丸底フラスコのブログ(goo版)

ヤフーブログからの引っ越し組

「へんないきもの」新潮文庫

2010-11-24 01:26:01 | ぶつくさ
ひっっっっっっさびさに 文庫本を買いました。

小説とか啓発などではなく

タイトルの通り
「へんないきもの」


新潮文庫 早川いくを 絵・寺西晃


生き物の解説がモノクロのイラストつきで載っています。
(イラストで、なおかつ白黒でよかった、と思う生物も…;)

虫を始め、生き物好きな自分には非常に面白い。
こんなのもいたのか~というキショい深海生物から、
「あの人は今」的な記事(タマちゃんやボラちゃん)、果ては存在すら未確認のツチノコまで
1冊丸っといきものづくし。


解説も図鑑のような真面目くさったものではなく、
ユーモアたっぷり「へんなかいせつ」じみたところが素敵です。



カエル好きなんですけど、ここに載ってるコモリガエルだけは好きになれそうにありません。
(ハスもびっくりなお姿に…ああいうのだめです。穴がいっぱいとかぶつぶつがいっぱいとか…)



あと、ずっと謎だった
カイロウドウケツ

海底からにょきっと伸びるアミアミのタワーのなかに
エビが住んでるんですけど、今までただのエビの巣だと思っていて、
中のエビの名前だと思ってました。

そしたら、「カイロウドウケツ」がそのアミアミのタワーのことで、
しかも生き物(海綿の一種)だったなんて。


エビはエビで「ドウケツエビ」っていう別物で、たいがい2匹住んでるそうです
幼生のときに網目から入り込んで途中雌雄にわかれ、
一生その中だそうです。

なんか牢獄みたいだ…いやいや、そんなこといっちゃいけない
結婚式の文句に「偕老同穴の契り」ってのがあるそうだから。



とにかく、読めば読むほど、生物の多様性と、不思議さが実感できます。



紹介されている種類も多いので、
きっとお気に入りの「へんないきもの」が一つは見つかるはずです。



「またまたへんないきもの」というのも出てるそうなので、見かけたら買ってみようかな