ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

ダスヴィダーニャ

2015-10-03 00:24:56 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (31)】


ソユーズの打ち上げを生で見て、
ホテルに帰着。

疲労感はいつの間にか吹き飛んで
興奮と安堵と多幸感満載w
次の集合まで6時間を切ってましたが
眠れるはずがない。



バイコヌールでの本拠地
スプートニクホテルのルームナンバーB5にも
別れを告げる時間が迫りつつあります。

早速、荷物の整理。

思った以上に土産買いすぎw
配置に絶賛苦戦。

バイコヌール初日にお店で買った
カザフのビールを捨てるには忍びないと
腹の調子も最悪でしたが、
一人打ち上げ。

飲みやすいカザフビール。

酔いも回って
夢の中にいるような浮遊感が続く。




強烈にお腹も空いてきました。
早朝5時を回ったので
これ幸いと一人、
ホテルの朝食バイキングへ。

恋をした
あのカザフ美女の給仕さんに再会。

スクランブルエッグとベーコンを注文。
クレープと共にたらふく食す。

給仕さんに未練タラタラ、
電話番号を聞けなかったのが悔やまれますが、
断腸の想いで部屋へ戻ることに。
ダスヴィダーニャ、給仕さん。
次会ったら、結婚してください!




やっと訪れた睡魔と共にベッドへダイブ。
はたして起きれるのか?という心配をよそに
気合があればなんとやら、
深い眠りでリフレッシュ。
目覚ましで、きっちり起床。
一時間ぽっちですけどね



ドッキング中継を上映する
市内ホールへ向かいます。

同行さんから、
「ソユーズの太陽電池パネルが
 片側しか開いてない」
という気になる情報。
打ち上がったからって終わりじゃない事を実感。






市内ホールの中は空調がないのか
ムンっとした蒸し暑さ。
外で涼んでいた方がいくぶんマシ。
席に着くとすぐに
無事ドッキングが完了しました。
よし!
宇宙から送られてくる
ステーションとソユーズの映像は
あの日TVで見たまんまの白黒。
パネルはドッキング時に何故か開いたようです。
何事もなくて本当よかった。




ソユーズとISSの気密を一定にしたり、
準備に時間がかかるので、
クルーがハッチオープンして、
画面に登場するのは90分後。
なので、一旦ホテルへ。
普通はここで朝食。
しかし私はすでに喰らってしまったもんですから、
部屋で横になってグッタリしてました。

眠れば確実に遅刻…と今度は起きてましたが、
荷物もつめちゃったし、何もすることがなく、
ただぼんやりと天井を眺めてました。
何にも考えずに時間が来るのを
ひたすらぼ~っと。
けれど寝てはダメ、ゼッタイ。
結構長いね、90分ってw






再び市内ホールへ着くと、
ほどなくしてハッチオープン。
拍手がわきます。

宇宙にいるクルーと
ホールの後ろにいる家族さんが、会話しております。
地上と宇宙との交信って
ナンダコレ…
ものすげー事が、しれっと行われてる。
日常過ぎるわw




待つ間、
TBSのスタッフの方と菊地さんが談笑。
非常に興味深い話を横で聞けました。

「そうは見えないけど後輩です」

と、わざわざ菊地コマンダーの注釈付き。
(あ、すいません、書いちゃいました)

一線をくぐってきたプロフェッショナル。
けれど威圧的な素振りは一切ない。
非常に陽気な方でした。

今回の中継スタッフはその方含め、
たった二人との話。
「二人で中継!?」
と、菊地さん驚愕。
後輩さんは
「そういう時代になったんですよw」
と、かつての先輩に、
得意げに答えてて、微笑ましかったです。
いいなあ、戦友って感じが。


打ち上げ時の実況で
ご自身のしゃべってる声が
ロケットの爆音で掻き消され、
聞こえなくなった、、、
と話されてたのがとても印象的でした。

我々は
そんなすごい音を浴びてたんですね。


宇宙からの交信も終わり
バイコヌールのイベントは
全て終了。
後は空港からモスクワへ。


ハラショー、スバーシーバ、
あーんど
ダスヴィダーニャ、バイコヌール!


しかし地獄はここから始まるのです。

次回へつづく。

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