ベートーヴェン
ピアノソナタ第27番ホ短調
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
(ザルツブルク音楽祭1982年8月21日)
シントラー伝によれば、このソナタの意味にについて某伯爵が作曲者に質問したところ、ベートーヴェンは笑って、第1楽章は「理性と感情の争い」、第2楽章は「恋人との会話」と答えたという。
癇癪持ちで怒りっぽいとの評のあるベートーヴェンが、こんなに優しい会話を交わしたのだろうか?あるいはそういう評がそもそも事実ではないのか?・・・いずれにしても、この第2楽章はベートーヴェンらしからぬ、シューベルトのソナタの緩徐楽章やメンデルスゾーンの無言歌を髣髴とさせます。一聴に値します。
2楽章構成のソナタです。第1楽章 0:25~ 第2楽章 5:55~