みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

浴衣の効用

2017年06月29日 | 俳句日記

昨日は、実に楽しかった。
共通の社会認識をベースに、食事を共に
しながら見識を高め合う仲間ほど有難い
存在はない。

お互いに、あの世でも同じ蓮の花の上で
車座となって、談笑し合いたいと思う。
料理も美味かった。
初めて穴子の刺身を食した、感謝合掌。

ところが、
「楽あれば、苦あり」
「過ぎたるは及ばざるが如し」
の例え、修身の及ばざる私は、その陥穽
に堕ち入った。

酒が良かったので、頭は痛みはしないが
働かない。身体はベットにしがみつく。
二足歩行が困難なので、壁伝いに風呂に
至ると、熱めの湯を張った。

私は何時も湯に助けられる。
入る前に500ccの水を飲む。湯の中で
座禅する。上がると500ccの水を飲む。
忽ちの玉の汗、梅雨の雨よりまだ滴る。

さて、これからだ。
無理に汗を引かせてはいけない。
裸に、扇風機もクーラーも愚の骨頂。
体温が高いとキラー細胞は活性化、低い
と癌細胞が目を覚ます、今日的常識。

そこで、浴衣の登場となる。
汗を衣に吸わせながらクールダウンして
引いたところで、乾いた下着を着る。
西洋にもバスローブなる知恵があった。

因みに、浴衣がオシャレな外出着となる
のは、四民平等の自由度満開だった明治
になってから。
高浜虚子の句にこんなのがある。

《浴衣着て 少女の乳房 高からず》

嗚呼良き哉、日本文化。
オリ・パラは夏、浴衣を着ておもてなし
を致しましょう。

〈宿酔や 風呂で退治の 浴衣掛け〉
放浪子
季語・浴衣掛け(夏)

6月29日〔木〕梅雨曇り
長年の母の経験。
今朝は来ずとも良いと、昨日言われた。
二日酔いを退治するのに、午前中一杯を
要した。
我を知る母の恩、我を知る友の恩。
今日も頑張ろ⁈



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