みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

ギリシャ神話と古事記

2018年09月13日 | 俳句日記


今日は、お世話になった方のご命日でし
たので、菩提寺にお参りして来ました。
後で二、三の野暮用を済ませて帰宅しま
したので、やや疲れました。

でも、ブログを休む訳にはいきません。
幾つになっても、人には意地ってもんが
あるんですよ。
今から書きます。

昨日は八つの文書の類似と相違に付いて
書きましたが、それを「ギリシャ神話」
と「古事記」に絞り込んで紹介します。
面白い符号が有りました。

その前に、ウィキペディアの示唆に富む
文章を二つ紹介しておきます。
ギリシャ神話の記事の中に有りました。
最初にご紹介しとくべきでした。



(その1)「神話は多くの場合、かつて生きていた宗教や信仰の内実、即ち世界の真
実を、神聖な物語または象徴の形で記録
したものだと言える」

(その2)19世紀の米国人文学者の説。
①.神話は、聖書の物語の変形である。

②.神話は、総て歴史的事実の反映であり
、後世の加筆や粉飾で元の姿が不明とな
ったものである。

③.神話は、道徳.哲学.宗教.歴史の真実な
どを寓話的に表現したものである。

④.神話は、多様な自然現象の擬人化だ。

①を除けば、全てが複合したものだと思
われますよね。

何故①を除くかと言いますと、明らかに
ギリシャ神話の成立の方が早く、また、
拝火教の教義が一神教の起源だと思われ
るからです。

読者の皆様も、ここだけはご自分で確認
をして下さい。
それだけでも人生観が変化して、毎日が
豊かになるのを実感出来るでしよう。



ギリシャ神話は破茶滅茶ですけれど、確
実に西洋思想の原点です。
と言うのも、ギリシャ人.ローマ人.ゲルマン.ノルマン人もアーリア人種ですから。

最初は、その総ての民族が日本人と同じ
多神教だったのです。
その世界観が色濃く反映されて叙情詩に
なつたのがギリシャ神話でした。

ですから、ローマがキリスト教を国教と
してからローマ帝国の拡大と分裂、200
年に亘る十字軍、大航海時代を迎えての
商業革命と欧州の分裂と混乱。

その時代に、古代ギリシャの文化を見直
せと言うルネサンスが起こって来ます。
ここに於いて、精神、哲学世界の近世へ
の扉が開かれることになりました。



一方で、ローマ教会に対抗する宗教改革
の萌芽が芽生え始めます。
ところがこれが100年後の三十年戦争の
口火となりました。

とにかく、古代ギリシャの自由な精神と
人間性の謳歌はよいのですが、ゼウスに
至るまでの骨肉の争いと戦争礼讃は、後
の世に悪影響を及ぼしたようです。


そこが「古事記」と違うと言う話を明日
したいと思います。

9月13日〔木〕晴れのち曇り 一時小雨
朝の陽が昇って来たので、今日は晴れか
と思っていたら、登校する子雀たちが、
一様に傘を持っていた。
天気予報を見たお母さん達が持たせたの
であろう。

それを目撃した私も持って出た。
幸いに開くことは無かったが、
用意周到である事は良いことだ。

ロシアが「平和条約締結」の提案を
して来た。
未だ曇ったままの極東情勢。
政府は周到な対応をして下さい。

〈傘先で 銀杏の実一つ 落したり〉放浪子
季語・銀杏の実(秋)















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