漢検1級 28-1の標準解答で誤答した問題を検証、今回の問題を漢検漢字辞典(初版と第2版)と漢検四字熟語辞典、過去問で何点取れるかを確認してみた。
(一)読み
4.「青瓷/セイジ」は過去問にもあり、正解しないとダメ。
28.「旰(る)」は、熟語「旰昃/カンショク」、四字熟語「旰食宵衣」の「旰」だが、正解は「くれ(る)」ではなく「く(る)」はひっかけ問題?自分は、なぜか血迷い「たけ(る)/闌ける」と書いたが、送り仮名もちがっている。
(二)書き取り
11.「貴殿の御コウヒに縋りたい」のだから「高批」ではなく「高庇」だね。「なんなりと御『コウヒ/高批』ください」なら正解だけども、即興で問題文を作ってはいけない。
13.「前哨(戦)」を「戦捷」「捷報」から「前捷(戦)」とやってしまった。これは常識問題だろうが、ノートに抽出せず辞典にチェックのみだった。
16.「耿介/コウカイ」これは難問、「後悔」「航海」「黄海」こんな熟語以外、何も浮かんでこなかった。読み書き問題で「コウコウ/耿耿(と光る)」の準備はしていたが、「耿」2.かたく志を守る、熟語「耿介」と辞典に載ってはいるが、スルーしていた。この正解は無理だ。
(三)語選択・書き取り
4.「赫奕」 ノートに態々「光明赫奕/カクヤク・カクエキ」2通りの読みに赤字チェックをいれているのに、頓と思い出せなかった(゜o゜)。28-1、数点差で不合格だが、この「カクエキ」は悔やまれる。27-1の「頃刻(キョウコク/ケイコク)」事件以来、複数読みのある熟語対策は面倒である。
(四)四字熟語
満点予想だが、何やらやらかしているかもしれない、胸騒ぎがする(*_*)
ここまで表面はそれほど時間をとられなかったが、裏面、特に「対義語・類義語」から俄然難化、「故事・諺」も手強く、ずいぶん時間を取られてしまった。結果、表面の見直しも出来ず終い。
(五)熟字訓・当て字
5.金襖子(かじかがえる) 9.水綿(あおみどろ)
漢検漢字辞典には、「金」「水」のつく当て字は20個~25個あり、両当て字とも幾度か頭の中を通過してるが、記憶に至ってなかった。
(六)熟語の読み
ウ.5.地方訛りではあるまいに、証拠「堙滅/エンメツ」はなかろう、なので普通に「インソク/堙塞」だが、この1点も口惜しい。
(七)対義語・類義語
4.庸愚⇒ボウシュンと分かったが、「髦俊」が出ず「旄俊」
6.師表≒亀鑑 せっかくリストアップしてるのに、抽出ノートは宝の持ち腐れ。
7.輔弼≒賛襄 「襄」は、訓読みは児島襄の「のぼ(る)」熟語なら「宋襄の仁」しか知らない。
9.僧俗≒緇素 6.と同様、ノートを活かしてない!
10.瀑布≒飛泉(辞典2版1280頁) 辞典に飛泉(2版1280頁)は掲載されていたが、ノーチェクバーナ。
(八)故事・諺
3.「捨て嘴」 なんのこっちゃ、って感じです。
5.「鬼臉」 24-2 過去問だから何度も書いたハズなのに。
6.「蛆虫」 単純に書けなかった。
7.「瞑眩」 せっかく抽出ノートにリストしながら・・・
(九)文章題
書き取り
6.せっかくの「諸彦」を「諸偐」と書いたようだ。
10.「居諸」 「日居月諸」の四字熟語は知っていても、そこから「居諸」の想像は無理で、正解できなかった。
読み問題
オ.「鑽味」が「鑽昧」に見えた、ホント(笑)
漢検の両辞典と過去問だけでは、満点は無理だけれども、8割いや9割の得点は充分「可能」と思う。28-2に向けては、辞典抽出ノートが全然活かされていないので、ノートと辞典をさらに読み込むことにする。今まで通りだけど。