博多の櫛田神社は、天平宝字元年(757年)
御託宣により鎮座ましました。
近畿以外の地方に於いては格式も高く、
古いと言えば古い方に属する。
天平宝字元年といえば、養老律令が実施
された年で、安史の乱で隋が亡び、唐の
威力は、半島にまで及びつつあった。
百年前には我が国は白村江で大敗した。
お櫛田神社が鎮座まします前の年には、
筑前の国に始めて怡土城が築かれる。
それに伴い東国からの防人を廃止して、
西国は西国の兵で守ることになった。
お櫛田様は、国防上の拠り所でもあった
のであろう。
ご鎮座からすぐ後に植えらたらしい樹齢
千年超のイチョウの木が入口にある。
福岡県の天然記念物に指定されている。
今年も境内の木々に銀杏が実っていた。
博多の祝い唄『祝いめでた』に歌い込ま
れているこれらの銀杏は、博多の命だ。
博多がこれからも、賑々しく=枝も栄ゆ
りや、葉も繁=って欲しいものである。
〈銀杏や 子々孫々の 命なり〉放浪子
季語・銀杏(秋)
9月25日〔月〕晴れ
過ごし易くなって来たので、法務局に
行った。
そろそろ準備に取り掛かろう。
お櫛田様へと脚を伸ばした。
ここは商売繁昌と不老長寿の神様だ。
先ずは、お参りせずばなるまい。
闘いはこれからだ。