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プレSE、「少額訴訟」 第六章 その15

2008-05-10 22:16:44 | 趣味
尾藤の冷たい言葉につづいて、御厨は片山を突き放すような言葉を言った。

いや、御厨自身はそういうつもりはなかったろうが、
片山には突き放されたように聞こえた。

「悪いね。
 と言うことで、金融本との調整はやらせていただきますが、
 富田と桜井にはよく言っとくから。
 大体、もう、あまり揉めないと思うよ。
 細かな点は、桐谷君ともうまくやってよ。
 大丈夫。うまく行くって。
 今回はなんとなく自信があんのよ。なんとなく。」

何となく自信がある、俗に言うSEの直感だろうか。
とはいえ、御厨が入ってこその勘だ。

片山は金融本の桐谷と同期とはいえ、富田の力量を把握しているわけでもないし、
桜井とツーカーでもない。

全体として、まだ勘所がつかめていない。
ましてや、このところ社内事務も面倒になった併注を仕掛けようと言うわけで、
御厨に頼る気も分らないではない。

「なんとなくじゃ、困りますよ。」

まだ諦めきれず、愚痴っぽく御厨に迫る片山に
尾藤が引導を渡す形となった。

「片山、お前が頑張ってうまくまとめろ。
 御厨部長には、明日犬塚顧問と農水に行っていただくんだ。
 暫くは犬塚顧問の専属みたいなもんだ。」

「判りました。」

課長にそこまでハッキリ言われてしまえばしょうがない。
御厨の力が得られなくなるのは自分だけではないしと、
自分に言い聞かせることにした。

しかし、農水と犬塚顧問の仕事と言えば、同じ課の南野の担当だ。
課長にも犬塚顧問に文句を言えるわけもなく、
片山は南野を睨みつけることで、ほんの少しばかり憂さを晴らした。

***

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