猫は無視する。
そのうち、水位が上がり、2階まで水が入ってくる。
猫は逃げ、高いところを探し、巨大な猫の彫像の上に逃れる。
やがて水位はその彫像の上まで届き、猫は逃げ場を失うが、たまたま流れてきた
1本マスト、ラテンセイルの帆船によじ登ることができた。
ところがその船にはカピバラの先客がいた。
大型の白鷺が飛んできて、黒猫を抱えて飛び去ろうとするが、もがいて落ちる。
ちょうど帆船の上に落ち、再び流されるだけの生活が始まる。

この先もどんどん水位が上がり続け、途中で悪天候に翻弄されたり、
無人の町や城などを通って、いろいろな動物と巡り合えるものの、先は見通せない。

果たしてこの意外な組み合わせの動物たちの行く末は。


原題はStraume。
ラトビア語だとすれば、英語のStreamに当たる。
Flowも流れだから、Streamと似たり寄ったり。

何と無料(寄付推奨)のBlenderと言う3Dアニメーションソフトを使って製作されたらしい。
製作費350万ユーロ(160円換算で5.6億円)と「低予算」だそうだ。

ちなみに邦画の平均製作費は3.5億円とも5千万円ともいわれていてはっきりしないが、
ざっくり言って、そんじょそこらの邦画よりは多い製作費を使っていると言えるだろう。

水の表現はきれい。反射も美しいが、はっきり言って動物の体毛の表現は粗い。
上映された映像を見る限り、毛色のグラデーションも気になる。
毛の一本一本まで描かれているかのようなPIXARやDisneyのアニメとは比較にならない。

でも、それはさておき、物語の展開には目を奪われる。
現実問題として、猫や犬やワオキツネザルやカピバラに意思疎通や友情が出現するのかは疑わしいが、
そんなことはどうでもいい。
それぞれの動物がそれぞれの意思で自由に動いていて、一種の共感、協調が生まれ、
偶然ではあっても知り会った者同士が、なんとなく協力していく様は面白かった。



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